泉州普及だより 令和5年10月発行 第110号 黄色LED防蛾灯によるももの夜蛾対策を検討しました 大阪府内最大のもも産地である岸和田市包近(かねちか)では、近年、果実を吸汁する夜蛾等の発生が増加しており、果実の品質低下等の影響がでています。この対策として、夜蛾等に対し行動抑制や忌避効果があることが知られている黄色光を活用した被害防止効果を検証しました。光源には黄色LED防蛾灯(以下「防蛾灯」と略)を用いることとし、防蛾灯の設置にはJAいずみのと連携して国の消費・安全対策交付金を活用しました。 試験区として防蛾灯を設置した包近のもも生産者の園では、夜蛾等による果実の吸汁被害の割合が減少し、防除効果を確認できました。また、夜蛾等の飛来状況について7月19日から8月3日までトラップを設置したところ、対照区で16匹が捕獲されたのに対し、防蛾灯設置区では2匹にとどまり、防蛾灯の忌避効果も確認できました。 9月25日には防蛾灯を設置したもも生産者と農の普及課およびJAいずみのの3者で情報交換会をひらき、調査結果を共有し、園内での防蛾灯の配置や照射する方向など効果的な設置方法について意見交換を行いました。 農の普及課では、今後も総合的な防除方法の実証に取り組み、安定生産を支援していきます。 大阪オリジナルぶどうの愛称が「虹の雫」に決定しました! (地独)大阪府立環境農林水産総合研究所が開発した大阪オリジナルぶどう(品種名:ポンタシードレス)の愛称が募集され、790通の応募の中から、「虹の雫(にじのしずく)」に決まりました。  「虹の雫」は栽培時期によって虹のように果皮の色が変化し、どの色の房も香りがフルーティーで甘いのが特徴です。泉州管内でも栽培が広がってきています。 大阪農業♪応援!農家直送 大阪産(もん)DE親子クッキングを開催しました! 大阪府4Hクラブ連絡協議会は8月5日に大阪ガス・ハグミュージアムで初めての親子クッキングのイベントを開催しました。ミルキークイーンとコシヒカリの白米の食べ比べや、食材を提供した4名のクラブ員から命をいただくことの大切さ、野菜の保管方法などについての話があり、参加した子どもたちは熱心にメモを取っていました。 その後の岸和田市の水ナスなどを含む大阪産(もん)野菜を使った調理・試食では、保護者から「今まで食べてきた野菜と全然ちがう」、「野菜嫌いの子どもが残さずに全部食べた」と驚きの声があがり、子どもたちからは、「やさいとてもおいしかったよ、暑いけどがんばってね」と声援があがるなど、嬉しいひとときとなりました。 今後も若手農業者の支援を行うとともに大阪産(もん)の魅力発信に努めます。 大阪府4Hクラブについては、以下をご覧ください。 https://www.pref.osaka.lg.jp/nosei/dantaisyoukai/osaka4hclub.html 泉州地域の農業祭情報 イベント名・開催日・場所 第48回堺市農業祭・11月 23日(木・祝)・堺市大仙公園「催し広場」・「憩いの広場」 岸和田市農業まつり・11月 23日(木・祝)・岸和田市立まなび中央公園 第74回貝塚市農業祭・11月26日(日)・緑の市民広場・本庁前駐車場 泉佐野市農業祭・12月2日(土)・レイクアルスタープラザ・カワサキ広場(泉の森広場) 第12回熊取ふれあい農業祭・12月3日(日)・熊取町立中央小学校グラウンド 第36回和泉市農林業祭・12月9日(土)・和泉中央エコール・いずみアムゼモール 掲載情報は予定です。天候等により、中止、日程変更になる場合があります。