泉州普及だより 令和4年12月発行 第107号 水なすスマート農業パネルディスカッションを開催しました! 11月18日に泉佐野市内で水なすスマート農業パネルディスカッションを開催しました。 第1部では水なすの環境制御、環境モニタリングについて「ハウス水なす栽培環境モニタリング、環境制御って何?~何ができる?どこまでできる?~」と題して、(地独)大阪府立環境農林水産総合研究所(以下、環農水研)と、(株)サカタのタネからパネリストをお招きし、パネルディスカッションを行いました。 サカタのタネの担当者からは、環境モニタリングの有用性について説明があり、環境制御の目的は、1ハウス内環境の把握と改善、2自動化による省力化、3収量、品質の向上・最大化であると話がありました。 環農水研からは、大阪府内での栽培環境モニタリングの取組紹介や、水なす複合環境制御技術導入事例として、つや無し果対策に向けた、細霧冷房の導入試験結果の話題提供、モニタリング機器の概要説明などがありました。参加者は熱心な様子で耳を傾け、細霧冷房の効果について詳しく知りたいといった質問や、その他資材の質問など活発に行われました。 第2部ではスマート農業を導入している農園の視察を行いました。CO2施用、環境モニタリング、自動かん水、自動換気など数々の装置を整備し、8月から水なす栽培を実施しているハウスを前に、参加者からは栽培や装置の質問が次々と飛び交いました。 農の普及課では今後も水なすの収量・品質の向上及び最大化を目指してスマート農業推進に取り組んでいきます。 泉州きくなプロジェクト実施中! 泉州きくなプロジェクトとは 大阪府はきくな(しゅんぎく)の出荷量が全国1位(R1~3年)で、その多くが泉州地域で生産されています。当所では泉州地域の3JA(JA堺市、JAいずみの、JA大阪泉州)と連携して、泉州地域で栽培されているきくな(泉州きくな)の1知名度向上による需要・消費拡大、2品質向上による販売単価向上、3生産者の育成等による生産体制の強化をねらいとし、「泉州きくなプロジェクト」を進めています。 1知名度向上による需要・消費拡大 魅力発信等による認知度向上 イベント、SNS等を使用した情報発信を行っています。 2品質向上による販売単価向上 出荷調製技術の向上 荷姿を良くするには生育が揃った株を栽培するのが効果的です。そのための各種試験を行っています。 3生産体制の強化 新たな生産者確保・育成 大阪府ではJA大阪泉州と連携し、水なす+きくなアカデミーを開催しています。 1期生が7月に修了した後、準農家として研修先近くで就農し初めてきくなを出荷しました。 2期生も9名が10月から研修先農家5戸で実習に取り組んでいます。 収入保険に加入しましょう! 農業者が自ら生産した農産物の販売収入全体を補償する公的な保険です。加入を希望される方やお問合せは、最寄りの農業共済組合にご相談 ください。本所 Tel:06(6941)8736  北部支所 Tel:072(631)7737  南部支所 Tel:0725(92)3313 補償例 自然災害や病害虫などでの収量低下、市場価格の下落、けがや病気での就業不可、取引先の倒産、盗難や運搬中の事故