泉州普及だより 令和4年3月発行 第104号 ●高品質な水なす生産を目指して 泉州水なすは、泉州地域を代表する特産品です。ブランド力、収益性ともに高い品目ですが、夏季の高温や生育不良による品質、収量低下が問題となっています。 農の普及課では、栽培技術の高位平準化による生産者の収益向上を目的として、令和2年度からJA大阪泉州と協同で、水茄子生産出荷部会の希望者を対象に巡回指導等を行っています。 令和3年度は、施設14名(3から6月)、露地28名(6から9月)をJA営農指導員とともに巡回指導しました。この結果、巡回参加者の栽培技術が向上し、秀品率等の増加につながりました。 当課では、引き続き巡回指導や講習会等により、高品質な水なす生産を支援していきます。 ●農林漁業者と食品事業者の交流会を開催しました! 新たに販路開拓や6次産業化に取り組む泉州地域の農林漁業者と、地元産品に関心のある食品関連事業者との交流を深め、新たな事業者間連携のきっかけとするため、11月18日(木曜日)に南海浪切ホール(岸和田市立浪切ホール)にて 交流会を開催しました。 専門家による地元食材を活用した商品開発事例の講義を皮切りに、農林漁業者12者が食材の特徴やこだわり等のPRを行い、さらに各ブースで食品関連事業者30社(48名)との意見交換、フリー商談が行われました。 参加者からは「良い出会いがあった」「生産者と直接話ができて今後につながった」「近くの生産者と知りあえて良かった」「新商品開発に使える食材の幅が広がった」などの声を聞くことができました。 コロナ禍の影響が残る厳しい状況ですが、農の普及課では生産者と食品関連事業者がネットワークを築き、新たな取組みを生み出すチャンスでもあるととらえて、販路拡大、商品開発に向けた支援を引き続き行ってまいります。 ●「夏季きくな栽培マニュアル」作成しました 農の普及課では、きくなの夏季栽培生産者への巡回指導を行っています。 また、これまでの普及活動で得た知見や実証試験の結果などを踏まえ、栽培マニュアルを作成しました。 きくなの夏季栽培に興味のある方がいらっしゃいましたら、お気軽に農の普及課までご連絡ください。 ●おめでとうございます! 令和3年度大阪府農業生産、経営近代化優秀農業者等選賞事業知事表彰 農の匠、植田吉宏さん。 岸和田市で、軟弱野菜生産中心の経営を展開されています。栽培が難しい夏場にも、高い技術力で高品質な「きくな」を出荷されています。