○うつ病って何? リーフレット 【内容】 ・うつ病は、誰でもなり得る病気です。適切な治療を受け、環境を整える  ことで良くなります。  しかし、治療を受けずに無理をしていると回復にも時間がかかります。  うつ病について正しい知識を持ち、お互いに気づきあい、理解しあう  ことが大切です。 ・うつ病を予防するには?  うつ病の予防には、自分でストレスに気づき、早めに対処することが  大切です。  いつもと比べて気分や体調がすっきりしないときは、しっかり休養を  取ったり、軽い運動をしたり、好きなことをしたりして、ストレス解消を  図りましょう。  なにか悩み事がある場合、一人で抱えず、誰か話せる人に相談するのも  良い方法です。 ・どうしたらいいの?- うつ病の治療 - 多くの場合、まずは「休養」が大切です。ゆっくりと 休養することで、  活動するためのエネルギーが徐々に蓄えられます。また、減少した脳内の  神経伝達物質 (セロトニン,ノルアドレナリン)を改善させるためには、  「薬(抗うつ薬)」の服用が必要です。 「もしかして?」と思ったら、医療機関や保健所等に早めにご相談  ください。 思考力や判断力が落ちている時期です。重大な決断(退職や離婚等)は  回復するまで待ちましょう。 ・うつ病って どんな病気?  うつ病とは、さまざまなストレス等により、脳内の神経伝達物質  (セロトニン,ノルアドレナリン)が減少するために起こる病気です。  いわば、脳の「バッテリー切れ」の状態です。  こころとからだが疲れ果て、がんばりたくても、これ以上、がんばれない  状態です。  けっして「弱い」ために起こる病気ではありません。 ・アルコールとうつ病  アルコールはうつ病を悪化させます。飲むと気持ちが和らいでも、  酔いから覚めた後は気分の落ち込みが増します。アルコールが思考の幅を  狭め、衝動性を高めて、自暴自棄な結論を導き出しやすくさせます。  また、睡眠の質も低下させます。悩んでお酒を飲むのはやめましょう。 ・年代別うつ病の特徴  ◇中年期のうつ病     意欲の低下や抑うつ気分、興味・関心の低下が前面に出ます。   悩みを一人で抱えがちで、自分を責めて、疲弊して、焦りがみられる   ことがよくあります。  ◇女性のうつ病    性ホルモンのバランスの変化に伴って、気分が不安定になりがち   です。    特に出産後や閉経前後の更年期は、環境の変化が重なり、うつ状態   が表れやすくなります。    ◇高齢者のうつ病    自らの退職や 大切な人の死などの喪失体験があり、うつ状態になり   やすいです。「うつ」が目立ちにくく、からだの症状に隠れてしまった   り、認知症とまぎらわしいこともあります。  ◇子どもと思春期のうつ病    気持ちや症状等をことばで表現することが難しく、食欲の低下、   イライラ、怒りっぽくなる、落ちつきがなくなる等の形で表現される   ことが多いです。    ◇非定型うつ病    対人関係に敏感で、本人の要求が叶えられない状況でうつ状態と   なります。過食や過眠がみられることもあります。 大阪府こころの健康総合センター 〒558-0056 大阪市住吉区万代東3-1-46 TEL 06-6691-2811 FAX 06-6691-2814 2013年1月発行