夏バテしないしゅんぎく栽培 夏季のしゅんぎく栽培の改善による所得の向上にむけて   ●活動の背景 大阪府のしゅんぎくは根付きで収穫する「株張り型」 が中心に栽培され、全国2位の生産量を誇る。 中でも堺市から岬町までの泉州地域では、府内の 70%を生産している。 しかし、6月から9月の夏季は出荷量が減少し、それに 伴い単価が上昇する。 ●取組内容 平成25年度  遮熱被覆資材メガクールを用いて地温を下げることにより、品質及び収量の向上を図った。 猛暑期における地温は、慣行の遮光資材に比べ試験区の方が高く、商品になる収量は若干試験区の方が低かった。 つまり、大阪の猛暑には力不足だった。   平成26年度  貝塚市の夏季しゅんぎく生産者4名の土壌条件の分析 砂を客土している生産者3名のほ場については大きな土粒の割合が多く、砂を客土することにより、 大きな土粒の割合を増やし、排水性をあげていることを確認した。 平成27年度 砂客土試験と農業者への聞き取りや生育調査 これらに基づき、推察される栽培のポイントやかん水量のイメージを作成した。 平成28年度 前年の聞き取り内容に基づく品種比較や砂客土の継続試験、 推察された栽培ポイントの補強のため新たな農業者への聞き取り調査を行った。 ●成果 栽培ポイントをまとめて資料化を行うとともに、その資料を用いた講習会を行い栽培農家へ周知している。