基金からの「借入れ」の見直しについて

更新日:2010年4月20日

知事メッセージ

 従来、大阪府では、府民生活にかかわりの深い分野において、府民の皆様との連携のもと施策を充実させるべく、基金を設置して広く寄附金を募るとともに、本府からもこの基金に資金の拠出を行い、事業を行ってきました。しかしながら、厳しい財政状況の中、平成9年から19年にかけて、毎年度の収支不足に対応するため、本府が拠出した資金を基金から「借入れ」してきました。

 私が知事に就任して以降、新たな「借入れ」は取りやめましたが、これまでの基金からの借入れは6,629億円にのぼり、名目残高と実質残高がかけ離れた現状となっており、その解消の目処も立たない状態となっていました。これは府民の皆様にとってわかりにくいものであり、特に各基金にご寄附をいただいた皆様には、頂戴した寄附金がどうなるのかとご心配をおかけし、府政を預かる立場として、申し訳なく思っております。

 いま、借入分を返済し、名目残高へ復元するとすれば、そのための巨額の財源を確保する必要があり、府民サービスへの影響は避けられません。そのため、本府としては、平成22年度当初予算において基金に借入れ相当額を一括で返済したうえ、同額を取り崩すことにより名目残高を実質残高に一致させることとしました。 

 これにより基金の残高は減少することになりますが、今後とも府民の皆様からの寄附金が有益に活用できるよう、基金を活用する事業は、その必要性、事業計画、適正規模などを常に点検しながら、府としても必要な予算については計上してまいります。ご理解をいただきますようお願い申し上げます。

 なお、今回の基金の取り崩しは、あくまでも府が拠出した資金が対象であり、皆様から頂戴した寄附金を取り崩すことはありません。また、各基金は、今後も皆様からの目的に応じた寄附金の受け入れ先として存続させてまいりますので、引き続き、ご理解・ご協力をいただきますようお願い申し上げます。

基金からの「借入れ」の見直し方針等 [PDFファイル/38KB]

このページの作成所属
財務部 財政課 財政企画グループ

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