５．主要耐久消費財所有と普及の状況

(1)所有数量と普及率の高い耐久消費財

主要耐久消費財の1000世帯あたりの所有数量（以下「所有数量」という。) と普及率をみてみると、所有数量では、ルームエアコン (2,776台)、カラーテレビ（2,021台)、携帯電話(1,841台)、整理だんす(1,695台)、洋服だんす(1,549台)などの所有数量が多い。

　普及率では電気洗濯機(99.3%)、電気掃除機(99.2%)、電気冷蔵庫(99.2％)、ルームエアコン(97.7％)などが高い。(図表5-1)

図表5-1　所有数量，普及率，増加率(減少率)が高い上位５品目(全世帯)

(2)　前回調査との比較

　各主要耐久消費財の所有数量を前回調査の平成11年と比較してみると、情報・通信関連耐久消費財が大幅に増加した。
　パソコンは所有数量の対前回増加率が(+)104%(481台→980台)と2倍に増加した。(パソコンの普及率は38.1％→68.5％)
　ファクシミリは(+)52.1%(399台→607台)と1.5倍以上に増加した。(ファクシミリの普及率は39.2％→59.2％)
　携帯電話(PHSを含む)の所有数量は1,841台(全国第25位)、普及率は85.0%(全国21位)である。所有数量、普及率とも全国を若干上回った。(全国の所有数量は1,823台、普及率84.7％)

　温水洗浄便座が(+)36.0％(494台→672台)、システムキッチンが(+)29.2%(404台→522台)と増加する一方、太陽熱温水器が(-)27.8%(54台→39台)と減少した。

　応接セットが(-)4.6%(239台→228台)、鏡台が(-)9.5%(833台→754台)と減少した。

図表5-2　主要耐久消費財の所有状況(全世帯)

(3) 全国との比較

　大阪府の主要耐久消費財の所有数量を全国と比較すると、44品目のうち全国より多いのは12品目で、普及率については20品目が全国より高い。全国と比べて所有数量が少なく、普及率が高い品目が9品目ある一方、所有数量が全国より多く普及率が低い品目は一つもない。

　ア　ルームエアコン

大阪府のルームエアコンの普及率は、97.7%で全国第１位である。(所有数量は2,776台で全国第12位)複数台所有も全国と比較して多く、2台所有世帯が27.7％、３台以上所有世帯が49.9%と7割以上の世帯が複数台所有している。(全国はそれぞれ22.8%、41.1%)

　イ　自動車

　大阪府の自動車の所有数量(912台)、普及率(73.4%)はともに全国で第46位である。(全国はそれぞれ1,446台、86.2%)
　全世帯の４分の１以上が、自動車の非所有世帯であり、複数所有世帯も、２台所有世帯が12.8%、３台以上所有世帯が2.2%であり、全国がそれぞれ29.1%、12.5%であるのと比べると少ない。

　ウ　カラーテレビ

　大阪府のカラーテレビの所有数量(2,021台)、普及率(96.2%)とも他の品目と比べて全国と同じように高い。(全国はそれぞれ2,140台、97.3%)
　また、大阪府の所有台数別世帯の割合では、１台の所有世帯が最も多い。(図表5-5)