平成10年度大阪府統計年鑑 第22章 衛生(解説)

更新日:2013年2月12日

平成10年度大阪府統計年鑑

医療施設・病床の概況

 平成9年度の医療施設総数は1万2830施設で、前年に比べ131施設の増加である。これを種類別にみると、病院総数は585施設で、そのうち一般病院が544施設(構成比93.0%)で大半を占め、以下精神病院40施設、結核療養所1施設の順となっている。なお、人口10万対の病院総数は6.6、一般病院で6.2、1施設当たりの人口は、病院総数で1万5083人、一般病院で1万6219人である。また、一般診療所数は7401施設で、前年に比べ79施設の増加、人口10万対の一般診療所数は83.9で、1診療所当たりの人口は1192人である。歯科診療所数は4844施設で、前年に比べ58施設の増加、人口10万対の歯科診療所数は54.9で、1診療所当たりの人口は1821人である。
 全施設の病床数は12万5301床で、前年に比べ1463床の減少である。人口10万対の病床数は1420.1床で、全病床数のうち94.7%が病院、5.3%が一般診療所の病床(6610床)である。また、病院病床の種類別では、一般病床が9万4283床で最も多く、以下、精神病床が2万959床、結核病床が3040床の順となっている。

死亡の概況

 平成9年中の本府の死亡数は5万7864人で、9分5秒に1人亡くなったことになる。人口千対の死亡率は6.6で全国の7.3と比較すると低い方である。
 主要死因別の順位をみると、第1位は悪性新生物1万9338人(構成比33.4%)、以下、心疾患8628人(同14.9%)、脳血管疾患7008人(同12.1%)、肺炎5181人(同9.0%)、不慮の事故2214人(同3.8%)の順となっている。
 

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伝染病患者の概況

 平成9年中の伝染病統計による府の伝染病届出総数は832人で、その内訳を見ると、法定伝染病148人、指定伝染病228人、届出伝染病456人、性病153人となっている。
 

児童等の発育状態

 平成10年度の大阪府における児童・生徒及び幼児の発育状態を「学校保健統計調査」結果(標本抽出の方法により実施)からみると、身長は男子が11〜13歳、女子が10・12・13歳で過去(調査開始以来)最高となっている。また、男子が13・14・17歳、女子が10歳及び12〜17歳で全国平均値を上回っている。
 体重は、男子が11・14・15歳、女子が10・11・16歳で過去最高となっている。また男子が11歳及び13〜17歳、女子が10・11・13・16歳で全国平均値を上回っている。              

公害の現状

 本府における公害問題は、依然として都市・生活型公害や増大する廃棄物の克服が課題であり、また、二酸化炭素の大量排出に伴う地球温暖化現象に代表されるように、府域の人為的な活動が地球規模で影響を及ぼしている現象も生じている。一方、豊かで潤いのある緑や水辺に代表される快適空間や美しい景観の創造、さらには文化や伝統も視野にいれた、より質の高い環境を保持し創造していかなければならない状況にある。
 なお、平成9年度の本府及び市町村が新規に直接受理した公害苦情件数は4937件で、前年度に比べ525件(11.9%)の増加となった。このうち騒音に関するものが1469件(構成比29.8%)で最も多く、以下、大気汚染1302件(同26.4%)、悪臭866件(同17.5%)の順となっている。

このページの作成所属
総務部 統計課 分析・利活用促進グループ

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