平成4年度大阪府統計年鑑 第3章 人口(解説)

更新日:2013年2月12日

平成4年度大阪府統計年鑑

概況

 大阪府の人口(平成4年10月1日現在)は873万2409人で、平成3年より1027人、0. 01%減少し、人口増加数は平成元年以降、4年連続減少している。
 しかしながら、減少率は前年同様0.01%にとどまっている。
 大阪府の1年間(平成3年10月1日から平成4年9月30日まで)の人口増加を自然増加(出生と死亡の差)と社会増加(転入と転出の差)に分けてみると、自然増加数は、対前年増加数より701人少ない3万3341人、0.38%増となった。
 一方、社会増加数は、平成3年の3万5122人、0.40%減から3万4368人、0.39%減となった。
 大阪府の世帯数は、316万9281世帯で、平成3年より3万9808世帯、1.27%増加した。
 世帯と人口を比べると、平成元年以降、人口は減少しているものの、世帯は増加している。このため、1世帯当たり人員は2.76人と平成3年より0.03人下回り、世帯規模の縮小化が引き続き進んでいる。

転入と転出

 平成3年中の住民基本台帳人口移動報告による大阪府の転入と転出をみると、転入者は平成2年より353人増加し、19万2383人となった。
 一方、転出者は平成2年より1:万905人減少し、23万2847人となり、この結果、転出超過数は平成2年より1万1258人減少し、4万464人となった。

年齢構造

 平成2年国勢調査による大阪府の総人口の年齢3区分別構成をみると、年少人口(0〜14歳)は150万3885人、生産年齢人口(15〜64歳)は634万7525人、老年人口(65歳以上)は84万3024人で、それぞれの総人口に占める割合は、17.2%、72.7%、9.7%となっている。
 年齢構成の推移をみると、年少人口は昭和50年以降、減少してきており、平成2年には昭和60年より34万6294人、18.7%減少し、総人口に占める割合は、4.1ポイント縮小した。
 一方、老年人口は昭和60年より12万6445人、17.6%増加し、総人口に占める割合は、1.4ポイント拡大した。
 また、生産年齢人口は第1次ベビーブーム(昭和22〜24年)に出生した人口が15歳以上に達した昭和40年に総人口の72.5%を占め、その後は70%前後でほぼ横這いが続いたが、第2次ベビーブーム(昭和46年〜49年)に出生した人口が15歳以上に達した平成2年には昭和60年より25万3788人、4.2%増加し、総人口に占める割合は2.4ポイント拡大した。
 次に、昭和60年から平成2年の5年間の5歳階級別人口増加率をみると、85歳以上が49.5%増で最も高い増加率となっており、次いで、80〜84歳(32.5%増)、60〜64歳(29. 5%増)と続いている。
 一方、最も高い減少率を示しているのは、35〜39歳の25.8%減で、次いで、10〜14歳(24. 0%減)と続いている。

労働力人口

 平成2年国勢調査による労働力状態をみると、15歳以上人口719万549人のうち、労働力人口(就業者+完全失業者)は442万4073人で、労働力率(15歳以上人口に占める割合)は61. 5%である。一方、経済活動に従事していない家事従事者、通学者、老齢者などの非労働力人口は270万8724人であった。

人口動態

  本府の出生率の推移をみると、第2次世界大戦直後の昭和22年から24年頃までは、人口千人に対して30前後の高い率を示していたが、その後は低下を続け、32年に15.2とそれまでの最低を記録した。翌33年から上昇に向かい、42年には23.2となり、以後、横ばいの状態が続いていたが、47年からは再び低下傾向を示している。
 平成3年の本府における出生数は8万6795人、出生率 (人口千対)は10.1 (全国9.9 )となっている。これを市町村別にみると、大東市(11.7)、門真市(11.6)、太子町(11.4)などが高く、田尻町(5.4)、豊能町(5.7)、千早赤阪村(5.8)などが低くなっている。
 一方、本府の死亡率の推移をみると、昭和22年に人口千人に対し14.5であったのが、戦後のめざましい医学の進歩、生活環境の改善等により、46年には5.1にまで低下し、以後、横ばいの状態が続いたが、近年は微増の傾向にある。
 平成3年の本府における死亡数は、5万3110人、死亡率(人口千対)は6. 2(全国6.7)となっている。これを市町村別にみると、岬町(9.5)、能勢町(9.2)、河南町(8.0)などが高く、茨木市(4.4)、枚方市(4.6)、摂津市・豊能町(4.7)などが低くなっている。
 また、平成3年の本府における死産数は、3850胎(出産千対の死産率42.5)、婚姻件数は5万5128件(人口千対の婚姻率6.8)、離婚件数は1万5128件(人口千対の離婚率1.77)となっている。
 次に、平成3年の日本人の平均寿命(0歳の平均余命)は、厚生省の簡易生命表によると、男子の平均寿命は76.11年で、前年に比べ0.25年の伸びを示し、女子の平均寿命82.11年で、前年に比べ0.3年の伸びを示した。
 これを国際的にみると、国により生命表の作成基礎期間が異なるため、厳密な比較はできないが、男子で74年を越えている国は、日本、スウェーデン及びアイスランドであり、女子で80年を越えている国は、日本、スイス、スウェーデン及びフランス、カナダである。このことから日本の平均寿命は、男女とも世界のトップグループに入っているといえる。
 なお、平成2年都道府県別生命表(厚生省作成)から大阪府の平均寿命をみると、男子75.02年、女子81.16年で、47都道府県中(全国男子76.04年、女子82.07年)男子46位、女子47位となっている。

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総務部 統計課 分析・利活用促進グループ

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