平成４年度大阪府統計年鑑 第２章　気象（解説）

平成４年度大阪府統計年鑑

概況（平成3年）

１月

　前半は冬型の気圧配置になることが多かったが、月の半ば過ぎから24日頃にかけては冬型の気圧配置が長続きせず平年に比べて気温の高い日が多かった。その後月末にかけては冬型の気圧配置が続き寒くなった。

２月

　月はじめは弱い冬型の気圧配置が続いたが、上旬の後半から気温が上がり暖かい日が続いた。 15日に発達した低気圧が南岸を通過したあと、下旬の半ば過ぎまで強い冬型の気圧配置が続き、厳しい冬の戻りとなった。月末には冬の気圧配置は弱まり、寒さもゆるんで暖かくなった。２月は寒暖の差の大きい月となった。

３月

　中頃強い寒気が上空に流れ込み、冬型の気圧配置となって寒く、冬の戻りとなった。その他の日は、前線を伴った低気圧が南岸沿いを次々と通過するなど短い周期で天気は変化し、曇りや雨の日が多く、また気温の高い日も多かった。

４月

　上旬と下旬には低気圧や前線の影響でまとまった雨の降った日もあったが、高気圧に覆われ暖かい日が多かった。

５月

　はじめ上空に強い寒気が流れ込んだため気温がかなり下がり、寒い日が続いた。その後中旬の前半にかけ天気はほぼ周期的に変化した。中旬半ばから下旬の半ばにかけては高気圧に覆われ晴れる日が多く、23日には今年初めて真夏日になるほど暑くなった。その後月末まで前線や低気圧の影響で曇や雨の天気となり、26日梅雨入り（平年６月８日、昨年５月31日）した。

６月

　移動性高気圧や太平洋高気圧に覆われ晴れて暑い日もあったが、梅雨前線が西日本に停滞し、前線上を低気圧が次々と通過するなど、全般に曇や雨のぐずついた日が多く、日照不足の月となった。

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７月

　上旬の半ばから中旬の半ばにかけては、梅雨前線の活動が弱まり、高気圧に覆われた暑い晴天の日が多かった。 21日に梅雨明け（平年７月19日、昨年７月18日）した後は太平洋高気圧に覆われて暑い日晴天となったが、下旬の半ば過ぎには前線や台風第９号の影響でにわか雨や雷雨が発生した。

８月

　前半は太平洋高気圧の勢力が弱く、日本海やオホーツク海に中心を持つ高気圧に覆われたため、晴れた日が多かったものの、気温は平年を下回る日が続いた。後半は日本付近を次々と通過する台風の影響でぐずついた天気が続いた。

９月

　上旬は高気圧に覆われ、残暑の厳しい日が続いた。中旬以降は、次々接近した台風とその影響で秋雨前線の活動が活発となったため、ぐずついた天気が続いた。 27日夜から28日朝にかけては台風第19号の影響で暴風となった。

10月

　南岸沖に停滞した秋雨前線の影響でぐずついた天気が多かった。中旬からは寒気が流れ込んだため、肌寒い日がつづいた。

11月

　上旬から中旬にかけては、一時的に弱い冬型の気圧配置となったものの、概ね高気圧に覆われて晴の日が多かった。下旬もはじめは大きな天気の崩れはなかったが、27〜28日にかけて南岸を低気圧が発達しながら通過したため、雷を伴う大雨となった。

12月

   上旬から中旬にかけては、一時的に弱い冬型の気圧配置となる程度で、高気圧に覆われ晴れる日多く、平年よりかなり暖かい日が続いた。下旬は短い周期で天気は変化し、旬末になると強い冬型の気圧配置となり、雪が降るなどかなり冷え込みが厳しかった。