平成元年度大阪府統計年鑑 第2章 気象(解説)

更新日:2013年2月12日

平成元年度大阪府統計年鑑

概況(昭和63年)

1月 暖冬

 冬型の気圧配置は長続きせず、全般的に暖かく天気は周期的に変化した。月平均気温は過去2番目の高い気温であった。月の後半は一時的に強い冬型の気圧配置となり寒くなったが、その後は、移動性高気圧におおわれ寒さもゆるみ晴れの日が多かった。

2月 平年並みの寒さに戻る

 冬型の気圧配置が続き寒い日が多かったが、上旬から中旬にかけておおむね冬型の気圧配置となり、下旬は短い周期で天気は変化した。月の雪日数は11日(平年6.5日)と多かった。

3月 春一番吹かず

 前半は気圧の谷や低気圧が次々と通って天気は短い周期で変わったが、後半は南海上に停滞した前線及びそのうえを次々と低気圧が通ったため、ぐずついた天気が多かった。

4月 桜の開花遅れる

 おおむね天気は周期的に変化したが、移動性高気圧におおわれる日が多く晴れの日が多かった。桜の開花は平年よりやや遅く開花したが、中旬には満開となるところが多かった。桜の開花は5日(平年4月1日)で、満開は11日(平年4月8日)であった。

5月 真夏日を記録

 おおむね天気は周期的に変化した。上、中旬は高気圧におおわれることが多く真夏日(19日、30.4℃)を観測するなど晴れの日が多かった。下旬は高気圧が北にかたよりぐずついた天気となった。

6月 梅雨入りは平年並

 月初め低気圧を伴う気圧の谷が通り、沖縄付近の台風2号の影響もあって、強い雨となった。また中旬は梅雨前線の活動も弱く晴れの日が続いたが、下旬には活動が活発となって強い雨がふるなどぐずついた天気となった。

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7月 遅い梅雨明け

 上旬後半、近畿地方は太平洋高気圧や移動性高気圧におおわれ晴れの天気になった他は、梅雨前線が西日本に停滞し曇雨天の日が続き強い雨も降ったが31日には梅雨明け(平年7月8日)となった。梅雨期間は53日で平年より14日長くなったが、この間の降水量は358.5mm(平年377. lmm)と平年並みであった。

8月 太平洋高気圧の勢力が弱く、天候不順

 太平洋高気圧の勢力が弱く日本の南海上に多発した熱帯低気圧(一部は台風となって近畿地方に上陸)の影響で湿った空気が西日本を中心に流れ込み大気の状態が不安定となり雨や雷の日が多かった。

9月 引続き天候不順

 上旬と下旬に一時移動性高気圧におおわれ晴れになったが、全般的には低気圧の通過それに伴う寒気の流入、南海上に熱帯低気圧、前線が停滞したため、雨の日が多かった。下旬には秋雨前線が活発になったため大雨が降った。

10月 木枯し1号が吹く

 上旬は秋雨前線が南岸に停滞し又台風第24号が四国の南海上を通ったため、まとまった雨が降った。中旬から下旬前半まで天気は周期的に変わった。下旬後半は冬型の気圧配置の日が続き上空に寒気が入り、29日には、木枯し1号(平年11月7日、昨年12月1日)となった。

11月 初霜、初氷を観測

 全般に、冬型の気圧配置となる日が多かった。前半は移動性高気圧におおわれ晴天の日が多かったが、後半には冬型の気圧配置が強まり寒気流入して、20日に初霜(平年11月27日、昨年11月30日)、28日に初氷(平年12月7日、昨年12月2日)を観測した。

12月 遅い初雪

   気温は中旬までは平年に比べ低く経過したが、後半は、高くなった。月を通して冬型の気圧配置や移動性高気圧におおわれ晴れの日が多かった。中旬には一時冬型の気圧配置が強まり寒気が流入して、16日に初雪(平年12月8日、昨年12月2日)を観測した。

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総務部 統計課 分析・利活用促進グループ

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