第20章 衛生及び環境(解説)

更新日:2011年4月20日

平成22年度大阪府統計年鑑

医療施設・病床の概況

 平成20年10月1日現在の医療施設総数は1万4154施設で、前年に比べ78施設の減少である。これを種類別にみると、病院総数は541施設で、そのうち一般病院が502施設(構成比92.8%)で大半を占め、以下精神病院39施設となっている。なお、人口10万対の病院総数は6.1、一般病院で5.7、 1施設当たりの人口は、病院総数で1万6329人、一般病院で1万7597人である。また、一般診療所数は8198施設で、前年と比較すると93施設の減少、人口10万対の一般診療所数は92.8で、1 診療所当たりの人口は1078人である。歯科診療所数は5415施設で、前年に比べ21施設の増加、人口10万対の歯科診療所数は61.3で、1 診療所当たりの人口は1631人である。
 全施設の病床数は12万7459床で、前年に比べ1万2984床の増加である。人口10万対の病床数は1442床で、全病床数のうち97.3%が病院、2.7%が一般診療所の病床(3468床)である。また、病院病床の種類別では、一般病床が6万5316床で最も多く、以下、療養病床が2万3524床、精神病床が1万9613床の順となっている。

死亡の概況

 平成21年中の府内の死亡数は7万3135人で、7分11秒に1人亡くなったことになる。人口千対の死亡率は8.3で全国の9.1と比較すると低い方である。
 主要死因別の順位を見ると、第1位は悪性新生物2万4170人(構成比33.0%)、以下、心疾患1万1711人(16.0%)、肺炎7600人(同10.4%)、脳血管疾患6171人(同8.4%)、その他の呼吸器系の疾患2774人(同3.8%)、自殺2079人(2.8%)の順、不慮の事故2058人(2.8%)となっている。

主要死因別死亡割合のグラフ

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感染症・食中毒・結核患者数の概況

平成21年中で最も患者数が多いのは、結核患者2775人で340人が死亡している。次いで食中毒患者1028人、後天性免疫不全症候群患者230人の順になっている。 

公害の現状

 府内の環境問題については、依然として都市・生活型公害や廃棄物の克服が課題であり、また、二酸化炭素の大量排出に伴う地球温暖化現象に代表されるように、ダイオキシン類等有害化学物質問題等、多様化・複雑化した諸問題への対応が求められている。一方、緑豊かな生活環境の実現や個性を生かした都市景観の創造、さらには文化や伝統も視野にいれた、より質の高い環境を保持し創造していかなければならない状況にある。
 なお、平成21年度の本府及び市町村が新規に直接受理した公害苦情件数は4173件で、前年度に比べ189件(4.3%)の減少となった。このうち騒音に関するものが1504件(構成比36.0%)で最も多く、以下、大気汚染887件(同21.3%)、悪臭695件(同16.7%)の順となっている。

公害の苦情件数割合の推移グラフ

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総務部 統計課 分析・利活用促進グループ

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