第5章 農林水産業

更新日:2010年7月7日

平成21年度大阪府統計年鑑

概況

 大阪府の農業は、都市近郊の立地を活かした施設園芸などにより集約的な農業経営が営まれ、府民へ新鮮な農産物を提供している。特に、しゅんぎく、つけななどの軟弱野菜やぶどうなどの果樹の栽培が盛んで、全国でも有数の産地となっている。
 大阪府の森林は、都市化が高度に進んだ大阪平野を北から北摂、金剛生駒及び和泉葛城の三山系により取り囲むような形で位置しており大阪の林業の基盤となっており、又水源の涵養、山地災害の防止、保健休養等の多様な公益的機能を果たしている。
 大阪府の漁業は、瀬戸内海に属する大阪湾の東半分を主要漁場とし、主として内湾性の魚介類を漁獲対象として営まれる沿岸漁場である、大阪湾は淀川、大和川をはじめ、多くの河川が流入し飼料生物は豊富で、瀬戸内海の中でも上位にランクされる生産性の漁場となっている。

農家数

 平成17年2月1日現在で実施された2005年農林業センサスの結果によると、大阪府の農家数は2万7893戸となっている。これを地域別にみると、最も多いのは南河内地域の6063戸(構成比21.7%)、次いで泉南地域4994戸(同17.9%)、泉北地域4661戸(同16.7%)の順となっており、これら南大阪3地域だけで農家数全体の過半数を占めている。
 2005年農林業センサスの調査対象である、販売農家(経営耕地面積が30a以上、調査期日前1年間における農産物販売金額が50万円以上)では、経営耕地面積規模別にみると販売農家(農業経営体)においては、0.3ha以上1ha未満層が1万621戸となっており、農業経営体の全体約9割を占めている。
 農家を自給的農家と販売農家とに区分すると、自給的農家が1万6141戸(構成比57.9%)、販売農家は1万1752戸(同42.1%)で、農家世帯員数は、10万9312人で、男性が5万3227人、女性が5万6085人である。このうち販売農家世帯員数は、5万1756人で、自営農業従事者数は3万4221人(販売農家世帯員数の66.1%)である。
 経営耕地面積は、9809haとなっている。これを農家1戸当たりの経営耕地面積にすると、35.2aとなっている。

経営耕地面積規模別農家数の割合グラフ

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林業経営体数

 平成17年2月1日現在で実施された2005年農林業センサスによると、農業と林業を行なっている経営体数によると農業と林業を行なっている経営体数が1258戸、林業を行なっている経営体数が303戸となっている。
 大阪府の森林面積は5万7682haで、その内国有林面積が1116ha、民有林面積が5万6566haとなっている。
 また、大阪府総面積は18万9431ha(平成17年10月1日現在に占めるそれぞれの割合は、国有林野面積が0.5%、民有林野面積が29.2%である。


市町村別森林資源面積の図

海面漁業経営体・使用漁船数

 平成18年1月1日現在で実施した漁業動態調査によると、府内における海面漁業経営体数は614経営体で、これを市町村別にみると、岬町が129経営体で最も多く、次いで岸和田市が86経営体、泉佐野市が90経営体、阪南市が73経営体となっている。
 経営体が調査期日前1年間に使用し、調査日現在も保有している漁船の総船籍は894隻で、その内訳をみると、動力船が855隻、船外機付船が39隻となっている。動力船についてトン数規模別にみると、「5から10t」が478隻と最も多く、「1から3t」が193隻、「3から5t」が111隻、「10t以上」が60隻となっている。

市町別、海面漁業漁獲量の割合のグラフ

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総務部 統計課 分析・利活用促進グループ

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