地域連携クリティカルパス

更新日:平成27年12月18日

地域連携クリティカルパス

(1)クリティカルパスとは

 良質な医療を、効率的かつ安全、適正に提供するための手段として開発された診療計画表であり、急性期病院を中心に広く導入されています。
 元々は、工業界で導入された工程管理や工程短縮のための、コスト分析手法であったクリティカルパスですが、1980年代にアメリカの医療界に応用され、その後、1990年代に日本の医療機関においても導入されました。クリティカルパスに沿って、医療スタッフと患者が一体的に治療に取り組むことにより、質の高い医療を速やかに提供することができるというものです。


(2)地域連携クリティカルパスとは

 地域連携クリティカルパスは複数の医療機関が共通の治療計画書に従って治療を行うシステムであります。たとえば急性期病院から回復期病院へと転院する場合に、急性期から回復期に情報が引き継がれ、診療にあたる複数の医療機関が、役割分担を含め、あらかじめ診療内容を患者さんに提示・説明することとなり、患者さんが安心して医療を受けることができるようになるということです。
 大阪府では、がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病の四疾病において、医療機能の分化と連携の促進に向け、二次医療圏で共通の地域連携クリティカルパスの導入を促進するための調整の場を設けるなど、地域連携クリティカルパスの普及に向けた取組みを進めていくことになりました。
 そこで豊能医療圏では平成20年度豊能保健医療推進協議会医療部会で次のように事務局を分担することを決め、取り組みはじめました。
 がん⇒がん診療拠点病院、糖尿病⇒池田保健所、脳卒中⇒豊中市保健所、急性心筋梗塞⇒吹田保健所


(3)豊能医療圏急性心筋梗塞地域連携パスの取り組み

 豊能医療圏には、高度専門医療機関が数多くあり、医療環境としては非常に恵まれた地域です。そこで、平成20年度に吹田保健所が事務局となり、豊能医療圏急性心筋梗塞地域連携パス検討会を立ち上げ、ワーキンググループを中心に、連携パスのツールを開発・連携の仕組みづくりについて検討を重ねてきました。
 
平成21年度に、連携のツールとして『急性心筋梗塞ノート』を作成しました。コンセプトは、包括的心臓リハビリテーションを組み込んでいることで、再発防止と患者さんのQOLの向上を狙っています。
 
平成22年度から圏域内の4市医師会(池田市医師会・箕面市医師会・豊中市医師会・吹田市医師会)のご協力を得て、展開し始めました。
 
今後は、未だ認知度の低い心臓リハビリテーションの啓発活動を行いながら、さらに地域に浸透するよう進めていきたいと考えております。
 
検討会のメンバーの国立循環器病研究センターや済生会千里病院のHPで詳しく紹介いただいておりますので、ご覧ください。

国立循環器病研究センターHP
『心臓リハビリテーションを組み込んだ急性心筋梗塞地域連携パス』
http://www.ncvc.go.jp/hospital/pro/passing/shinriha-ren.html

済生会千里病院HP
http://www.senri.saiseikai.or.jp/hospital/community/renrakushitsu/path.html

このページの作成所属
健康医療部 吹田保健所 企画調整課

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