平成18年度第3回 大阪府都市計画審議会

更新日:2022年4月5日

日時:平成19年2月5日(月曜日) 午前10時30分から10時55分まで

場所:大阪市中央区大手前三丁目1番43号 プリムローズ大阪会議室


議題

【審議案件】

議第245号「北部大阪都市計画用途地域の変更」について
議第246号「南部大阪都市計画道路の変更」について

【報告案件】

「大阪府広域緑地計画」の改定について(中間報告)


1.出席委員 21名

番号資格氏名
学識経験者(京都大学教授)岡田 憲夫
学識経験者(大阪府選挙管理委員会委員長)松室 猛
学識経験者(大阪商工会議所女性会副会長)荻田 緋佐子
学識経験者(大阪商業大学教授)西村 多嘉子
11大阪府農業会議会長井川 勝巳
13関係行政機関の職員(近畿農政局長)進藤 眞理(代理:農村計画部農村振興課長 村中 修)
14関係行政機関の職員(近畿経済産業局長)久貝 卓(代理:総務企画部参事官 山本 陽一)
15関係行政機関の職員(近畿地方整備局長)布村 明彦(代理:復興事業調整官 板谷 勉)
16関係行政機関の職員(近畿運輸局長)島崎 有平(代理:企画観光部交通企画課長 河田 敦弥)
19府議会議員(自民)杉本 光伸
20府議会議員(自民)古川 光和
21府議会議員(民主)関    守
22府議会議員(民主)大友 康亘
23府議会議員(公明)竹本 寿雄
24府議会議員(公明)谷口 昌隆
25府議会議員(共産)和田 正徳
27大阪府町村会会長上垣 正純
28大阪府市議会議長会会長新家 末吉
29大阪府町村議会議長会会長北林  充
30大阪市長關 淳一(代理:計画調整局長 箕田 幹)
31大阪市会議長坂井 良和(代理:副議長 高田 雄七郎)

2.出席臨時委員 3名

番号資格氏名
32箕面市長藤沢 純一
33大阪狭山市助役高橋 安紘
34大阪狭山市議会議長冨永 清史

○司会 それでは定刻となりましたので、ただいまから、平成18年度第3回大阪府都市計画審議会を開催いたします。私は本日の司会を務めます総合計画課の中田でございます。どうぞよろしくお願いいたします。それでは、最初に委員の皆様のお手元の資料等の確認をさせていただきたいと存じます。議事次第、配席表、資料1、資料2、資料3まで、委員名簿・幹事名簿でございます。漏れている資料はございませんでしょうか、よろしいでしょうか。次に、本日は現委員数31名の方々のうち、21名の委員の御出席をいただいておりますので、大阪府都市計画審議会条例第5条第2項の規定により、本審議会の定足数を満たしておりますことを御報告申し上げます。なお、本審議会は公開で行いますので、よろしくお願いいたします。それでは、岡田会長に議事進行をお願いしたいと存じます。岡田会長、どうぞよろしくお願いいたします。

○会長(岡田憲夫君) 本審議会の会長を務めております岡田でございます。どうぞよろしくお願いいたします。委員の皆様方には本日もお忙しいところ、ご出席を賜りまして、ありがとうございます。厚く御礼申し上げます。ただいまから、平成18年度第3回大阪府都市計画審議会の議事に入ります。今回、御審議をいただきます案件は、あらかじめ皆様方のお手元にお届けしました議案書のとおり、「北部大阪都市計画用途地域の変更」を含みます2議案でございます。

議第245号「北部大阪都市計画用途地域の変更」について

   最初に、御審議いただきますのは、議第245号議案でございます。その内容につきまして幹事にまとめて説明をさせます。

○幹事(沢田吉和君) 議第245号「北部大阪都市計画用途地域の変更」について御説明いたします。議案書の1ページから4ページ、資料の1ページから5ページでございます。箕面市南東部の丘陵地にあって、国道171号に近接する小野原西地区については、箕面市の総合計画において、市民の日常生活を支える商業・業務機能が集積することが期待でき、市民生活や地域活動のよりどころとなる地区として地域生活拠点に位置づけられておりますほか、都市計画マスタープランにおいては、良好な住環境と生活利便施設を創出するため、周辺市街地の土地利用状況との整合を図りながら、良好な市街地の形成を進めることとされております。当該地区においては、平成11年度に、小野原西土地区画整理事業、約34ヘクタールが都市計画決定され、平成13年度の工事着手以降、事業計画に即して区画街路や宅地等の整備が進められてきたところでございます。
  今回、土地区画整理事業の進捗に伴い、土地利用の方針において、にぎわいの核として形成を図る施設地区に位置づけられております区域の約1.1ヘクタールにおいて、生活利便施設にふさわしい規模の商業業務施設の立地を図るため、用途地域を第一種中高層住居専用地域から第二種中高層住居専用地域に変更しようとするものでございます。容積率200パーセント、建ぺい率60パーセントは変更ございません。また、区画街路の整備の進捗に伴い、用途地域の境界線を整理し、第一種低層住居専用地域、容積率150パーセント、建ぺい率60パーセントを第一種中高層住居専用地域、容積率200パーセント、建ぺい率60パーセントに変更しようとするものでございます。
  なお、本審議会の審議案件ではございませんが、市決定の関連案件といたしまして、土地区画整理促進区域の変更、土地区画整理事業の変更、地区計画の変更、高度地区の変更及び公園の変更が、箕面市都市計画審議会において承認されております。
  また、平成18年12月12日から2週間、都市計画法第17条に基づき案の縦覧を行いましたが、意見書の提出はございませんでした。説明は以上でございます。

○会長(岡田憲夫君) ただいま、説明を受けました議案につきまして、御意見、御質問はございませんか。

○和田委員 まず質問なんですけれども、地元、箕面市の都市計画審議会では、当該、今回の議案の西側で阪急が施行している事業があると、東側では箕面市施行の事業があると、いずれも第一種中高層住居専用地域という用途地域でやられておるという意見が出ておりますが、この点ちょっと説明をしていただきたいんですが。

○幹事(沢田吉和君) 委員、御質問の東側に小野原土地区画整理事業、並びに西側に阪急が施行する住宅地開発がございます。委員、御指摘の土地利用の形としまして、この地区にふさわしい用途地域ということで、第一種中高層並びに第一種低層住居専用地域を定めております。今回は、先ほど御説明しました、にぎわいの核として、特に地域、今、委員御指摘の東の部分、あるいは西の部分を含めた地域の地域核と言いますか、拠点としての整備を図るということで、第二種の中高層住居専用地域を指定しようとするものでございます。

○和田委員 そうしますと、西側、東側は第一種という形で事業をやられておるということですね。それともう一つ、平成11年8月のこの審議会で、当時、私委員でありましたんですが、箕面の貴重な里山と自然がこの計画で破壊されるんじゃないかと、こういうことで、この事業そのものに対して反対の意見を述べさせていただきました、平成11年8月でございましたけれども。今回、事業が進捗してということでの説明なんですが、ちょっと事業が行われる前と今、現状ですね、どうなっているのか、ちょっと写真で提示をしていただきたいと思うんですが。

○幹事(沢田吉和君) これは着手前の航空写真でございます。

○和田委員 現状は。

○幹事(沢田吉和君) 現在、造成が行われておりまして、全体としての航空写真というのはございませんが、その場所ごとに撮影をしたものでございます。

○和田委員 今の写真ですか。

○幹事(沢田吉和君) 現在、造成中でございます。現在の写真でございます。

○和田委員 それでは今の質問に基づいて、ちょっと御意見を述べさせていただきたいというように思います。今年1月31日に開催されました箕面市の都市計画審議会でも、先ほど申しましたように、西側では阪急施行の事業が行われ、これは第一種低層住居専用地域であります。東側では箕面市施行で第一種中高層住居専用地域で事業が進められております。こういうことから反対の意見も出されておりました。もともと、本都市計画で審議されました平成11年8月の審議会におきまして、当時委員でもありました私が、箕面の貴重な里山の自然を破壊するものとして、反対の態度を表明していたものであります。加えて今回の議案の第一種中高層住居専用地域からの変更は、規制緩和であり、当初の土地利用計画からすると環境の悪化が懸念されます。また、第一種低層住居専用地域から第一種中高層住居専用地域についても大幅な規制緩和となりますので、本変更案には私は反対をいたします。以上です。

○会長(岡田憲夫君) 反対の御意見がありましたが、そのほか御意見等ございませんでしょうか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○会長(岡田憲夫君) それでは、この議案につきましては御異議がございますので、採決いたします。

  議第245号議案を原案どおり承認することにつきまして、賛成の方は挙手を願います。

(「挙手多数」)

○会長(岡田憲夫君) 挙手多数ですので、この議案は原案どおり可決されました。


議第246号 「南部大阪都市計画道路の変更」について

  それでは、次に御審議いただきますのは議第246号議案です。その内容について幹事に説明をさせます。

○幹事(沢田吉和君) 議第246号「南部大阪都市計画道路の変更」につきまして御説明いたします。

  議案書の5ページから8ページ、資料の7ページから9ページでございます。本議案は、南部大阪都市計画道路3・4・231−6号狭山環状線の変更でございます。本都市計画道路は、半田一丁目の都市計画道路金剛駅前線を起点としまして、府道森屋狭山線と交差し、池尻自由丘二丁目の堺市との市境に至る、計画延長約3千30メートル、幅員16メートル、2車線の都市計画道路でございます。今回、廃止しようとします区間は、都市計画道路狭山駅前線から市境までの間、約280メートルでございます。本区間に連続する堺市域の都市計画道路西野狭山線につきましては、地形上の制約から、沿道利用ができない等、構造上の理由により平成16年12月に廃止をいたしました。この廃止に伴い、本区間は都市計画道路としてのネットワーク機能がなくなりましたことに加え、既に現道が一定整備されており、都市計画道路としてさらにこの区間を整備する必要性は低いものと判断し、本区間を廃止しようとするものです。この結果、幅員及び車線数の変更はございませんが、路線の延長を約3千30メートルから約2千750メートルに変更するものでございます。
  また、平成19年1月5日から2週間、都市計画法第17条に基づき案の縦覧を行いましたところ、意見書の提出はありませんでした。説明は以上でございます。

○会長(岡田憲夫君) ただいま、説明を受けました議案につきまして、御意見、御質問はございませんでしょうか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○会長(岡田憲夫君) それでは御意見、御質問がないようですので、表決に入ります。議第246号議案を原案どおり承認することにつきまして、御異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

○会長(岡田憲夫君)  御異議がないようですので、原案どおり可決します。以上で本日の審議は終了いたしました。本日、御審議いただきました2議案につきましては、直ちに事務局に必要な手続を進めさせます。引き続きまして、事務局から報告があります。

「大阪府広域緑地計画」の改定について(中間報告)

○事務局 総合計画課参事の福西でございます。よろしくお願いします。大阪府広域緑地計画について、現在、改定作業を進めておりますが、その内容について中間報告させていただきます。大阪府では、平成11年に、都市における緑とオープンスペースの総合的な整備及び保全に関する計画として、大阪府広域緑地計画を策定し、みどりの将来像の実現に向けて、みどりづくりを進めているところでございます。
  一方、少子高齢化、人口減少等、社会経済情勢が大きく変化する中で、都市におけるみどりに対するニーズは以前よりも増して多様化・高度化してまいりました。そのような情勢の中、景観緑三法が制定され、また、大阪府自然環境保全条例も改正されるなど、みどりづくりにかかわる各種法制度も充実されております。また、平成18年7月には、本審議会において「成熟社会における大阪の都市づくりのあり方」の答申をしていただきました。
  そこで、本計画の枠組みや目標を踏まえた上で、策定時以降の社会経済情勢の変化や新たな法制度の活用、多様な主体との取り組みの連携など、これまでとは異なる新たな視点を取り入れ、みどりとオープンスペースを確保するための実現方策などを盛り込むために、本計画を改定することといたしました。改定の検討に当たりましては、学識経験者等で構成する大阪府広域緑地計画改定検討委員会を設置し、本都市計画審議会の委員でもある大阪府立大学の増田先生を委員長として検討を進めております。委員会には、みどりづくりに関するさまざまなアイデアを提案していただくため、ワーキンググループを設置し、民間でさまざまなみどりづくりに携わっている方々にヒアリングや意見交換を行い、また、庁内の関係部局を初め、市町村とも協議・調整を図りながら検討を進めております。
  平成11年の当初計画の概要でございますが、本計画は、大阪府全域を対象とした広域的観点から配置されるべきみどりの確保目標水準、及び配置計画などを示し、今後の大阪府におけるみどりづくりの推進施策の方向を明らかにしたものでして、都市計画区域マスタープランに必要事項が位置づけられております。また、市町村が緑の基本計画を策定するに際しての指針ともなっております。
  なお、対象としているみどりは、周辺山系と森林、都市の樹林・樹木・草花、公園、農地及びこれらと一体となった水辺・オープンスペースなどとしております。本計画は、2025年を見通した長期の計画であり、平成11年の当初計画の目標として、都市公園等の施設緑地の1人当たりの面積をおおむね13平方メートル以上、市街化区域での樹木、樹林で覆われている面積の割合、いわゆる緑被率15パーセントを目指すことなどとしているほか、みどりの総合的な配置方針としてみどりの将来像を定めております。
  大阪府におけるみどりの現状ですが、府営公園等の整備を初め、緑地の保全、緑化の推進に努めてきた結果、施設緑地の1人当たりの面積については、平成8年から平成18年の10年の間で、5.6平方メートルから6.5平方メートルに増加しました。また緑被率は、平成4年から平成14年の10年間で、9.2パーセントから9.9パーセントにまで増加するなど一定の成果を上げています。
  しかしながら、特に市街地部においては、依然としてみどりは十分ではなく、本計画で定められている長期目標を確保していくためには、今日の財政的な制約の中で、従来の手法のみならず、多様な主体との連携による効果的・効率的な方策が必要であります。本審議会で答申された、成熟社会における大阪の都市づくりのあり方におきましては、人口の減少、高齢化の進展、府民のライフスタイルの変化など、大阪の都市を取り巻く動向が変化する中で、大阪の都市づくりの考え方として、産業・福祉・環境・防災・防犯等の分野との施策連携による都市づくり、先導事例の実践と蓄積によるまちづくりのモデルづくり、広域調整の推進などが示されています。
  このような都市づくりの考え方のもと、成熟社会にふさわしいみどりづくりを行うために、現在、検討委員会では、みどりを確保するだけではなく、あわせてみどりの質を高めることが必要であり、具体的な取り組み内容としては、広域的・骨格的なみどりづくりについては、府が主体となり、関係部局と連携した先進的・先導的な方策を検討すること、市街地のみどりづくりについては、市街地特性に応じて市町村が展開できる方策を検討すること、民有地については、優良なみどりづくりを推進・誘導する方策を検討することが必要との御意見をいただいております。これからも検討委員会にて、より議論を深め、質の高いみどりづくりを実現する方策について検討を深めてまいりたいと考えております。
  今後のスケジュールとしましては、引き続き検討委員会を開催し、平成19年度におきましてはパブリックコメントの実施などを踏まえ、改訂版を策定の上、本都市計画審議会にも報告させていただきたいと考えております。以上で報告を終わります。

○会長(岡田憲夫君) ただいまの説明に対しまして、何か御質問、御意見等はございませんでしょうか。

○和田委員 ただいまの説明は何も異論はないんですが、こういう緑地計画を検討するということなんですけれども、本審議会で検討されておる、上がってくる議案を見ますと、みどりをどんどんつぶすような、そういう議案がよく上がってくるんですよね。先ほども、箕面の里山のことは平成11年に私も、それは保全すべきではないかという趣旨から意見を述べておるんですね。みどりを確保しなければならない、確保しなければならないと声高にこういう形で言われるんですけれども、やはり、みどりをつくるというよりも、今の自然を守るということが非常に大事な一つの観点だと思いますので、こういうことを検討されることと、実際に本審議会がやっている内容に非常に矛盾を感じると。私などは、今、検討されているような方向でずっと意見を述べさせてきていただいているんですけれども、そういうことを率直に感じるわけですね。だから、これから開発の議案がどうしても都計審に上がってくるんですが、みどりを守るという形に力点を置く、そういうところから意見を、都市計画審議会としても意見を述べられるような、そういうようにしていくべきじゃないかというふうに思っておりますので、そういう意見を述べさせていただきたいと思います。

○会長(岡田憲夫君) ありがとうございました。そのほか御意見、御質問等ございませんでしょうか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○会長(岡田憲夫君) それではこれをもちまして、平成18年度第3回大阪府都市計画審議会を閉会とさせていただきます。委員の皆様方には議事の進行に御協力いただきまして、ありがとうございました。

このページの作成所属
大阪都市計画局 計画推進室計画調整課 まちづくり調整グループ

ここまで本文です。


ホーム > 都市計画・都市整備 > 都市計画・国土利用計画 > 都市計画審議会 > 平成18年度第3回 大阪府都市計画審議会