ノロウイルス食中毒のQ&A

更新日:平成27年3月12日

冬場に多い食中毒

ノロウイルス食中毒のQ&A

ノロウイルスによる食中毒は冬場を中心に流行っています。
一般的な食中毒とは違いますので、少し詳しく説明してみます。
じっくり読むのが面倒な方は、先に「予防方法」から読んでください。
きっとQ&Aも読みたくなりますよ!?

より詳しく知りたい方は
ノロウイルスについて(厚生労働省)

問
ノロウイルスってどんなもの?
答え 普通の細菌よりずっと小さく、電子顕微鏡でなければ観察できないほど小さな粒子です。ウイルス粒子だけでは、増えることができず、人間の生きた細胞の中でのみ増えることができるのです。
※平成15年8月に、SRSV(Small Round Structured Virus:小型で球形のウイルス)からノロウイルスに名称が変わりました。
問
どんな食べ物でこの中毒になるの?
答え 以前はカキやアサリなどの二枚貝による食中毒が多く報告されていましたが、近頃は二枚貝を喫食していない事例がほとんどです。
 ノロウイルスを持った人がトイレの後で手をよく洗わずに調理をすると、ノロウイルスが食品に付着してしまい、汚染された食品が食中毒の原因になると考えられます。
 ノロウイルス食中毒は年間を通じて発生していますが、特に気温の低下する冬季(11月から3月)に多く発生します。
問

 だけど、食べ物の中では増えないはずなのに、ちょっと食べ物を汚したぐらいで、なぜ、中毒を起こすの?

答え ノロウイルスは、人間の体内で増えるので、糞便の中には多量に出てきます。また、非常に少量(数個から100個程度)でも感染しますから、ちょっと汚したぐらいと思っても安心できないのです。食べ物だけでなく、人→人、人→器具→人などの感染もあります。
問
 なぜ、貝が原因になると言われているの?
答え 最近は二枚貝を含まない食事を原因とする食中毒が多く発生しています。しかし、二枚貝以外の食品からウイルスを検出することが難しいことなどから、原因食品を特定できない場合が多いのです。
 二枚貝は大量の水を吸い込んでえさを取り込んでいて、えさと一緒にノロウイルスを体内に濃縮しているようです。これを主に冬場、生で食べて食中毒になった事例が過去に多く報告されていたため、貝が原因という印象が強いのではないかと考えられます。
問 かきには「加熱用」と「生食用」があるから、「生食用」なら大丈夫でしょう?
答え

 「生食用」とは細菌の量によって決めているので、ノロウイルスが含まれていないという保証ではありません。

 

 

問
 でも、新鮮なうちに食べれば大丈夫なんでしょう?
答え 保存方法が悪いから貝の中で増えるというものではないので、新鮮なものでも食中毒になる恐れがあります。
 問
 ところでこの食中毒にかかると、どうなるの?
答え 食べてから症状が出るまでに、通常1日から2日かかります。
 主な症状は、嘔吐、吐気、下痢、腹痛、発熱などです。
 一般的には比較的症状は軽く1日から2日で治りますが、まれに1日20回程度の激しい下痢をすることがありますので、油断は禁物です。
問
 案外早く治るんだね。
答え 症状は短期間で治まりますが、その後1週間ぐらいは、便にウイルスが排出されるようですから、調理前の手洗いはしっかりしてください。
問
 冬場によく起こるってタイトルにもかいてあるけど、どうしてなの?
答え 冬にノロウイルス感染症が流行するとともに、この食中毒も多く発生がみられます。ノロウイルスを持った人が調理するときに食品を汚染してしまうことで増加すると考えられます。
問
 どうやったら食中毒にならずに済むの?
答え 食品はしっかり加熱しましょう。
 特に子どもや高齢者などの抵抗力の弱い方は、中心までよく火を通すように注意してください。
 また、カキやアサリなどの二枚貝は加熱して食べるほうが安全です。
 調理する人は、トイレの後や調理前に十分手を洗ってください。
 特に営業者の方は、これらの点に細心の注意を払ってください。

ノロウイルス食中毒の予防方法

 食品を加熱する場合は中心までよく火を通しましょう。
 カキやアサリなどの二枚貝は、十分に加熱して食べましょう。
 帰宅後、トイレの後、調理前後や食事の前には、石けんを使って、
丁寧に手を洗いましょう。
  

特に営業者の方へ

 現在、二枚貝を含まない食事が原因となっている食中毒がほとんどですが、カキなどの二枚貝を生で客に提供することはリスクを伴います。

直接食品に触れる作業をする方は生カキ等の喫食を避けましょう。
感染していても症状を示さない人もいます(不顕性感染)。

 必要に応じて直接食品に触れる作業をする方の検便を実施し、不顕性感染の有無を確認しましょう。
 下痢や風邪に似た症状があった時は、調理に従事しないほうが安全です。やむを得ないときは、手指の洗浄消毒などに特に気をつけてください。食品や調理器具をウイルスで汚染しないようにしましょう。

ウイルスに感染すると、1週間程度(長ければ2週間から3週間)は便中にウイルスが排出されますので、症状が治ったからといって油断はできません。

施設内でおう吐物や便等を処理する場合は、次の処理方法を参考にしましょう。
 おう吐物、便等の処理方法について(保健医療室医療対策課)


そっか、料理を作る時は、よく手を洗って、中までしっかり火をとおさなきゃいけないんだね。

関連資料・リンク先

「大阪府全域におけるノロウイルス流行調査」研究
ノロウイルス食中毒について(食品安全委員会)
ノロウイルス感染症とその対応・予防(国立感染症研究所感染症情報センター)
ノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団発生に係る指導等の実施困難事例における対応について(平成18年12月27日付け厚生労働省通知) [PDFファイル/145KB] [Wordファイル/41KB]
老人福祉施設等感染症マニュアル
ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎にご注意

このページの作成所属
健康医療部 食の安全推進課 監視指導グループ

ここまで本文です。