クドア・セプテンプンクタータについて

更新日:平成26年6月26日

はじめに

 近年全国的に、食後数時間程度で嘔吐や下痢を起こし、比較的軽症で終わる食中毒事例が報告されていました。
 しかし、今まで知られている食中毒原因物質と一致しないことから、原因物質は不明として処理されていました。

 提供メニューのうち生食用鮮魚介類(特にヒラメ)が含まれていた事例が多く、国による調査が行われました。
 その結果、ヒラメに寄生するクドア・セプテンプンクタータ(Kudoa Septempunctata)の関与が考えられたことから、平成23年6月17日付けの厚生労働省からの通知(※1)に基づき、この寄生虫に起因する有症事例については、食中毒として取り扱うこととなりました。

※1 生食用生鮮食品による病因物質不明有症事例への対応について(厚生労働省ホームページ)

クドア・セプテンプンクタータとは

クドア・セプテンプンクタータの画像クドア・セプテンプンクタータ(以下クドア)は、魚類に寄生する寄生虫です。
大きさは0.01mm程で、肉眼では見えません。
環形動物(海水ではゴカイ等、淡水ではミミズ等)と魚類に寄生することによって生きています。
ヒトには寄生しませんが(宿主にはならない)、ヒトの腸粘膜を一過性に傷つけて、
下痢や嘔吐等の症状を起こすことが分かりました。 

症状

食後4時間から8時間程度で、下痢、腹痛、嘔吐等が認められます。
なお、これまでの事例では、家族等への二次感染(ヒトからヒトへの感染)は報告されていません。 

原因となる食品

 クドアは、ヒラメに寄生することが確認されています。
 他の食中毒原因菌等と同じように、クドアが寄生した食品を生食したからといって、必ず発症するというものではありません。

対策

 以下の対策でクドアは失活する(危害を及ぼさなくなる)ことが確認されています。

  • -15℃から-20℃で4時間以上の冷凍
  • 中心温度75℃で5分以上の加熱

事業者の方へ

 現在、ヒラメの養殖段階におけるクドア保有稚魚の排除、養殖場における出荷前のモニタリング検査等の安全性の確保への取組みが行われております。
 生のヒラメを提供する際には、クドア陰性と確認されたもの(※2)を使用しましょう。

※2 種苗導入時の来歴(導入先や導入時期、サイズ、導入時のクドア検査等)や飼育方法(取水方式及びろ過装置、飼育形態、敷砂の有無、使用餌料等)が同じ群毎に、無作為に30尾以上検査され、その全てでクドアが検出されなかったもの
 飼育の途上で選別などの理由により複数の来歴の群を混合している場合には、群全体の寄生率が低くなる可能性があるため、検査尾数を30尾よりも多くする必要があります。

リーフレット

kudoa ヒラメの寄生虫による食中毒が増えています!(平成24年7月作成)  [PDFファイル/277KB]

参考リンク

生食用生鮮食品による原因不明有症事例について(厚生労働省)

薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会食中毒部会資料(平成24年3月19日)

ヒラメを介したクドアの一種による食中毒Q&A(農林水産省ホームページ)

養殖ヒラメに寄生したクドアによる食中毒の防止対策(水産庁ホームページ)

このページの作成所属
健康医療部 食の安全推進課 監視指導グループ

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