健康食品ガルシニアについて

更新日:平成21年8月5日

 健康に影響があるかもしれません。過剰摂取に注意しましょう。

ダイエット用「健康食品」として利用されるようになったガルシニアについて、長期間食べつづけることによる健康影響を検討した結果の中間報告について厚生労働省から意見が発表されました。

その概要は次のとおりです。また、詳しくは厚生労働省のホームページに発表されています。(→厚生労働省の該当ホームページはこちら

  5.0%の投与群(平均摂取量は2,460.9mg/kg/day)の雄において、精巣への影響が強く示唆されたこと。
また、さしあたりの無毒性レベルは1.0%(平均摂取量は462.6mg/kg/day)とされていること。

  さし当たりの無毒性レベルを1.0%(462.6mg/kg/day)としていることについては、妥当と判断すること。
しかしながら、現時点ではデータが不十分であり、ADI(1日摂取許容量)を示すのは適切ではないこと。

  ガルシニアパウダーの人への影響について評価を行うためには、原因物質の究明やホルモン量に対する影響等のさらなる試験が必要であり、そうした研究成果が得られた上で、再度合同部会を開催し、改めてその安全性を検討すること。

  高用量の知見であるとはいえ、ラットの精巣への影響がみられたこと。

  現在流通しているガルシニア抽出物を含有する健康食品の摂取目安量の範囲で摂取されるならば、直ちに問題はないこと。

ガルシニア抽出物を含有する健康食品の摂取目安量
 ガルシニア抽出物を継続的に摂取する健康食品の摂取目安量については、中間報告書に記載されているように、ヒドロキシクエン酸に換算し、1日1人当たり0.5g〜1.5g(体重50kgの人とすると、10mg/kg/day〜30mg/kg/day)程度ということである。ラットの試験において、さしあたりの無毒性レベルは、ヒドロキシクエン酸として306.2mg/kg/day(体重50kgの人として計算すると、1日当たり約15gに相当)とされており、健康食品の摂取目安量の約10倍に相当することになる。

  消費者がダイエット効果を強く期待して、摂取目安量を大幅に超えて摂取することが知られており、また、カプセル等の形態で高濃度に含有されていることから容易に大量に摂取する傾向も認められる。したがって、消費者に対する過剰摂取への注意を喚起が必要であること。

ガルシニアの図ガルシニアというのは、インドやタイなど南アジアに自生する植物で、正式には「ガルシニアカンボジア」、別名「マラパールタマリンド」「ゴラカ」ともいいます。
この植物の果実はオレンジくらいの大きさで、図のように小さいかぼちゃに似た形をしています。果肉には酸味があり、産地では昔からカレーなどの酸味付けや、生魚の保存や消化を助ける目的で魚の酢漬けなどに使われてきました。
最近になって、アメリカで、この果実に含まれるヒドロキシクエン酸(HCA)と呼ばれる成分がダイエットに効果があると研究発表され、注目を集めています。
そのため、抽出したエキスは今や日本でもキャンデー、ガム、ビスケット、ジュース、ヨーグルト、ゼリーなどさまざまな食品に配合されています。
アメリカのガルシニア研究会ではHCAの作用を次のように説明しています。
「摂取しすぎた糖質は普通、脂肪として体内に蓄積されるが、HCAを取ると、ATPクエン酸リアーゼという酵素の働きを阻害するため、脂肪にはならずに、活動のエネルギー源であるグリコーゲンに変わる。グリコーゲンはたくさん蓄積すると脳に伝わって食欲を抑え、満腹感が持続する。その結果、肥満が防げる」ということです。現在日本でも研究が進められています。

(ガルシニアについてのイラスト及び説明文は東京ガスのホームページ「食の生活110番Q&A」から転載しました。)

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健康医療部 食の安全推進課 監視指導グループ

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