安全性について

更新日:2019年3月13日

大阪府は、岩手県からの要請を受け、府民の安全を前提に災害廃棄物の受入れ、処理に取り組んできました。
府では、科学的知見に基づいた基準を定め、安全であることを確認して受入れを行いました。

災害廃棄物の受入れの安全性についてのリーフレットを作成しました。
ダウンロードは、こちら → リーフレット [PDFファイル/266KB]

リーフレット表リーフレット裏

放射性物質について

  安全性については、環境省の基準が示されていますが、府として、改めて放射線の専門家による検討会議を設置し、府域の作業実態などを踏まえた、より厳しい基準測定の方法などをご審議いただきました。この科学的知見を取り入れ、府として処理指針を策定しました。この処理指針に定めたとおり、本格的な受入処理に先立って試験処理を行い、安全性を確認しました。本格的な受入処理においても、処理指針を厳格に守って、災害廃棄物の処理を行いました。

安全性の基準について

  • 受入廃棄物は、100ベクレル/キログラム以下のものです。
    この基準は、現在の一般食品の基準(※)と同じであり、十分に安全なものとなっています。 

食品中の放射性セシウムの基準について

食品群

基準値(Bq/kg)

一般食品

100

乳児用食品

50

牛乳

50

飲料水

10

出典:厚生労働省「食品中の放射性物質への対応」(外部サイト)

放射能に関する測定について

  • 災害廃棄物の処理に当たっては、運搬や焼却など、各工程で安全性の確認のため、きめ細かく測定を実施しました。
    処理指針に定めた測定場所、測定頻度は、
    こちら(測定場所、測定頻度等について)をご覧ください。
  • 岩手県内で十分に安全が確認されたもののみを受け入れました。
    また、府内においても、港湾施設、積替施設や焼却施設などの各工程で空間線量率、放射性物質濃度等の測定を実施しました。

受入廃棄物について

受入対象とする可燃物の形状について

  • 岩手県で十分に選別された、木くずを中心とする可燃物です。

    木くずを中心とする可燃物

宮古地区の災害廃棄物の放射性物質濃度測定結果

 受入廃棄物の放射性物質濃度は、不検出か、検出されても8ベクレル/キログラム以下であり、基準を十分に満たしたものとなっています。
 測定結果は、こちら(受入廃棄物の測定結果)をご覧ください。 

アスベストについて

 岩手県では、あらかじめアスベストを使用していたと分かっている建物を解体する際には、飛散防止の措置をしたうえで、別ルートで適正に処理しています。
 1次仮置場においても、重機や人の手によって可燃物や不燃物などに選別する際に、阪神淡路大震災時の選別作業をされた経験豊富な方から専門教育を受けた監視員のもとで、複数名の体制で、アスベストが使われている可能性のある「スレート板」などは丁寧に取り除いています。また、2次仮置場でも、アスベストが使われている可能性のある「スレート板」の破片などを丁寧に手作業で取り除いており、可燃物にアスベストが含まれないような作業工程となっています。このように、アスベストを含む廃棄物については、現地で十分な除去対策が行われています。
 念のため大阪においても、積替施設で作業を行う際にアスベスト測定を行い、その結果は不検出となっています。
 積替施設における測定結果は、こちら(積替施設での測定結果)をご覧ください。
 また、アスベストに関する安全性についての詳しい説明は、こちら(Q&Aのページ)をご覧ください。

人力による一次選別の様子人力による二次選別の様子

アスベスト含有の可能性がある
廃棄物の除去

1次選別二次選別選別されたスレート材


 有害物質(砒素、六価クロム等)について

 岩手県では、仮置場に集められた災害廃棄物を、重機や人の目での選別を繰り返し行い、有害物質を含む機器や製品などは取り除かれています。受入対象の災害廃棄物は、このように現地で十分に選別が行われました木くずを中心とした可燃物です。
 これまでの測定結果において、有害物質の測定をした事例でも検出されないか問題のない数値でした。
 測定結果について、こちら(大阪市ホームページ)(外部サイト)をご覧ください。

 殺虫剤について

 災害廃棄物の受入れに関して、殺虫剤や防臭剤の影響についての心配はありません。
 詳しくは、こちら(Q&Aのページ)をご覧ください。

 微小粒子状物質(PM2.5)について

 試験処理時において、微小粒子状物質(PM2.5)について心配する声がありましたが、こちら(Q&Aのページ)のとおり問題はありません。

このページの作成所属
環境農林水産部 循環型社会推進室資源循環課 施設整備グループ

ここまで本文です。