岩手県の災害廃棄物の受入れについて(処理は終了しました)

更新日:2023年3月10日

災害廃棄物の受入処理は、平成25年9月10日の北港処分地での焼却灰の埋立処分をもって終了しました。
府民の皆さまには、災害廃棄物の受入れにご理解・ご協力いただき感謝申し上げます。

大阪府では、岩手県の要請を受け、大阪市と連携して、平成25年1月から9月まで宮古地区(宮古市、岩泉町、田野畑村)の災害廃棄物(木くずを中心とする可燃物)約15,300トンを受入れ、処理することで、被災地の一日も早い復興を支援してきました。
大阪府が受入れた廃棄物は放射性物質がほとんど検出されておらず、運搬や焼却などの各段階において実施した測定結果も全て処理指針の基準を十分に下回っており、安全に処理することができました。

漫画『美味しんぼ』での本府の災害廃棄物処理に関する記述について(平成26年12月12日)

東日本大震災で発生した災害廃棄物の大阪における処理の記録

大阪における災害廃棄物の広域処理による岩手県の復興支援の取組内容をとりまとめました。

大阪府における災害廃棄物の広域処理による岩手県の復興支援について [PDFファイル/1.38MB]

受入処理のあらまし

受入廃棄物

岩手県宮古地区(宮古市・岩泉町・田野畑村)の木くずを中心とする可燃物

 

受入対象の廃棄物

岩手県宮古地区の位置

受入廃棄物

岩手県宮古地区

 

処理の流れ

  • 受入廃棄物は岩手県宮古市で密閉式コンテナに入れ、船舶で海上輸送し、大阪港夢洲コンテナ埠頭まで運搬。
  • コンテナを大阪市環境局北港処分地内の積替施設に運び込み、廃棄物をトラックに積み替えて焼却工場(大阪市環境局舞洲工場)に運搬。
  • 舞洲工場で一般のごみと混合して焼却し、その焼却灰は管理型の最終処分場である大阪市環境局北港処分地で埋立処分。

処理の流れ

⇒ 災害廃棄物の各処理工程の様子については、こちらをご覧ください。 

処理量、処理期間

  • 処理量 約15,300トン(※平成24年11月から12月にかけて安全性確認のために実施した試験処理量約115トンを含む)
  • 処理期間 平成25年1月23日から9月10日まで
    ・岩手県宮古港からの搬出(平成25年1月23日開始、8月26日最終搬出)
    ・大阪港夢洲コンテナ埠頭での陸揚げ(平成25年1月26日開始、8月29日最終陸揚げ)
    ・積替施設での積み替え、舞洲工場への搬入(平成25年1月29日開始、9月4日最終搬入)
    ・舞洲工場での焼却(平成25年2月1日開始、9月7日焼却炉への最終投入)
    ・北港処分地での焼却灰の埋め立て(平成25年2月4日開始、9月10日埋立終了)

測定結果

各処理工程で放射性セシウム濃度等を測定しました。その結果、いずれも処理指針に定める基準を十分に下回っており、安全に処理されました。

  • 放射性セシウム濃度

    測定対象

    測定結果

    基  準

    受入廃棄物

    不検出から1キログラムあたり8ベクレル

    1キログラムあたり100 ベクレル以下

    焼却灰(飛灰)

    不検出から1キログラムあたり21ベクレル

    1キログラムあたり2,000ベクレル以下


    ※舞洲工場の排ガス・排水・排水汚泥・焼却灰(主灰)、及び北港処分地の排水(原水・放流水)・排水汚泥については、全て不検出でした。
  • 空間放射線量
    災害廃棄物の空間放射線量は、府の受入基準を十分に下回っていました。
    大阪港夢洲コンテナ埠頭、積替施設、舞洲工場、北港処分地における空間放射線量は、受入前とほとんど変化はありませんでした。
  • アスベスト濃度
    積替施設における大気中のアスベストは検出されませんでした。  

 
 ※測定結果の詳細は、下記をご覧ください。
   

測定の様子を示すマーク

測定結果について

安全性確認のために実施した測定の結果等を掲載しています。

受入れまでの検討

 大阪府では、災害廃棄物の受入れにあたっては、府民の安全が大前提と考え、放射線の専門家による「大阪府災害廃棄物処理指針検討審議会」での意見をもとに、「大阪府域における東日本大震災の災害廃棄物処理に関する指針(処理指針)」を平成23年12月27日に策定、平成24年6月18日に改定しました。
 岩手県や国からの要請により岩手県宮古地区の災害廃棄物(可燃物)を受入れることとなり、受入処理を行うにあたっては、処理指針に基づき試験処理を行い、安全に処理できることを確認したうえで本格的な受入れを行いました。
 受入れまでの検討の詳細は、下記をご覧ください。

災害廃棄物広域処理の経緯・関係資料

災害廃棄物広域処理の経緯・関係資料安全性について安全性について
災害廃棄物の受け入れに関するこれまでの経緯や関係資料を掲載しています。受入廃棄物の安全性について掲載しています。
災害廃棄物の処理指針に係る検討会議について大阪府災害廃棄物処理指針検討審議会について災害廃棄物(がれき)処理に関するQ&Aについて災害廃棄物処理に関するQ&Aについて
処理指針の策定及び変更にあたっては、専門家にご審議いただきました。これまでに寄せられたご意見について、問い合わせの多い質問への回答を掲載しています。
大阪府域における東日本大震災の災害廃棄物処理に関する指針について大阪府域における東日本大震災の災害廃棄物処理に関する指針(処理指針)について受け入れに関する説明資料災害廃棄物の受け入れに関する説明会について
災害廃棄物の処理については、府民の皆様の安全が大前提と考えて策定した処理指針を厳守して処理を実施しました。災害廃棄物の受け入れに関する説明資料等を掲載しています。
廃棄物の試験処理画像試験処理について岩手県の災害廃棄物と広域処理について岩手県の災害廃棄物と広域処理について
本格的な受入れに先立って安全性の確認を行った試験処理の概要と測定データ等を掲載しています。被災地の早期復興のためには、災害廃棄物の広域処理への協力が必要です。
 

関連リンク

  • 地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所:大阪府における環境放射能水準調査(外部サイト)
  • 大阪市:東日本大震災により生じた廃棄物の広域処理関連情報(外部サイト)
  • 関西広域連合:東日本大震災の災害廃棄物広域処理について(外部サイト)
  • 環境省:東日本大震災への対応(外部サイト)
  • 原子力規制委員会:放射線量測定マップ(外部サイト)(外部サイト) 
  • このページの作成所属
    環境農林水産部 循環型社会推進室資源循環課 施設整備グループ

    ここまで本文です。


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