平成22年12月28日開催 部長会議の審議・報告の概要

更新日:平成23年1月5日

○と き 平成22年12月28日(火曜日) 午前10時05分から10時35分
○ところ 特別会議室大
○出席者 知事、副知事、各部長等


<一年を振り返って>
【知事】
・一年間、お疲れ様でした。今年一年を振り返ると、思う存分仕事をさせてもらい、皆さんに感謝する。
・副知事3人には、組織をうまくマネジメントをしてもらった。私の立場では、どこにどういう人材がいるかまで把握できないため、一定の方針を細部まで伝えるのは難しい。副知事には、その点をうまく動かしてもらった。
・同時に、部局長には、現場で組織をうまく動かしてもらった。私には、府政のごく一部の限られたことしかできないが、組織が指示通りに動いていると感じられる一年であった。
・個別課題を挙げるとキリがないが、部局それぞれにいくつも挙げられる。私が指示したことは、ほぼそのとおりに組織全体で動いていると実感できる一年であった。ただ、今年一年で完了とはいかないので、来年も引き続きお願いする。
・知事就任一年目は財政再建に明け暮れた。二年目は、行政組織が積み上げ型であると実感。民間でも大企業になればなるほど、すべてトップダウンで決めるわけにはいかないが、今は、組織全体として府政運営の基本方針を作った上で、部局長にはマニフェストを出してもらい、いろんな事業を実施してくれた。各部局から府政運営方針に基づき事業を実施しているという報告を受けることが多くなり、府政運営方針に基づき組織が動いていると実感できる一年でもあった。
・個別には挑戦課題がすごく多かったと感じている。一例としては、新型インフルエンザの常備薬について、タミフルにするか、リレンザにするか議論になったとき、部からリレンザでいきたいという意見がでてきた。私ももっともだと思ったので、国からはいろいろ言ってきたが、府は府のやり方で行くと判断。このように、今までの方針はこうでしたが、これからはこうやっていきますと、方針を変更するものが多くなってきた。何でもかんでも国と喧嘩しようというものではないが、大阪府として挑戦していこうとか、挑戦的な方針について、私の判断を求めてくることも多くなってきたことが、非常にうれしかった。
・悪い情報も発表が早くなったと実感している。一年目のときには、出すか、出さないかで検討するとか、確定するまで待つとか、時間がかかったが、今はまず出して、出した後にいろいろ修正があれば、修正していくようになった。まず出すということがこの一年、体感できるほど多かった。
・国を見ても、情報の扱いや発表が遅れたことへの非難がやはり多い。間違ったことや失敗したことは、いつかは出る。大阪府でもこの一年間で間違ったことや失敗したことはいっぱいあったと思う。私の立場ではメディアにどう批判されるかが気になるところだが、にもかかわらず、あまり強く指摘はされなかった。先々に発表して、対応策・方針を早く打ち出していたがゆえに、メディアとしても報じるだけに留まったと思う。隠蔽するということは最悪の事態。隠蔽が無かったことは、トップとしてもうれしい限り。
・組織の弱点としては、所管が分かれ、責任がはっきりしないと、コントロール不能となることを実感した。台湾出張に関しては、中国との関係上、どこか組織でコントロールしなければならなかった。最終的には、私が指揮をしなければならなかった。現在、外国との関係については、国際交流、商工に限らず、すべて府民文化部の国際交流監に所管してもらい、最終的な責任者は木村副知事に決めたが、その他の分野でも所管が割れていて、責任の所在がはっきりしない事例があるのではないか。これまでの行政の所管を超える事象が多くなってきていることも踏まえ、今後とも、責任の所在を意識して対応してもらいたい。
・一年間いろいろ無理難題を指示して大変だったと思うが、私が知事室にいても組織が動いていると感じているくらいなので、多くの府民もそう感じていると思う。来年に向けて引き続き頑張っていきたいので、よろしくお願いする。
・最後に、政治と行政はやはり両輪と感じている。私一人では組織全てを動かすことはできない。役割分担が必要。行政は理屈を積み上げて、いいものを作り上げる。一方、理屈が積み上がった上でどちらかわからない、また、理屈がない中での判断や、理屈とは違う方を選択するなど、感覚的な判断は私の役割。
・例えば、児童虐待防止のCM。このCMが上半期のギャラクシー賞にノミネートされた。下半期と合わせて年間の賞が決定されるので、受賞できるかどうかはわからないが、メディア界でも相当な権威ある賞であり、この時点で残っていることがすごいこと。このCMは、担当部局、担当者、制作者で頑張って作り上げてもらったが、どれを選ぶか、部局と私の意見が対立したため、私の意見を反映させた上で決定した。CMなどは理屈ではないもの。これこそ、政治と行政の合わせ技が重要と感じた象徴的な例だと思う。
・今後も、理屈を積み上げる行政と、私の政治的な判断の両輪でやっていきたい。

【木村副知事】
・残念なことに、今年は、私の近くで仕事をしていた職員が2人も亡くなった。公務員にはまじめな方が多い。心身の健康管理や部下のケアについても、部局長の責任として、しっかりとお願いしたい。
・まちづくり協議会や空港の件など、20年から30年かかるような仕事をしてきたが、こうした長期的な責任を行政としてどう担保していけばいいのかということを考えている。行政は先を見て仕事をしていくことも重要。皆さん、一緒に頑張っていこう。

【小河副知事】
・最近、上層部はともかく、下にいけばいくほど担当職員が硬直化していて柔軟性がなくなっているように思う。例えば、イルミネーションの展開を議論しても、担当からは議会で認めてもらった範囲しかできないなど、きわめて硬直的な意見が返ってくるのが、残念。
・また、府の認定リサイクル製品について、1万8千円の認定料を徴収している。エコを広めようとしているのに、お金を徴収するのはどうか。お金を稼ぐことには私も賛成であり、これまでの経過としてそうなっているということもあると思うが、これも固定的に考えるのではなく、もっと柔軟に考えることも必要ではないか。

【綛山副知事】
・知事からは、ありがたい総括をいただいた。新年を予測したとき、どんな年になるのか。政治と行政についての使い分けの話もあったが、行政は行政としてしっかりしないといけない。ただ、政治に巻き込まれるときもあるだろう。今後、2月議会を含めて、議会との関係が心配。その後の4月、その先と、どうなるのか分からないが、我々は、団結して府庁を盛り立てていこう。

<ポジションについて>
【知事】
・部局長などのポストについては、長い府政の中での重みがあり、崩すつもりはない。ただ、これまでも私は、監査や会計局、人事委員会などについて重視すると言ってきた。もちろん各部にもいろいろと重視しているところはあるが、なかでも都市魅力創造局は重要な組織と思っている。私の漠然とした考えを基に、前例がない中で作り上げていってもらっている。
・これからの大阪においては、製造業は当然重要だが、サービス業が重要となる。世界の都市を見ても、例えば、香港では、商務経済発展局が都市経営の視点で仕事をしている。これからは、大阪も大都市経営が重要。そんな中、府民文化部には大変頑張っていただいている。
・イルミネーションも昨年とは数段に違って良くなっている。都市魅力創造局には、前例のないものを探りながら取り組んでくれている。府民文化部内だけでなく、各部局の皆さんにも是非とも認識してもらいたい。

【府民文化部長】
・副知事からイルミネーションに関する指摘があったが、我々は民間のフォローをやっていこうというスピリットで共通しているものの、現場では対外協議の過程でいろいろことを言われていて余裕がなくなっている面もある。今後、共通のスピリットを生かせるように戦略的に取り組んでいきたい。
・昨日から咲洲庁舎で仕事しているが、都市魅力創造局は、執務室がワンフロアーになって、100人近い職員がボーダレスで並んでいて素晴らしい。期待に応えられるよう、より一体感を持って頑張っていきたい。

【知事】
・咲洲庁舎への移転は、理屈の積み上げや、職員の合意を取ったものではないので、今も咲洲庁舎には行くことに抵抗があるとの職員の声も聞く。府民文化部長が言ってくれたように、部局長はマネジメントで職員に良い点を伝えてほしい。財産活用課長が番組で、咲洲庁舎に移転して気持ちいいと言ってくれた。咲洲庁舎には、良い面も悪い面もあると思うが、咲洲庁舎に移転した部局から、大手前庁舎の部局に、咲洲の方が良いとどんどん言ってもらえればと思う。

<トライアルアンドエラーについて>
【知事】
・地域主権戦略会議で、政府の中枢と議論する機会をもらっているが、日本は、今までアジアの中で断トツトップだったので、これまでの行政は自分たちの範囲のことだけを考えれば物事が進んでいたのではないか。今は、霞が関も永田町も、もがき苦しんでいる状況。周りが変わってきている中で、日本だけがそのままではいけない。国も地方も自分達で動く時期に来ている。行政の継続性・安定性は重視しなければならないが、命に係わることのような取り返しのつかないこと以外は、挑戦していくべき。一人ひとりが"やめる"となると、すごく大きな、"やめる"エネルギーになってしまう。
・来年は、トライアルアンドエラーを徹底したい。すぐには難しいと思うが、挑戦して失敗したことを評価するような雰囲気を作っていきたい。
・一人ひとりが立ち止ってしまうと全体が動かないエネルギーを生み出してしまう。トライアルアンドエラーでやってみて、必要に応じて修正をかけるという意識の下で動いていかないと、大阪全体、日本全体が動かなくなるのではと感じている。部局長のマネジメントをお願いしたい。

≪以上≫

このページの作成所属
政策企画部 政策企画総務課 

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