平成22年1月28日開催 部長会議の審議・報告の概要

更新日:平成22年1月28日

○と き 平成22年1月28日(木曜日) 午前10時10分から11時00分
○ところ 特別会議室大
○出席者 知事、副知事、各部長等


【会議資料】
≪資料1≫ オープン府庁(究極の情報公開)の実施
        [PDFファイル/417KB] / [Excelファイル/1.11MB]
≪資料2≫ オープン府庁(究極の情報公開)【ホームページイメージ】
        [PDFファイル/566KB] / [その他のファイル/414KB]
≪資料3≫ 「大阪の文化振興に関するビジョンの策定」(文化振興計画の改訂)について
        [PDFファイル/52KB] / [その他のファイル/123KB]
≪資料4≫ こども・未来プラン(大阪府次世代育成支援行動計画)後期計画(案)概要版
        [PDFファイル/225KB] / [Wordファイル/123KB]


<公平性と結果のバランス>
【知事】
・各部局のマネジメントでご苦労をかけているが、何とか予算編成を乗り切りたいので、よろしくお願いしたい。
・私の立場と皆さんと決定的に違うのは、私は結果が全てで、プロセスは全く評価されないところ。行政の性質が結果よりもプロセスに重きを置いていることはわかるが、バランスが重要。
・日々の行政事務で府民生活が成り立っていることは理解しているが、私の立場では、それだけでは府民の皆さんから許してもらえない、プロセスを重視して毎日やっていますというだけでは、認めてもらえない。私は結果を見せなければならない立場にある。
・部局と議論している中で、必ず出てくるのが、公平性、公平の概念。公平性を保つことは行政として当然のことであるが、それを絶対視するわけにはいかない。そこが行政と政治の違い。公平性や理屈を重視すればするほど、結果が見えなくなってしまう。利害関係者に文句を言われたとしても、また、一部不公平感が出たとしても、結果を見せることが私の立場。
・しかし、私のような立場で、結果ばかりを重視して、不公平でも何でもいいとなると、府政は無茶苦茶になる。行政的にしっかりと公平性やプロセスを重視して、理屈をもとにして積み上げる部分も必要。このバランスを予算編成で機能させていきたい。
・今後、私の意見と皆さんの意見が対立することがあるかもしれないが、私と皆さんの立場の違いを相互理解し、しっかりと議論した上で、最終の方向性を決めて予算を組んでいきたい。

<オープン府庁(究極の情報公開)の実施について>
【府民文化部長】
・「オープン府庁」を、昨日(1月27日)から府民文化部の4課で試行実施しているが、ポイントは2つ。1つは、仕事のやり方を根本から変革すること。これまで、庁内の打合せ内容を記録した文書等は個人がそれぞれ保管しており、例えば、人事異動などでわからなくなることがあった。このようなことを改善するため、文書の格納場所を庁内LANのチームサイトに統一することで、継続してどの職員もアプローチすることが可能となる。また、文書の重複も減る。
・もう一つは、府のホームページから「府民チェックボード」にアクセスすることで、施策の進行状況や経過などを府民が見ることが可能となること。チームサイトの中に「府民チェックボード」を設けて、府民に見てもらう施策の進行管理として、ここに文書を格納していただく。
・最近は、戦略本部会議など様々な会議がオープンになっているが、多くは施策の結果だけが出ている状況のため、それだけで、府民が全てをわかる訳ではないことから、導入を目指すもの。
・導入にあたって、事務作業量が一番の問題であると各部局からも意見を聞いている。確かに作業は増えるが、様式を統一化することによって、重複や無駄をなくし、簡潔に保存することで、作業が減る部分もある。
今後、試行の中で様々な課題が出てくると思う。課題を整理し、3月中にマニュアルを作成した上で、4月以降、各部局に出向いて、デモやアドバイスを行いながら、各課で順次実施していただき、平成23年度から本庁の全職場での実施を目指したい。

【教育長】
・試行実施の結果を受けての軌道修正はあるのか。

【府民文化部長】
・ある。

【教育長】
・課長や室長の打ち合わせまで細かく掲載されるとなると、職員の作業がかなり膨大になるのではないか。

【府民文化部長】
・資料は、レクの際にはこれまでも準備されているものもあり、それを添付してもらえば良いだけ。レクの記録は細かい議事録にする必要はなく、簡潔にしてもらって、あとはシステムに入力していただく程度の作業だと思うので、膨大な作業が生じるとは考えていない。

【総務部長】
・試行実施されたホームページの中では、公開を想定していない資料も含まれていた。全ての文書が公開対象となるのであれば、資料の作成を慎重にしなければならなくなる。

【府民文化部長】
・公開できない文書があることは認識している。公開できない文書は理由を明確にしておく。その上で、理由を府民に判断してもらうことが必要と考えている。

【木村副知事】
・実際、試行実施に携わっている4課の職員からは、作業量が多く、大変と聞いている。
・究極の情報公開として、予算編成プロセスが公開されることの必要性はよくわかるが、日々の課内打ち合わせの概要まで作成し、公開することまで、本当に府民は求めているのか疑問に感じる。自己満足に陥っていないか検証すべき。また、府民チェックボードに掲載するかどうかのジャッジメントはどうなるのか。個人が思い思いにするとバラバラになるのではないか。ジャッジメントした理由や価値判断を明らかにする必要がある。

【府民文化部長】
・試行実施の中で様々な課題が出てくると思うので、検証を行っていく。ジャッジメントなどの判断については、共通の基準をつくり、標準化していきたい。
・現在、複数の職員が同じ打ち合わせの概要を作っているといった事例もあるので、担当を一人決めて対応するなど、事務改善の面も含めて検証をしたい。

【木村副知事】
・個人のレベルでいうと、事務処理には個人の工夫の余地が必要な面もある。
・処理のプロセスを残し、府民に公開することは大事だが、個々のレベルの取組みまで決め付けて良いのか。試行実施の結果を受けて軌道修正するというだけでなく、大きな方向転換もありうるということを念頭に、試行実施に携わっている者の意見をよく聞いて検証してほしい。
・試行実施のホームページを見ると、「次の内容を説明し、了解を得た。」といった表現が多く、判断に至った理由が明らかにされていない。アリバイ作りのような感じを受けた。
・我々が、それぞれの打ち合わせの際に細部の指示を行ったことについて、ボードに残されていない。かといって、全て公表となると、めったなことが言えなくなる。

【環境農林水産部長】
・知事は、冒頭の発言で「私は結果を重視する。」とおっしゃったが、今回、試行実施される「見える化」はプロセスの問題。どのように整理されるか。

【知事】
・私の立場と行政は異なるので、問題はない。
・作業量はどうなのか。私の事務所では、交渉の場にパソコンを持ち込み、交渉中に入力。後で誤字・脱字のチェックだけ行い、全記録を残している。行政の会議は、会議中にメモを取り、終了後に概要を作成し、校正作業を行っているので、膨大な作業になって、大変なのではないか。
・会議をしながら、パソコンで記録していけば作業量はそれほど多くならない。仕事のスタイルを変えたらいいのではないか。

【府民文化部長】
・行政の場合、会議をしても、何が結論かわからないまま終わることがある。今後は、会議の終わりには必ず何が決まったのかを確認して簡潔に記録していくといった形で、仕事のやり方を変えていくことが必要。

【小河副知事】
・ブレインストーミングのような会議もあり、一律に全ての結果を出すというのは難しい。

【木村副知事】
・府民は、ここまでの情報の公表を本当に必要としているのか。

【綛山副知事】
・現在も、府民に公開すべきものは、ホームページに掲載している。全ての業務・施策の検討から実施までのプロセスを公開しようという姿勢は良いが、課長レクの概要などまで府民が必要としているかは、確かに疑問。

【府民文化部長】
・情報がないから、ニーズも出てこない。情報公開の手続きを経なくても、常時いつでも、府民に情報を見てもらえるようにしておくことが重要。

【知事】
・府民が本当に見るどうかは別として、情報を見たいときに、見られるという体制づくりは必要。この体制づくりによって、府に対する情報公開請求も無くなる。
・私や副知事、部長レベルのところでは、業務・施策のプロセスを見せることで、それぞれがどのように判断したか、どのような圧力が外からあったかも、府民に見てもらえる。

【木村副知事】
・そういう視点に立つと、知事や副知事と「打ち合わせしました。了解を得ました。」では、ジャッジメントに至る判断や経過がわからない。

【綛山副知事】
・部局からの説明に対し、あれこれ指示をした上で「仕方ないな。」と言っても、ホームページで「了解した。」と表現されるようでは正確性を欠く。経過を抜かれて書かれたら困る。きちんとデータの検証を行ってもらいたい。

【総務部長】
・知事に報告するまでに、同じ施策について何回も部内で議論する。その議論の度に概要を全て掲載するのはいかがなものか。

【商工労働部長】
・議事録を作成することに重点を置くよりも、判断するためのロジックを整理した様式を整備して、それに記入し、残しておけばよいと考える。
・当部では、事実関係、分析結果、今後の方向性についてまとめたペーパーをしっかり作ろうという取組みを行っている。なかなか進んではいないが、そのペーパーを公開すればプロセスが明らかになる。経過を残すのであれば、ペーパーに対して、こういう修正を求めたと整理すればよいのではないか。

【木村副知事】
・商工労働部で試行実施してはどうか。

【商工労働部長】
・独自には取り組んでいる。判断する資料は2〜3枚で簡潔にして、必要な資料は別添とする。私はロジックを整理したペーパーで判断したということを残せるようにしたいと言い続けている。
・業務・施策のプロセスの見える化と同時に、ロジックの整理についても併せて検討すべきではないか。

【知事】
・府では稟議のフォーマットが無い。どのように意思決定をすることになるのか。最後に何をもって判断するのかがわかりにくい。

【府民文化部長】
・意思決定の稟議は、決裁が該当する。決裁をするまでの議論の経過について、どうすべきかが問題となっている。

【福祉部長】
・前提となる仕事のやり方や会議のあり方を検討する必要がある。例えば、何が問題で、どのような点をクリアして、部長が了解したのかといった論点を明確に整理しておくことが必要。まず、行政の仕事のやり方そのものを変えていくべきではないか。

【府民文化部長】
・3月まで試行実施し、課題の整理とマニュアルの作成をしていきたい。4月以降は順次拡大し、平成23年度当初には全庁で実施したい。

【知事】
・各部局において、業務量が増加しないように配慮をしてほしい。

【木村副知事】
・個人の意見や工夫が埋没しないよう、問題点を整理してほしい。また、本当に府民が求めているかという点も検証してほしい。

【政策企画部長】
・試行実施で見出した課題を整理する中で、本日のご意見も併せて検討をしていただきたい。

<「大阪府文化振興計画」の改訂について>
【府民文化部長】
・大阪府文化振興計画(おおさか文化プラン)については、1年残っているが、状況の変化も踏まえ、今年度改定。昨年8月の「諮問」以来、大阪府文化振興会議でご審議いただいており、2月1日に「答申」が示される予定。昨日は、第3回文化振興会議が開催され、「答申(案)」の審議が行われた。
・「答申(案)」では、行政の役割を整理した上で、
1.社会を支える文化
2.都市全体に開かれた文化
3.攻める文化
4.アーティストがめざす都市
という、4つの理念を基本的な価値観においている。これまでは、社会に支えられていたが、これからは社会を支えるような存在に。施設の中で限定されていたものを大阪全体に広げる。そして、受け身ではなく、積極的に攻めて、多くのアーティストが来てもらえるようにしたい。
・行政の役割については、行政は民間が取り組むことが困難な、公益性かつ非収益性の分野を基本領域として、あくまでサポート役に徹し、民間を伸ばすこと、文化を社会資源として活かすことに視点をおく。そして、府は広域的自治体としての役割を担う、などのご意見をいただいている。
・今後は、3月末を目途に府としての「計画」を策定することになる。各部局におかれては、短い期間で恐縮であるが、施策の玉出しや連携等、積極的なご協力をお願いしたい。

【知事】
・新しい方針が出たが、一言で言えば、大阪の街をアーティストの皆さんに開放して、大阪を活性化していくということ。上海万博のファサードについて、有名な作家ではなく公募へ切り替えたが、府民文化部長からは、御堂筋イルミネーションもアーティストから公募してはどうかという話もある。私としては、そういう方向性で進めていきたいと思っている。
・ただ、これは府民文化部だけの問題でなく、各部局においても取り組んでほしい。例えば、公園のベンチや病院等の改築の際などに、できる限りアーティストに開放するという意識を持っていただきたい。
・「統一感がない」「大阪の風情に合うのか」という意見もあったが、大阪はアーティストに活躍の場として開放するという方向で結論が出たので、攻めの姿勢で取り組んでいただきたい。各部局においても念頭においていただき、多くの人にチャンスを提供してほしい。
・先週シンガポールに視察に行ったが、シンガポールは淡路島と同じぐらいの面積で、資源にも恵まれていないにも関わらず発展している。体制の違いもあるが、街路灯整備などありとあらゆるものを民間企業が担っている。各執行機関が国の課題を共有し、良いか悪いかは別として、国が方針を決めれば強力に推進しており、力強く感じた。
・決定は政治かもしれないが、執行機関は皆さんなので、アーティストの活用をできる限り意識してほしい。細かいことの積み重ねで大きく見えてくるもの。全国にも発信していきたいので、よろしくお願いしたい。

【都市整備部長】
・高架橋の防音壁に小学生に絵を描いてもらっているが、小学生は対象ではないということか。

【知事】
・それは全く問題ない。プロではなく、あらゆる方に開放するということ。

<「こども・未来プラン後期計画(案)」について>
【福祉部長】
・昨年8月4日の部長会議で全体像のイメージや特徴をご説明させていただき、施策の提案などをお願いした。各部局のご協力をいただき、また審議会の意見を踏まえ、このたび、計画(案)をとりまとめた。この場をお借りして御礼申し上げる。
・「子どもの将来像」や成長段階に応じた「子育て目標」を設定した上で、施策の推進方向や重点施策を提示し、数値目標の達成度を把握・公表しながら、計画の効果的な推進を図るという構成は、前回ご説明したとおり。今回、将来ビジョンや部長マニフェストを踏まえ、施策の推進方向と重点施策を書き込んだ。
・今後、議会のご意見や、パブリックコメント等を踏まえ修正するとともに、予算審議を踏まえ知事重点事業を盛り込むなど、関係部局と調整して、成案としたい。
・関係部局におかれては、計画策定に向け、引き続いてのご協力と、関連施策の推進をお願い申し上げる。

【教育長】
・本件については、部局からの修正意見を申し上げているが、重点施策のレベルが合っていないことから、反映されていない。例えば、資料で「一人ひとりを大切にする」という項目に支援教育の充実が入っており、「がんばりを応援」の項目には教育分野のそれ以外の項目がある。このようにぶつ切りにされると、教育委員会の施策としては体系的におかしくなっていく。支援教育にも、小中学校にも、「一人ひとりを大切にする」側面や「がんばりを応援する」側面の両面がある。教育分野として別枠を設けて固めてもらいたい。
・また、施策のレベルついて、府立高校の充実や小・中学校における学力向上への取組の充実などの大きなものと、地域安全センターの設置や少年補導センターの設置といった単発ものの事業などが混在しており、違和感がある。どのように体系的にしていくのか問題提起させていただく。

【福祉部長】
・教育長からのご意見については、別途相談し、整理させていただきたい。

【知事】
・計画内容は、各都道府県で自由に策定できるのか。

【福祉部長】
・様式は自由。ただし、「次世代育成支援法」、「府子ども条例」、「児童福祉法の保育計画」、「府青少年健全育成条例」の4つの法令に基づくものを盛り込まなくてはいけないが、具体的に何を盛り込むのかという点については、自由に行うことが可能。

【知事】
・私の指示に基づき、生まれてから青年期に至るまでの施策について、体系的にまとめられていると思うので、あとは部局ごとの調整をしてほしい。

【総務部長】
・こうした計画は、各部が実施している各施策を集めて並べているだけのような感がある。今後、福祉部で進行管理をしていくのか。

【福祉部長】
・部局再編が行われたことから、福祉部において、しっかりと進行管理を行っていく。

【綛山副知事】
・国の動きや、市町村の取組も含めて、しっかり進行管理していくようにしてほしい。

【知事】
・予算要求において、各部局から次世代育成支援としてバラバラに挙がってくるが、計画のどこに位置づけられて、何を目指していくのかについて、担当各部局はきちんと確認することが必要。

【教育長】
・「総合指標」が施策の推進方向の後に出てくるのはどうかと思う。「総合指標」は目標であり、前に掲げて、その下に施策の推進方向、重点施策があるべき。

【福祉部長】
・総合指標という表現が良いかどうかだが、ここで記載しているのはアウトカム指標のイメージ。アウトカムは、施策を推進した結果生まれるものであることから、「総合指標」を「施策の推進方向」の下に記載しているもの。ご指摘の懸念については、今後、調整させていただく。

<大阪府地震災害対策訓練について>
【危機管理監】
・1月15日の訓練について、全庁を挙げてご協力をいただいた。課題と教訓に満ちた訓練になったと感じている。都市整備部と健康医療部による真に迫った訓練など、職員は踏み込んで対応いただいた。この教訓や課題を次の訓練に活かすのはもとより、できることはすぐに具体的な形にしていきたい。
・全庁のBCPの策定について、たたき台は既にできあがっており、そのブラッシュアップを行っていく。各部局版のBCPについても、年度内に一定のものを策定いただくということで、ご協力をよろしくお願いしたい。

≪以 上≫

このページの作成所属
政策企画部 政策企画総務課 

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