平成20年5月8日開催 部長等意見交換会(概要)

更新日:平成22年2月22日

○と き 平成20年5月8日(木曜日) 16時10分から16時55分
○ところ 大阪府特別会議室(大)
○出席者 知事、副知事、各部長等


【政策企画部長】
・本日は、重要政策に関する状況報告と意見交換を行う。最初に知事からご発言を。

【知事】
・改革PT(プロジェクトチーム)試案について、色々な意見が集まってきている。私自身も事業の優先順位をつけなければならない時期に来ており、部局との議論を通じて最終的な判断していくが、今一度、大阪府の本来あるべき姿を念頭に置いた上で検討していきたい。

<重要政策全般について>
【知事】
・5月上旬にPT案を公表すると表明していたが、知事就任後の様々な議論を踏まえて、私自身が方針を変更したこともあり、スケジュールが遅れている。 重要政策PTには、あわてず、骨太の戦略を立てた上で進めるよう、改めて指示しているところなので、今しばらくお時間をいただきたい。
・各部局では改革PT試案の議論で手一杯だとは思うが、削るだけでは府民は納得しないと思うので、重要政策PTとの協議にもご協力をお願いしたい。

<イルミネーションについて>
【知事】
・大阪の街の顔、空気感を作ることが、文化やまちのにぎわい、大阪の情報発信力の土壌となり、企業の活性化にもつながる。これまで、大阪の特徴を際立たせて世界に発信するため、水の回廊を活用しない手はないと考え、「水と光」を言い続けてきた。街の中にある美しい構造物を活かして、大阪の顔として「イルミネーション」で演出をかけていきたいと強調してきた。ただ、府民サービスの切り込みや職員の人件費の削減を検討する中で、どう考えるべきか判断が難しいところ。私としては、厳しい中にも精神的な灯火が必要であり、御堂筋のイチョウ並木を全て光で彩ることは、世界に類を見ない、他を圧倒する情報発信力になると考えているが、本日、皆さんから率直な意見を聞きたい。

【福田政策企画部長】
・皆さんからご意見をいただく前に、現段階での重要政策PTの検討状況を報告してもらう。

【重要政策PT長】
・改革PTとの調整作業が重なる中、重要政策の検討にご協力いただき感謝。重要政策PTでは、「大阪を笑顔にする」ということをテーマに、「子育て」「教育」「水と光の景観」などを柱として、重要政策の構築を進めているところ。このうち、先程、知事から説明のあった「イルミネーション」に関して、現在の検討状況をご報告する。
・知事からは人を引き付けるためには少々の違いではダメであり、圧倒的に他を引き離す特徴づけを行うことが必要との指示を受けて、大きく2つのルートで大規模な計画を検討中。
・一つは川。先日、八軒家浜が開港したが、そこから堂島川左岸沿いに大阪国際会議場のある中之島新線の中之島駅までの約3.5キロをイルミネーションで飾ろうとする計画。もう一つは御堂筋。中之島から難波までの約3キロにわたって、4列のいちょう並木全てをイルミネーションで彩るというもの。いずれも、ビルのライトアップについて、民の協力を働きかけていく予定。
・現在、府の特別顧問である橋爪紳也先生のアドバイスを受けながら、関係部局と協議し、計画を取りまとめているところ。
・経費については、大変粗い試算だが、初年度に10億円から20億円の間。広く企業の協賛や民間からの寄付を呼びかけていくが、年度途中でもあり、多くが府費での対応となる見込み。
・また、川沿いの遊歩道や御堂筋のいちょう並木は大阪市の所管。そのほか、景観との兼ね合いや、道路、交通への影響などの課題があり、大阪市、近畿地方整備局、大阪府警等、関係先と調整をすすめているところ。
・本格予算に計上し、川沿いは10月から、御堂筋はいちょうの葉が落ちる12月からの実施を目指している。

【政策企画部長】
・それでは、忌憚のないご意見を。

【知事】
・私は意見しないので、自由な意見交換を。

【総務部長】
・イルミネーションについて、事業計画を提示すること自体は否定しないが、府の負担が大きくなるという点については反対。
・提示した計画に対して、府民がどこまで賛同してくれるかを見極めた上で判断すべき。スケジュール的に、7月に議論する本格予算に間に合わせるのは無理ではないか。9月の補正予算か、来年度予算に向けてきっちりとした議論が必要。

【都市整備部長】
・財政再建に関するマイナスの話が多い中で、希望の持てる話がほしいという職員も結構多い。水の回廊とライトアップを売り出すことは賛成。ただし、重要政策PT長の説明では、3.5キロの川を全てイルミネーションと言うが、メリハリが必要だと思う。
・府民生活に切り込みながら、府民のコンセンサスが得られるのかどうかわからない状況であることから、まず、実験的に実施し、府民の反響を見るというのも一案。いきなり10から20億円もの予算をかけるのはどうか。また、今の説明だけでは、イメージが湧きにくい。イメージパース等視覚に訴えるものが必要。

【健康福祉部長】
・民間企業にお願いするというが、まずは府民協力が不可欠。財政再建の道筋がある程度見えてきて、府民や企業にお願いすべきことを示し、時期を見て、財源も確保した上で検討が必要。

【にぎわい創造部長】
・観光資源となるので、部としてはありがたい話だが、財政再建が府民の間でも話題となる一方で、政策創造については中身が伝わらない中で、今、個別のプロジェクトについて検討することは、府民理解を得られないように思う。このような取組みは府民が支えるものであり、今年実施ということで賛同を得られるのか。費用対効果とあわせて検討が必要。

【商工労働部長】
・PPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)の観点で、例えば、橋に景観にマッチした広告を出してもらうようなことを考える必要がある。単に民間から資金を募るというのはどうか。
・「プライベート」と「パブリック」をどう結び付けていくのか、企業が新しいビジネスモデルを考えている中で、行政としてもそれに合致したものを計画する必要があり、慎重な検討が必要。

【教育長】
・1,100億円のコストカットを議論している中で、再建を成し遂げた後の「ネクスト大阪」をどうするのか、示す必要はあると思う。その中身がイルミネーションなのかどうかは議論が必要だが、象徴の一つとは成り得る。ただ、コストをどう考えるのか、大阪市との関係をどうするかといった議論が必要。

【生活文化部長】
・改革PT試案の議論はゼロベースで進めている。廃止・見直しをされた事業の財源がイルミネーションに使われるということではない。どっちが大事という話ではない。改革PT試案で残った既存の事業とどちらが大事か、同じテーブルで考える必要がある。1,100億円を削る中でイルミネーションをやるのはふさわしくないという意見はおかしい。府民の意向がわからないという意見についてはそのとおりだと思うが、聞いてもいない段階で反対するのはおかしい。
・教育長から「ネクスト大阪」という話が出たが、私としては、大きな効果があるものと思っている。例えば、イルミネーションを契機に、御堂筋でコンサートを開くとか、大阪野菜を売るとか、集まってきた人々に楽しんでもらうことができると考える。光を見せるだけでなく、いかに府民に楽しんでいただき、人に集まってもらうかを考えることが重要。

【住宅まちづくり部長】
・先程の重要政策PT長の説明では「距離」「内容」「期間」がわからない。イメージパースだけではなく、コンセプトを示していただきたい。

【生活文化部長】
・「期間」は12月から3月にかけてを予定している。

【住宅まちづくり部長】
・それでは一過性で終わるという問題が残る。

【総務部長】
・街の顔、空気感という理念から考えると期間は365日であるべき。やはり事業計画や長期的なイメージの提示が必要。

【政策企画部長】
・本日は現段階での検討状況をもとに、フリーな議論を行うために開催したが、具体的なイメージを示した上で、マーケティングリサーチや府民の意見を聞くことが必要と感じた。また、民でできるものは民、市町村でできることは市町村という流れの中で、府が主導していくというのはどうかと思う。今後、具体的な計画を示した上で、どこまで府民や民間企業から協力を得られるか、十分に見極める必要がある。

【にぎわい創造部長】
・夢を語るということで、りんくうタウン計画時の議論に似ている部分があるが、りんくうタウンの場合は事前のシミュレーションや効果予測が十分でなかったため、うまくいかなかった。十分な効果予測が必要。

【生活文化部長】
・りんくうタウンとは違う。りんくうタウンは収支が合わなかった。イルミネーションの話は、府がこれだけ負担をしてやるかどうかという議論であり、一緒にすべきではない。

【会計管理者】
・ゼロベースとは言うものの、府民はそうは思わない。どうしても福祉の予算がイルミネーションに使われるよう感じるのではないか。

【健康福祉部長】
・土日の御堂筋は、本町から心斎橋の間のオフィス街は閑散としているように思う。オフィスビルの1階に店舗を誘致するとか、歩行者天国をやるというような手続・仕組みをあわせて考えていく必要がある。

【都市整備部長】
・イメージが見えた段階で、初めて役割分担がはっきりしてくるのではないか。やはり、一部試験的に実施し、府民が総がかりやっているという雰囲気を作っていくことが必要。

【生活文化部長】
・試験的にというが、御堂筋については10本だけやったところで効果がない。

【都市整備部長】
・土日に閑散としている長堀通より北で何をやるかイメージが湧きにくい。

【生活文化部長】
・御堂筋近辺には近年マンションが増えており、土日も人通りはある。

【重要政策PT】
・イメージがわかない、コンセプトがないということは、知事からも指摘をされており、考え方を整理しているところ。
・土日の御堂筋が閑散としているという話について、にぎわいがないところに、「イルミネーション」のような新たな仕掛けをすることで、民間が新たな事業展開をするという例もある。例えば、道頓堀にリバーウォークが整備されたことで、川に向かって店舗が展開されるようになった。
・御堂筋に当てはめれば、休みに人が集まり、民間の新しい事業展開に結び付くのではないか。また、大川に光の彩りを加えれば価値が高まり、注目を集めるのではないか。これが光のイルミネーションの肝だと考えている。府民や民間企業の方にイメージを提示するために、もう少し検討の時間をいただきたい。

【政策企画部長】
・途中経過的な報告だったため十分な議論ができなかったが、今後内容を詰めた上で、機会があれば議論の場を設けたい。最後に知事からご発言を。

【知事】
・4本のイチョウは100メートル程度点灯するだけでも、かなりの光となる。パリのシャンゼリゼ通りよりも長い御堂筋を光で彩れば、自ずと人が集まり、店も集まってくるのではないか。淀屋橋から本町の間は閑散しているイメージがあるが、両サイドの船場には洒落た店も多い。
・日銀大阪支店や大阪市の協力を得て市役所の庁舎をライトアップする。川沿いの芸術的な橋を彩り、船や水上カフェから眺められるようにする。大阪国際会議場は夜は真っ黒なので、ライトアップする。昼ではなく夜に勝負をかけることで、大阪の街というものを浮かび上がるのではないか。(大阪市の管轄かもしれないが)東横堀川の阪神高速道路下の支柱はパルテノン神殿のようであり、小さな洒落た橋が乱立しており、ライトアップすればきれいだと思う。木津川から大阪ドームにかけての護岸壁が寂しい風景。護岸壁を開放して、アーティストを呼び、絵を描いてもらって発表の場とすれば、自然と人が集まってくる。
まだ頭の中でイメージが巡っている状況であり、重要政策PT長とともに、イメージ化を進めていきたいと思っている。
御堂筋のイルミネーションについて、例えば50万人が集まり、界隈の店舗に一人千円でも使ってくれれば、どれだけ経済効果があるか。明石海峡大橋でイルミネーションが実施されるようになり、レストランやバーが増えた。御堂筋でも同じような効果が期待できる。
・費用対効果の検証も必要だと思うが、イルミネーションを実施することで、音楽なのか、アートなのか、そういうものが生まれる環境づくりをし、後は民間に委ねるのが行政の役割だと考えている。そういうイメージを重要政策PTに伝えて検討を進めているところ。
皆さんには、引き続き協力をお願いする。

≪以上≫

このページの作成所属
政策企画部 政策企画総務課 

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