土づくりなど生産の原則に基づくとともに、栽培期間中において化学合成農薬と化学肥料(チッソ成分量)の双方を慣行レベルに比べて50%以下で栽培された農産物のことです。国の示す「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」(以下「特別栽培農産物ガイドライン」と呼びます)により具体的に定められています。
→詳しくは農林水産省 消費・安全局 表示・規格課のホームページ(外部サイト)まで
特別栽培農産物ガイドラインでは、化学合成農薬や化学肥料の削減割合を算定する際の比較基準(=慣行レベル)は地方公共団体が策定もしくは確認したもの、と定めています。
大阪府では次のとおり慣行レベルを策定しました。
「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」における慣行レベル一覧 (大阪府)
番号
作物名
主な収穫時期
栽培期間
(※1)慣行農薬成分回数(回)
慣行肥料施用量
チッソ(kg)
リン酸(kg)
1
水稲
秋
14
9
6
2
大豆
秋
9
4
15
3
さといも
夏、秋
8
17
14
4
だいこん
秋、冬
9
24
14
5
かぶ
秋、冬
7
12
16
6
キャベツ
秋、冬
18
40
31
7
カリフラワー
秋、冬
13
42
29
8
ブロッコリー
秋、冬
13
42
23
9
はくさい
秋、冬
14
48
28
10
しろな(施設)
周年
6
10
6
しろな(露地)
春、夏、秋
6
15
9
11
こまつな(施設)
周年
8
15
10
こまつな(露地)
秋、冬、夏
8
19
13
12
ほうれんそう(施設)
周年
8
20
16
ほうれんそう(露地)
秋、冬、春
8
25
20
13
しゅんぎく(施設)
周年
8
13
8
しゅんぎく(露地)
秋、冬、春
9
20
13
14
ずいき
夏
4
24
8
15
ふき
秋、冬、春
8
57
57
16
たまねぎ
春
16
21
31
17
ねぎ
周年
15
24
16
18
なす
水なす(施設)
冬 、春、夏
9ヶ月
33
64
41
水なす(露地)
春、夏、秋
10ヶ月
40
64
55
水なす以外(施設)
冬 、春、夏
9ヶ月
33
50
25
水なす以外(露地)
春、夏、秋
10ヶ月
40
64
55
19
トマト
5から7月
9ヶ月
29
36
38
20
きゅうり(施設)
9から12月
5ヶ月
29
35
10
きゅうり(露地)
春、夏
4ヶ月
17
36
42
21
いちご
12から5月
9ヶ月
(※2)
24
18
20
22
えだまめ(施設)
春
6
11
5
えだまめ(露地)
夏
6
12
6
23
えんどう
春
7
7
14
24
さやいんげん
春、夏
18
16
16
25
そらまめ
春
10
16
8
26
ぶどう
デラウェア(施設)
夏
20
16
16
デラウェア(露地)
夏
22
12
12
デラウェア以外(施設)
夏
20
10
10
デラウェア以外(露地)
夏
24
14
12
27
うんしゅうみかん
秋
20
25
20
28
もも
夏
18
17
11
29
いちじく
夏、秋
10
23
24
30
くり
秋
4
7
5
31
かき
秋
7
12
8
32
うめ
夏
16
18
12
33
アイリス
冬
5
19
9
34
チューリップ
冬
10
11
9
35
フリージア
冬
6
16
8
36
ゆり
冬
20
26
28
37
けいとう
夏、秋
6
5
3
38
夏小ぎく露地
夏
25
23
21
秋ぎく半電2度切り
秋、冬
42
38
29
秋ぎく露地
秋
42
24
22
39
葉ぼたん
冬
9
16
14
40
まつ(苗木)
7
5
4
まつ(成木)
8
5
4
ごようまつ(苗木)
7
16
16
ごようまつ(成木)
8
16
16
41
ピーマン
夏、秋
6ヶ月
13
32
27
42
スイートコーン
夏
6
18
11
43
葉ごぼう
冬
5
22
13
44
さつまいも
秋
1
6
9
45
じゃがいも
春
0
14
8
46
にんじん
秋
4
20
13
47
アブラナ科つけな類
周年
2
12
8
48
葉だいこん
秋
3
11
9
49
チンゲンサイ
周年
3
17
13
50
レタス
秋、冬
4
24
18
51
みずな
秋、冬
7
23
15
52
赤しそ
春、夏
0
6
2
53
大葉
周年
5
16
11
54
すもも(露地)
夏
11
31
29
55
なし
秋
19
14
14
56
非結球レタス
秋、冬
4
24
18
※1:栽培期間は、は種から収穫終了までの期間とする。 ※2:定植時以降
大阪府では平成13年から農薬と化学肥料をそれぞれ50%以上削減する「大阪エコ農産物」を推進しています。大阪エコ農産物では、安心のできる農産物を求める府民の声に応えつつ、環境に配慮した農業に取り組む農業者を支援するという基本方針から、環境への影響が少ない種子消毒剤(購入種子に既に使用されているもの)や、有機農産物の日本農林規格において使用が認められている農薬の一部は、農薬使用回数にカウントしないこととしています。また、大阪エコ農産物では、世界的に資源の枯渇が懸念されているリン酸についても、化学肥料由来の成分割合を慣行の5割以下に削減するよう目標値を設けています。加えて、大阪エコ農産物は養液栽培においても基準(使用済み養液を河川等に放出しない等)を満たせば、認証しています。大阪府では今後も、大阪エコ農産物を府の施策として広く普及を図っていくこととしています。
このように、特別栽培農産物ガイドラインと大阪エコ農産物では、上述のような削減対象とする資材の違いや基準項目の違いから、農薬・化学肥料の使用基準が異なっていますので、ご注意とご理解をよろしくお願いします。
[担当等] 推進課 地産地消推進グループ 06-6210-9590 |
このページの作成所属
環境農林水産部 農政室推進課 地産地消推進グループ
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