大阪の地場産業について

更新日:平成23年2月10日

大阪の地場産業について

 大阪の地場産業は、地域の特性や歴史的背景をもとに、多種多様な業種がバランスよく集積した産業群として、中小企業のまち大阪の活力ある発展に寄与してきました。

 このページでは、63業種にのぼる地場産業について、その歴史や概要などを紹介します。

地場産業とは

【定義】
 主として地元の資本による中小企業群が、一定の地域に集積して、技術、労働力、原材料、技能(伝統を含む)などの経営資源を活用し、生産、販売活動をしているものとされています。
大阪府においては、昭和56年に、
1.中小企業性ないしは並存業種である、
2.地域集中性が強い、
3.事業所数が200以上のもの、
4.出荷額500億円以上のもの、
5.市町村より推薦のあったもの、
のいずれかにあてはまる63業種を選定しています。

【発祥】
大阪の地場産業を、その発祥によって類型化すれば次のようになります。
1.江戸時代からすでに存立していた産業が、当時の生産技術を基本にして、あるいは機械生産に移行して現在も活動している地場産業
  (例)綿スフ織物、注染業など
2.江戸時代の産業の資本及び技術が基本となって新しい製品を開発し、発展した地場産業
  (例)タオル、毛布、自転車、敷物、袋物、竹すだれなど
3.明治維新を契機として新しく西欧から移入されて発展した地場産業
  (例)人造真珠、めがね、作業工具、ミシン部品、金網、ボタン、歯ブラシなど

【沿革】
大阪の地場産業を年代別に見ていくと、次のようになります。
【昭和30年代】 
経済の高度成長とともに、賃金の上昇により低賃金労働力基盤が崩れ、地場産業の経営変革が進んだ。
【昭和40年代】 
発展途上国の追い上げにより、国際競争力が低下し、輸出が減少するとともに輸入の増加も見られた。
【昭和50年代】 
低成長経済に入り、国内需要の低迷や輸出減・輸入増、輸出業者の内需転換などにより販売競争は激化した。
【昭和60年代】 
急激な円高の影響を受けたが、内外市場の構造変化のもとで、地場産業の高度化が見られた。
【平成元年以降】 
平成バブルによる景気拡大とその崩壊による不況の中で歴史的な転機を迎え、変革が求められている。

数字で見る地場産業

 大阪の地場産業の全製造業に占める割合は、事業所数で3分の1強、出荷額で5分の1です。
 以下では、金型、プラスチック製品、めっきを追加し、加熱鋲螺と製線鋲螺をねじに一本化した上で、製造が禁止された石綿製品、消滅した貝細工、製造卸売業又は流通加工業が中心となった作業手袋、合板、企業数が少ないほうろう鉄器、ミシン、爪楊枝を除外した58業種について取り上げています。

 

事業所数

出荷額(億円)

製造業(平成20年)

41,059

184,033

地場産業の合計

15,675

38,240

1

紡績(綿紡績、化学繊維紡績、毛紡績)

68

191

 撚糸

113

52

綿スフ織物

237

264

 ニット生地

167

227

注染和晒(織物手加工染色整理業)

45

22

 敷物(じゅうたん・その他の繊維製床敷物)

172

484

紳士既製服(織物製成人男子・少年服)

197

128

 婦人子供服(織物製成人女子・少女服)

398

190

布帛縫製品(織物製シャツ製造業)

106

40

 ニット製品(ニット製外衣、アウターシャツ、セーター類)

546

361

靴下

18

25

 帽子

120

88

 毛布

99

100

 タオル

187

146

 石鹸・合成洗剤

51

805

 塗料

85

1,136

 プラスチック製品

2,924

7,566

 

5,533

11,825

2

伸線業(普通線材製品)

89

2,166

 銑鉄鋳物

71

365

鉄管継手(可鍛鋳鉄製鉄管継手)

12

266

 鍛工品

90

568

刃物(ほう丁、ナイフ類、はさみ)

51

38

 作業工具

91

257

建築金物(錠・かぎ、建築用金物)

331

552

 めっき(電気めっきと溶融めっき)

341

791

金属熱処理

104

373

 金網(鉄製金網と非鉄金属製金網)

146

260

 ワイヤーロープ(鋼索)

67

332

 ねじ(ボルト・ナット・リベット)

1,077

2,018

 農業用機械

152

1,863

 繊維機械

189

212

 玉軸受、ころ軸受

168

2,365

 金型

1,272

1,414

 自転車・同部分品

154

2,361

 

4,405

16,201

3

木製家具

530

599

 竹すだれ

9

×

木櫛

7

×    

 事務用紙製品

144

540

段ボール箱

329

903

 紙器

451

617

印刷

2,541

5,381

 製本

245

125

ケミカルサンダル(ゴム製・プラスチック製履物)

238

117

 革靴(革製履物)

110

116

かばん

161

94

 袋物

284

150

ガラス製品

226

917

 

21

23

 眼鏡類

46

77

 玩具・運動用具

176

210

 児童乗物

3

1

 人造真珠硝子細貨

30

×

 ボタン

55

48

 歯ブラシ

27

44

 その他のブラシ

74

106

 洋傘

5

3

 線香類

19

29

 魔法瓶

6

114

 

5,737

10,214

資料:大阪府統計課「平成20年大阪の工業(工業統計調査結果表)」従業者3人以下を含む全事業所分。
ただし、鉄管継手、刃物、建築金物、金網、ワイヤーロープ、鏡、児童乗物、歯ブラシ、その他のブラシ、洋傘、線香類、魔法瓶は、上記統計表巻末の「品目別統計表」より。

(注)「品目別統計表」からみた業種には、当該品目を本業でなく副業で扱う事業所、関連加工業、製造卸売業が含まれている。
竹すだれは、大阪簾工業協同組合、人造真珠硝子細貨は、日本人造真珠硝子細貨工業組合、木櫛は泉州木櫛商栄組合の各組合員数。
化学の3業種は繊維・衣服に含めた。

このページの作成所属
商工労働部 中小企業支援室ものづくり支援課 製造業振興グループ

ここまで本文です。