ぶどうハウスの雪害対策

更新日:平成29年5月23日

1 大阪の雪について

過去の積雪ランキング

順位

最深積雪(センチメートル)

年月日

18

明治40年2月11日

17

昭和59年1月31日

14

昭和6年2月10日

14

昭和21年3月10日

12

昭和40年3月17日

12

昭和26年2月14日

12

昭和20年2月25日

11

平成2年2月1日

10

昭和11年1月31日

10

昭和6年2月12日

 

最近10年間の積雪事例

年月日

最深積雪(センチメートル)

気圧配置

平成23年2月14日

南岸低気圧

平成23年2月11日

南岸低気圧

平成20年2月24日

冬型気圧配置

平成20年2月9日

南岸低気圧

平成17年12月22日

冬型気圧配置

平成17年2月1日

冬型気圧配置

平成16年12月31日

南岸低気圧

南岸低気圧の特徴冬型の気圧配置
大阪に降雪を主にもたらすのが「南岸低気圧」。紀伊半島南部を通過する時が要注意。九州南部通過時には準備を始めること。

2 平成2年の雪害
 平成2年1月31日から2月1日にかけて、日本の南岸を低気圧が通過し、それに伴う積雪(10から15センチメートル)で、府下のぶどうハウス地帯で、約40 ヘクタールのハウスが倒れた。

画像です。平成2年1月31日の地上天気図
         平成2年1月31日の地上天気図


3 ハウスの倒壊について 
 一般的な構造のハウスで、平坦地においてハウスが耐えられる重量は1平方メートル当たり33キログラム。
 これに、ぶどう棚の重量と雪の密度を加味すると、約10センチメートル以上の積雪で、ハウスは倒れる。
 
 実際に、傾斜地の多いぶどうハウスでは、10センチメートル以下でも倒れる恐れが十分にある。また、一度倒れたハウスを修復するのに、かなりの経費と労力がかかることを考えあわせると、万一の場合は、ビニールを切断することの決断が必要である。

 積雪時に施設内に立ち入る場合は倒壊の恐れがあるため、十分に注意する。

4 こんなハウスは倒れやすい
  1 ビニール被覆後、あまり日数がたっていない。
  2 ハウス面積が20から40アールと、比較的大きいもの。
  3 傾斜地のハウスで、くぼみとなっている園に雪が積もり、傾斜ハウスの上部に力が集中しやすい場合。
  4 ビニールの縦張り(上下張り)ハウス。

波状型ハウスの構造

画像です。降雪時のビニールハウスへの力のかかり方

画像です。降雪時のビニールハウスへの力のかかり方

5 ぶどうハウスの主な補強対策
 1 外柱、周囲柱及び角柱の基礎はできるだけ大きくし、控え線も深く埋める。さらに、ハウス上部の強化を図り、外柱、周囲柱及び控え線
   の増加や緊急用の控え杭を設置する。

 2 中柱の基礎は、土の軟らかいところでは、ブロック程度の大きさの土台にする。とくに、傾斜ハウス上部、周囲柱、くぼみの部分は
   受け石の大きなものとする。

 3 中柱等は点検し、傾斜部では、できるだけ垂直か又はやや傾斜面に沿わすように直すが、風の強いところでは垂直までに止める。
   なお、柱は深く埋め込むほど強くなる。

 4 傾斜ハウスの上部は、とくに力がかかりやすいので、中柱の間隔はできるだけ密にする。

 5 外柱間、中柱間に筋交いを入れ補強する。

画像です。ぶどうハウスの補強対策画像です。ぶどうハウスの補強対策

画像です。ぶどうハウスの補強対策画像です。ぶどうハウスの補強対策

6 雪が降る場合の対策

  1 常に天気予報で情報を収集するよう心がける。不在となる場合は近隣農家に協力を依頼しておく。
  2 道路に融雪剤を準備しておく。降雪が予想される場合、融雪剤散布と道路の側溝を示す目印を設置し、車の運行の安全を図る。
  3 ビニール被覆後はできるだけ早く加温機の稼動準備をしておく。
  4 夜間であっても降雪がみられたら、ハウスごとにこまめに降雪量をチェックする。
  5 ハウスを補強したから安心と過信せず、常に現地で状況を確認すること。
  6 近隣ハウスの状況にも目を配り、農家間で情報を共有化するよう努める。
  7 防鳥ネットにも雪が積もる場合があるため、冬季はネットを除去しておく。
  8 積雪があった場合、発芽していないハウスでは、ビニールを開いて積もっている部分の雪を落とす。(場合によっては、ビニールを
   切ることも必要である)
   すでに新梢が伸長しているハウスでも、積雪が多い場合はビニールを開いて、できるだけ雪をかき降ろし、直ちにハウスを閉め、保温
   に努める。
   さらに、ハウス内の雪はできるだけ早く外へ運び出す。0度以下にならなければぶどうに障害はない。
  9 加温ハウスの場合、内張りを開いて温度を上げるか、または雪の降り始めにダクトの先を内張りの上に出し、温度を上げて屋根の雪を
   融かす。 
   なお、ハウス内を20度以上に保持できるように努める。

(参考)

大阪府環境農林水産総合研究所 降雪対策(外部サイトを別ウインドウで開きます)

このページの作成所属
環境農林水産部 南河内農と緑の総合事務所 農の普及課

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