GAP(農業生産工程管理)に取組む羽曳野市ぶどう農家を大手百貨店が販売サポート

更新日:平成29年5月23日

南河内現地情報No.3

報告年月日 平成24年6月20日

GAP(ギャップ;農業生産工程管理)に取組む羽曳野市ぶどう農家を大手百貨店が販売サポート

 大阪府のぶどう生産量は全国第7位で、デラウエアの生産量は全国第3位を誇る。
 羽曳野市は府内最大のぶどう産地で、栽培面積は約200haあり、高い栽培技術を誇る。

 消費者の食の安全に対する意識が高まっており、ぶどう経営にとって、その消費者ニーズにいかに応えるかが課題である。

 近年、国が推進している農業生産工程管理(GAP:Good Agricultural Practice)は農業生産活動の各工程の正確な実施、記録、点検及び評価を行うことによる持続的な改善活動のことである。

 今年度から、羽曳野市の6人のぶどう農家が、大阪府南河内農と緑の総合事務所とJA大阪南が作成した19項目の内容からなる「JA大阪南GAP」に、羽曳野市の協力を得て、取組を始めている。

 GAPに取り組むきっかけは、この6人の農業者が以下のような考えで一致したからである。「羽曳野市のぶどうは市場を通して、全国で販売されている。このことがかえって、消費者、販売者、生産者との距離を遠くし、お互いの顔を見えにくくしている。これからは、GAPによって生産工程を見直して、その情報を消費者にきちんと伝え、お互いの情報交換を円滑にすることが、経営改善にとって大切である」

 GAPに取り組んでいるぶどう生産者は「大阪エコ農産物認証制度」を活用し、化学合成農薬や化学肥料の使用を半分以下に抑え、それらの使用履歴を関係機関がチェックするとともに、堆肥などの有機物の施用による土づくりを行ったか、ハウス内の保温対策向上により省エネに心掛けているか、手洗いの励行や収穫に使う手袋、ハサミの衛生状態に注意しているか等、生産に伴う管理全体について記録、点検、評価等を行っている。

 農の普及課から働きかけた結果、この取組に対して阪神百貨店がサポートに乗り出した。大阪府、羽曳野市、JA大阪南とともに農家の生産ほ場を巡回し、その取組状況を確認。生産されたデラウエアを6月6日から19日まで阪神百貨店梅田本店及び西宮店で販売した。

 6月11日には羽曳野市マスコットキャラクター「つぶたん」(平成24年4月生まれ)も駆けつけ、この活動をPRした(6月11日13時30分及び14時30分、梅田本店にて)。

 百貨店側からは販売初日から「酸味を感じる顧客が多く、より完熟した商品を出してほしい」との要望が生産者側へダイレクトに伝えられる等、市場出荷が主体の生産者にとって今までに経験のない緊張感を体験している。

 当課ではGAPの基本であるPDCAサイクルを活用し、2週間の販売経験をもとに6農家とともに経営改善に向けた活動をより高めていく。

農家、百貨店、関係機関によるGAPの点検・評価風景つぶたん

農家・大手百貨店・関係機関によるGAPの点検・評価風景(左)、つぶたん(右)

画像です。阪神百貨店梅田本店販売風景


阪神百貨店梅田本店販売風景

このページの作成所属
環境農林水産部 南河内農と緑の総合事務所 農の普及課

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