第4章 基本方針2(3)

更新日:2019年8月20日

基本方針2 公私の切磋琢磨により高校の教育力を向上させます
 (3)特色・魅力ある私立高校づくりを支援します

現状と課題

○ 私立高校は、生徒の急増・急減期を通じ、一貫して公教育の一翼を担い、府内高校生の3割から4割の教育を支え、独自の建学の精神に基づく教育を行ってきたところであり、大阪の教育力の向上に向け、私立高校の特色・魅力ある教育が十分に行えるよう支援することが求められています。

○ 授業料無償化の拡充に伴い、専願入学者をはじめ、私立高校全体の入学者数が大幅に増加しています。

府立公立中学校卒業者の昼間の高等学校への進学率


○ 私立高校全体の消費支出比率はここ10年赤字となるなど、厳しい経営状況が続いており、学校間の格差も見られます。

   ※消費支出比率=消費支出/帰属収入100を超えると赤字

府内私立高校消費支出比率の推移

     

基本的方向

○ 家庭の経済的事情にかかわらず、自らの希望や能力に応じて自由に学校選択できる機会を提供するため、私立高校生等に対する授業料無償化制度を実施します。あわせて、効果検証を行い、今後の制度検討を行います。

○ 私立高校が、それぞれの建学の精神に基づき、社会の変化や府民の教育ニーズに対応した特色・魅力ある教育を行えるよう、私学教育の振興を図るとともに、公私がより共通の土俵で競い合える環境づくりに努めます。

   

重点取組

重点取組13 公私を問わない自由な学校選択の支援

授業料無償化

 授業料無償化制度について、制度を拡充した平成23年度から、原則として5年間(平成27年度まで)は継続するとともに、公私を問わない自由な学校選択を支援する観点や大阪の教育力向上を図る観点から、効果検証を行い、今後の制度の検討を行います。

 

重点取組14 特色ある私学教育の振興

優れた取組みを実践する学校に対する支援

 大阪の教育力向上のために、優れた取組みを実践する学校を支援することにより、独自の建学の精神に基づき特色ある教育を行っている私立高校の振興に取り組みます。

社会の変化やニーズを踏まえた私学教育の多様化と切磋琢磨の促進

 「大阪府私立全日制高等学校等の設置認可等に関する審査基準(平成24年11月改正)」に基づき、特色ある教育を行う私立学校の設置認可等により、生徒・保護者の学校選択肢の一層の充実を図るなど、私学教育の多様化と学校間の切磋琢磨を促進します。また、今後、府内公立中学校卒業者数の減少が見込まれる中、公私の切磋琢磨の観点等を踏まえ、私立高校に対する公的支援のあり方の検討を行います。 

 

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教育庁 教育総務企画課 教育政策グループ

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