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更新日:2024年5月29日

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平成21年度第1回大阪府子ども施策審議会

  • 日時:平成21年8月31日(月曜日)午後2時から午後4時
  • 場所:プリムローズ大阪 3階 高砂
  • 出席委員:安家委員、石田委員、大方委員、木戸口委員、くち原委員、才村委員、田中委員、谷元委員、鉄崎委員、中西委員、中山委員、野口委員、森田委員、藤永委員、山縣委員(50音順)

次第

  • 開会
    <議事>
    1. 会長の選出、会長代理の指名
    2. こども・未来プラン後期計画の策定
      • (1)検討体制
      • (2)今後のスケジュール
      • (3)こども・未来プラン後期計画骨子案
  • 閉会

配付資料

議事概要

議事

1 会長選出、会長代理の指名

大阪府子ども施策審議会規則第5条に基づき、委員の互選により、会長に山縣委員を選出。
同規則第5条第3項に基づき、山縣会長より、会長代理に藤永委員を指名。

2 こども・未来プラン後期計画の策定

  • (1)検討体制
  • (2)今後のスケジュール

【事務局】(資料2、資料3について説明)

<意見等>

【委員】
こども・未来プラン後期計画骨子(案)が私どもに示されたのがほんの数日前であり、審議会の事前準備等については、改善を求めておきたい。
また、今日の審議だけでは、計画全般にわたっての意見を申し上げることも時間的にも十分ではないので、後日、文書による意見表明や提案についても許可をいただきたい。
そして、大阪府戦略本部会議における議論など、府が後期計画素案や後期計画を作成するにあたり、本審議会で出された意見や議論が尊重され反映されるように、強く求めておきたい。
最後に、計画策定にあたって、パブリックコメントだけではなく、従来行われている大阪府民のニーズ調査、公聴会、子どもたち自身の参加や意見表明など、府民参加をさらに強めていくことが必要ではないかと考えているので検討願いたい。

【会長】
4点の提案について了承したい。ただし、2点目の文書による意見表明や提案については、委員個人や本審議会に委員を推薦した団体としての意見はよいが、それ以外の意見とは区分して提出願いたい。

【会長】
他計画との整合性についてはどうか。

【委員】
社会的養護体制の整備計画に関する検討会は、6月に立ち上げ、ヒアリングを行うなど、3回の議論を終えている。9月、10月と計画の案作りを進め、11月の後期計画案には組み込めるよう取りまとめたい。

【事務局】
母子家庭等自立促進計画については、最終の検討会議が終わり、まもなく成案予定である。その内容については、後期計画に盛り込んでまいりたい。

【会長】
子ども・若者育成支援推進法関連で、後期計画に直接反映するようなものはあるか。

【事務局】
子ども・若者育成支援推進法は来年4月施行予定。この法律に基づき、都道府県計画を作るというのはその後になるが、青少年問題協議会で議論の上、11月の後期計画の素案に、法律の趣旨が入るような形で検討を進めていきたい。

(3)こども・未来プラン後期計画骨子案

【事務局】(資料4-(1)について説明)

<意見等>

計画の目的・性格・期間、こども・未来プラン策定(平成17年)以降の状況の変化、基本理念・基本方向・基本的視点

【委員】
プランを実現していくために、プランの中に大阪府として、広域的行政として果たすべき役割をしっかりと明記しておく必要があるのではないか。

【事務局】
大阪府の計画には、大阪府が自ら取り組むことと広域的な立場として市町村を支援することを書くことになってくることと思うが、最近の地方分権といった動きや、今の指摘を踏まえて、今後検討を進めてまいりたい。

【会長】
冒頭もしくは「6計画を推進するために」への記載を検討できるのではないか。

子どもの将来像・子育て目標

【委員】
基本方向2「チャレンジする子ども」の「がんばりを応援」というところの「がんばり」という言葉が、一律的に勉強の成績を上げること等を目指したらいいという一面的な言葉に取られないかという不安がある。「一人ひとりを大切にする」という子どもの尊厳を守るということでは、施策としては例えば子どもの個性を大事にする大阪になってほしい。勉強ができて、スポーツができてというような子どもを目指すだけでは駄目ではないか。

【委員】
学力向上への取組みについて、地域は地域の実情に応じた色々な向上策を持っており、干渉しすぎるべきではない。
男女平等のいきすぎが顕著に出ており、最近草食系男子とか言われているが、日本男児たるものはどこへ行ったのだろうか。
豊かな心ということでは、自然の中で、生きる力や痛みのわかる子どもを育てていくかが大切。また、子ども会や青年団等、既存団体への参加者が減少しているが、地域で学ぶべきことがたくさんある。地域や自然をどう生かしていくかを計画に盛り込むべきではないか。

【委員】
「がんばりを応援」や「豊かな心を育む」、「自ら決める力を養う」についての取組みは、本来は生まれたときからあるべき。

【会長】
この辺は、施策があれば線を引くことは可能。施策がないのに線を引くと、スローガンだけになってしまう。

【委員】
男女共同参画について、さきほどの発言とは意見が違うが、非常に大事なテーマ。また、「男らしさ」「女らしさ」という議論にもかかわるが、大阪府人権施策推進基本計画でも指摘されている性的少数者の問題について、特に思春期の子どもたちが非常に悩んでおり、性意識の問題も含めて大事な課題と考えている。この問題と、併せて外国籍の子どもたちの問題をどう考えていくのか、問題提起しておきたい。
また、子どもの貧困と貧困の連鎖の取組みについても議論したい。

【委員】
不登校の子どもや自殺をする子どもは、頑張れないから苦しんでいるわけで、頑張れと言われると余計に落ち込むというケースがいっぱいある。「がんばりを応援」という目標について、別のよい言葉がないものか。

施策の推進方向(基本方向1)

【会長】
限られた時間で議論をしなければならないため、各委員からの意見については、他の委員から否定する意見がなければ、次回、事務局から回答するという形で進めたい。

【委員】
保育所の長時間化が労働の長時間化にマッチする形で進んでおり、結果として、子どもが家庭で過ごす時間が減少し、家庭学習の不足等につながっている可能性がある。
また、子どもは、大人の姿や年長の子どもの姿を見て成長するが、家族で一緒に過ごす時間の減少により、自分が成長するイメージが持ちにくくなっている。それぞれの家庭で様々な考え方はあるが、家庭の問題や働き方の問題にまで少し踏み込んで、議論すべきではないか。

【委員】
貧困の格差が教育の格差につながらないような取組みが重要。実際、小学校のときから経済的格差による教育、学力の差が出てきている。高校まして大学進学となれば、多くの費用がかかり、母子家庭や経済的に貧困な層ではつらい。

【委員】
安心して出産できる環境づくりも大事だが、未受診妊婦の出産に関する問題や喫煙問題、ワクチン接種など、親として果たすべき義務、親としての心構えについての記述を加えるべきではないか。

【会長】
未受診妊婦の出産に関して、病院と児童福祉の連携を記載できないか。

施策の推進方向(基本方向2)

【委員】
小学校以前の幼稚園、保育所の段階の中で、軽度の発達障がいの子どもたちが顕在化しているという問題がある。広域行政の中でどう展開するのか、市町村行政とのすみ分けはあるが、何らかの形で取り組むべきではないか。

【委員】
大阪の子どもたちは、学力、学習習慣・生活習慣、体力・運動能力が全国的に低位であるということが指摘されるが、格差が非常に大きいという問題があり、その背景として、学校はもちろんであるが、社会背景や生活背景も大きく影響していると考えている。こうした状況の中、小学校、中学校の学校教育の推進で、予算も人的にも削られているという実態に触れないで、教員の力だけを言うのはどうか。例えば秋田県ではひとつのクラスに何人も先生がいるが、大阪では今やそういった学校はなくなってきている。

【委員】
基本方向2と3は学校教育にかかわること。府教育委員会との連携が重要。府教育委員会との関係はどうなっているのか。

【事務局】
本日出席のメンバーには府教育委員会も入っている。計画には、最近、策定された「大阪の教育力向上プラン」の内容も反映していきたいと考えている。本審議会の意見についても府教育委員会にお伝えし、意見の反映の仕方等について、連携・相談しながら策定してまいりたい。

【会長】
保育等は、基本的に市町村事業であるが、市町村の計画と府の計画との関係、特に数値はどうか。

【事務局】
府の計画は、市町村の計画の上位計画という位置づけはなく、府としては、市町村の計画に基づく取組みを支援していくという立場。市町村の保育・子育て支援サービスの目標値を踏まえ、府の計画に一定反映し、その上で、府として市町村の取組みを応援することも盛り込むことになる。

【委員】
大阪は、子どもの学力・体力が全員低いわけではなく、格差があるというのは同感。ただ、教員の力の向上については、教員はもっと謙虚に取り組むべきである。児童・生徒との一定の距離感や規律等、改善すべき点は多い。

【委員】
今は教師としての威厳がない。子どもは教師に敬語を使わず、友人と同じ調子で話しており、基本的なことからやり直す必要がある。
また、家庭での団欒がなくなり、礼儀を教わることもなく、家庭で教えることも大事。

【委員】
要保護児童をマイノリティーの子どもたちと片付けず、財源や人的な面での制限はあるだろうが、の子どもが普通の生活ができるのだということを発信すべき。マイノリティーの子どもたちの問題を府が大事にしているんだというイメージを、計画に記載すべきではないか。

【委員】
「学校教育の推進」に対して、体験活動など子ども会の地域活動といった「社会教育の充実」という言葉を記載すべき。

【委員】
がんばりや豊かな心などの子育て支援は連続性があり、周産期、乳児期からの積み残しが先送りされてきているということがある。子育て目標について、つながりというか連続性が見えるように工夫してほしい。
また、「幼児教育」は幼稚園のイメージだと思うが、保育園のことはどうか。例えば、乳幼児保育・教育の推進などの枠組みがよいのではないか。さらに、産後ケアから、お母さんが子育て力を高めていけるような視点も持たないといけない。

【会長】
「がんばりを応援」について、よりよい表現で提案していただきたい。
次に、ジェンダーやマイノリティー等の人権問題については、表現の仕方、どういう趣旨を含めているか、次回意見をいただかないといけないと思う。
次に、国の策定指針には要保護の中に障がいも社会的養護もあると思うが、骨子(案)では社会的養護が中心となっているところと障がいが中心になっているところがあるので、その分類がいいのかどうか、表現の仕方も検討いただきたい。
次に、障がいというくくりに、発達障がいも含めていくのか、含むのであれば説明がいると思う。
最後に、「幼児教育」と使うと一般には幼稚園のイメージになりやすいが、乳幼児期の当初から引かれているので、保育も、家庭教育、地域社会教育も含めていると思うが、幼稚園と保育等を分けるのかという整理を検討いただきたい。

施策の推進方向(基本方向3)

【委員】
職業教育の点では、職業高校をきちんと位置づけるべきである。工業高校は機械設備が老朽化し、即戦力の育成ができない現状がある。予算があれば解決できることを、予算はないが知恵を出せというのは限度があり、予算的な裏付けを意識して記載してほしい。

【委員】
ニートやひきこもりが社会的な問題となっているが、府はこれに対する施策を持ち得ていない。こうした青少年を総合的に支援する仕組みについて、青少年会館等の社会的資源、人的資源を再構築し、活用すべきである。市町村に対する相談事業が交付金化されたが、地域就労支援事業等の取組みも道半ばで終わっており、こうした相談事業や青少年自身の立ち上がり支援を、ハローワークを含む専門機関や、先進的なNPO等の力を借りることも含めて、総合的な施策を構築すべきではないか。

【委員】
青年期につながる施策には、義務教育期間に行っていることがたくさんある。教育委員会との連携を意識してほしい。
また、将来の夢や希望を持ち自立した子どもを育てるうえで、体験学習の充実や学校支援地域本部での地域と学校とのつながり、さらには小中学校における道徳など、義務教育時の取組みがたくさんある。進路選択は高校からといったイメージが強いが、義務教育も意識すべき。

【委員】
子どもの夢を実現させるためには、小・中学校からの取組みが大事。ニート・フリーターとなる前に、対策を打たないといけない。小・中学生の段階から、夢の実現を応援するという視点に立ち、夢をどう具体化させてあげるかということが行政の役割ではないか。

【会長】
義務教育の関係は、基本方向2と重複しているので、両者の書きぶりをどうするか事務局で調整していただきたい。

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