立ち直り支援事業について

更新日:2023年7月10日

1 立ち直り支援の取組内容

 大阪府では、少年サポートセンター育成支援室に社会福祉職(ケースワーカー)と青少年健全育成推進員(警察OBまたは教員OB)を配置し、非行からの立ち直り支援を行っています。 
 ケースワーカーが家庭や警察、学校、児童相談所等と連携しながら、少年の健全育成に向け、一人ひとりの状況等に応じた非行からの立ち直り支援等を行っています。

 (1)対象

育成支援室において支援する少年(主に中学生)は、その一人ひとりの特性や生活環境を踏まえた支援が必要で、体験活動等を通じた立ち直り支援が有効と判断した少年です。各関係機関における指導で一定効果はあったが再非行防止のため見守り支援が必要と思われる少年や、健全な活動や居場所を提供することで非行防止に効果があると思われる少年を支援しています。

 (2)ケースワーカーの役割

 専門職であるケースワーカーが、問題行動を起こす少年の背景にあるものを理解しながら、非行の要因を総合的に判断したうえで、問題解決の道筋をつくっていきます。

 (3)支援内容

 少年サポートセンターでは有効的な支援として、少年一人ひとりの課題に合わせた支援プログラムを実施しています。

 支援プログラム実施にあたっては、スタッフと少年との心の交流が少年の立直りに大きな役割を果たすことから、支援サポーター(大学生ボランティア)などの協力も得て、家庭的な関わりの中で活動を行っています。

面談

 定期的な振り返り面談を行うことで、少年が安定した人間関係の中で、自ら非行について考えることが出来るように支援します。

課題解決に向けた取り組み

 ソーシャルスキルトレーニングやアンガーマネジメントなどの心理教育プログラムの要素も取り入れながら、少年の課題に適したツールや資料を用いて、うまくいかなかったことの振り返りや対処法を考えます。 

様々な体験活動 

【学習】

成績を上げることだけを目標にするのではなく、少年に合わせた学習に取り組むことで、学習意欲を高めます。

学習している写真
【社会貢献活動】社会の役に立つ経験を通じて「自己有用感」が向上し、周囲に認められる経験を積むことができます。また、集団行動を通じてルールの大切さを学ぶ機会になります。社会貢献しているところの写真

【音楽】
(ギター等)

興味のある楽器を修得し、上達できる喜びや練習してきた成果を発表する場で達成感を得ることができます。音楽しているところの写真
【スポーツ】
(卓球・テニス等)
スポーツを通じてルールや集団行動の規律を守る大切さを学ぶことができます。スポーツしているところの写真
【クラフト】簡単な作品から取り組むことで、集中力や根気を養うことができます。また、自分の力で完成させることで自信にもつながります。クラフトしているところの写真
【園芸】土に触れ、農作物や花等を育てることにより、達成感を得られ、生きているものを大切にする心を学ぶことができます。園芸しているところの写真
【調理】調理の仕方や知識を学ぶだけでなく、食事をともに楽しむことで情緒の安定を促し、自立心を育て、生活する力を身につけます。調理しているところの写真

そのほか

ケース会議 

 必要に応じて、関係機関が集い少年や保護者への対応を協議します。ケースの見立てを共有したうえで、支援課題と各機関の役割を明確にします。

受験対策講座

 高校受験を控えた主に中学3年生が、進路指導の経験がある先生、ケースワーカーと一緒に、受験のための学習計画を考え、受験時の注意や心構えを学び、将来を考えるきっかけをつくります。

2 支援サポーター 

 居場所づくりやさまざまな体験活動等の立ち直り支援をできるだけ家庭的な関わりのなかで実施するため、支援サポーター(大学生ボランティア)が少年と年齢が近く少年に寄り添ってくれる年上のきょうだい的な役割として、立ち直り支援に参加し、サポートしています。
 支援サポーター(大学生ボランティア)の募集受付、研修の実施、派遣等の業務は一般社団法人大阪少年補導協会に委託しています。詳細はこちらをご覧ください。

3 大阪府少年サポートセンター育成支援室 立ち直り支援について

育成支援室で実施している立ち直り支援について説明している冊子(抜粋)は下のよりダウンロードいただけます。

ダウンロードはこちらからお願いします。 [PDFファイル/3.45MB]

サポートセンター冊子のダウンロードはこちらからお願いします。

4 大阪府少年サポートセンターにおける大学の学外実習の受入について

大阪府少年サポートセンターでは、大学からの学外実習の受け入れを行っています。

5 問合せ先

立ち直り支援事業についてのお問合せは、管轄区域の各少年サポートセンターにご連絡ください。

このページの作成所属
福祉部 子ども家庭局子ども青少年課 非行防止対策グループ

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