ひきこもり関連情報

更新日:平成29年4月3日

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「ひきこもり」とは・・・

1.「ひきこもり」は、病名ではありません。

 ひきこもりとは、「さまざまな要因によって社会的な参加の場面が狭まり、就労や就学などの自宅以外での生活の場が長期にわたって失われている状態」をいい、単一の疾患や障がいの概念ではありません。

2.「ひきこもり」の要因

 「ひきこもり」の要因は様々です。
 「ひきこもり」のなかには、精神疾患による症状や、発達のおくれ・かたよりなど生物学的な要因が強く関与しているという見方をすると理解しやすい状態もあります。逆に環境の側に強いストレスがあって、「ひきこもり」という状態におちいっていると考えた方が理解しやすい状態もあります。また、「いじめのせい」「家族関係のせい」「病気のせい」と一つの原因だけで「ひきこもり」が生じることは稀で、生物学的要因、心理的要因、社会的要因などが、さまざまに絡み合って、「ひきこもり」という状態を生じさせていることが多いのです。

3.ひきこもりへの対応

 「ひきこもり」の実態は多様です。
 「ひきこもり」への援助の特徴として、この多様性への対応ということがあげられます。
 一方で、援助にあたっては「なぜ、ひきこもってしまったか」と原因をつきとめるよりも、「今の膠着状態を変えるために、どのような工夫が必要か」ということから関わり始める方が確実です。すなわち、多面的なものの見方を維持しながら、「いまここで」どうしていくかという関わりが必要になります。

「ひきこもり」と生物学的要因 

先に述べたとおり、「ひきこもり」そのものは病名ではありませんが、「ひきこもり」という行動をとる人の中には、生物学的要因が影響している比重が高くて、そのために、「ひきこもり」を余儀なくされている人々がいます。たとえば、統合失調症、うつ病、強迫性障がい、パニック障がいなどの精神疾患にかかっている人々です。これらの疾患にかかると、その一部の人は、不安や恐怖感などがとても強くなり、人と会うことが困難になったり、症状のために身動きできずに、ひきこもらざるを得なくなったりするのです。また、ひきこもるという行動自体がストレスになって二次的に精神疾患が発現する場合もあります。「ひきこもり」の背景に精神疾患がある場合には、薬物療法などの専門的治療が有効な支援のひとつになります。
 また、軽度の知的障がいがあったり、学習障がいや高機能広汎性発達障がいなどがあるのに、そのことが周囲に認識、理解されず、そのために生じる周囲との摩擦が本人のストレスになることがあります。このようなストレスが過剰になった場合に、ひきこもることでそれを回避するものの、精神的に不健康な状態を持続させてしまうというパターンにはまる人々もいます。
 各機関が相談を受ける中では、上記のような可能性も含めて様々な角度からアセスメントし、必要と思われる場合には、保健所等の精神保健機関や精神科医療機関などと連携を取りながら、支援を進めていくことが重要です。

参考:厚生労働科学研究『10代・20代を中心とした「ひきこもり」をめぐる精神保健活動のガイドライン』ホームページ http://www.mhlw.go.jp/topics/2003/07/tp0728-1.html

「ひきこもり」と広汎性発達障がい

関係機関において、ひきこもりへの相談を受けるなかで、「広汎性発達障がい」についての知識と理解は不可欠です。
 ひきこもりの状態にある人のなかに、広汎性発達障がいが背景にあって学校や社会でうまくいきにくい、という人が数多く含まれていることがわかってきました。
 広汎性発達障がいの医学的診断は医師が行うものですが、関係機関の窓口でもその特徴を知って関わっていくことで、より適切な支援につながっていきやすくなります。

<特徴>
 広汎性発達障がいには、3つの主な特徴があるとされており、その現れ方は一人ひとり違います。

1 社会性の特徴
 他の人と相互にやり取りすることが苦手です。また、人との付き合い方のルールや、社会の常識が分かりにくいという特徴もあります

2 コミュニケーションの特徴
 コミュニケーションには、会話に代表されるようなことばでのやりとりと身振りや視線などを使う言葉以外でのやり取りがあります。広汎性発達障がいのある方の多くは、こうしたコミュニケーションが全般的に苦手です。

3 想像力の特徴(興味のかたより)
 想像力とは「こうかな、ああかな」と推測する力です。この想像力がうまく働かないと、気持ちを切り替えたり、融通を利かせたりすることがうまくできません。いつもどおりが安心なために、初めての場所や日課、予定の変更を嫌がったりします。また、興味に偏りが見られ、不自然なほど同じ行動を繰り返したり、極端なコレクションをしたりすることがあります。

<原因>
 広汎性発達障がいは、中枢神経系の何らかの機能不全で起こると推定されています。育て方や家庭環境が原因で起こるものではありません。

<対応>
 広汎性発達障がいの特性により生活や人付き合いのしづらさにつながることがあります。広汎性発達障がいという診断をつけることはレッテルを貼るということではなく、周囲の人がその人の特徴を正しく知ることによって、その人らしく、生き生きとした人生を送れるように適切にサポートができるようになることが目的です。

参考;
大阪府障がい保健福祉室『ええやんちがっても青年・成人版』
(大阪府こころの健康総合センターのホームページでダウンロードできます。)
http://www.pref.osaka.lg.jp/kokoronokenko/download/index.html

「ひきこもり」の資料

● 厚生労働省のホームページより ⇒ ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン(外部サイト)       

                       ⇒ 「ひきこもりかな?」と思ったら ーご家族・ご本人のためのパンフレットー (外部サイト)

このページの作成所属
健康医療部 こころの健康総合センター

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