第27回 大阪府公共建築設計コンクール

更新日:2023年12月21日


 近年、公共事業の見直しや予算の縮減が進み
、事業の必要性や費用対効果について、事業者には一層の意識改革が求められています。このような状況の中で、学生の皆さんにはより堅実な技術力を養っていただきたいと考えています。これにともない、事業化を想定しているグランプリ(最優秀作品)の選定にあたっては、「永く愛され親しまれる公共建築づくり」の観点を重視し、使う人が主役となる機能性や維持管理に配慮した施設整備に重点を置いた提案を求めています。

◆課題趣旨

 設計課題は、大阪府営堺宮園住宅(以下、「本住宅」という。)の集会所です。

 本住宅は、堺市の中央に位置し、泉北高速鉄道「深井」駅から南西に徒歩約10分の場所にあります。

 昭和40年代に建築された本住宅は、敷地面積約21ha、住戸数約2500戸と広大な規模を誇ります。

 本住宅北側部分は建替え、南側部分は耐震改修工事の実施が決定しています。平成28年度末から第1期の建替工事に着手しており、順次、住棟の建替工事と耐震改修工事を進めていく予定です。課題である集会所は、平成32年度末に予定している第3期の建替工事で建築する計画となっています。

 本住宅の周辺は戸建て住宅が建ち並び、南側には小学校、府道を挟んだ東側には区役所や消防署等が連なっています。計画地は本住宅の中央に位置し、敷地内通路を挟んで南側にはこども園、南東側には文化祭や体育祭、グラウンドゴルフやソフトボール大会等が催されるグラウンドがあります。また、敷地内には数多くの木や草花が溢れており、色とりどりの景色が広がっています。そのため、子どもからお年寄りまで、賑やかな声が絶えず聞こえ、良好な住環境が整った1つの街として形づくられています。

 現在の集会所では、会議や式事以外にも、子ども向けの学習塾や書道教室、老人会の卓球やディスコン等のサークル活動が定期的に行われています。そのほか、地域会館や老人会館等の共有施設があり、それぞれの施設がサークル活動や会議などで活発に利用されています。

 このような状況を踏まえ、本住宅の居住者が世代を超えて繋がりを育みあえる、“多世代が集い逢う場”をテーマとした集会所の提案を募集します。今回課題となる計画地は、建物のみではなく、既存には無い緑地空間も含んでいます。地域のコミュニティを大切にしている自治会活動が、より活発になるような素晴らしいアイデアを期待しています。


◆応募要領 


質疑回答 [Wordファイル/21KB]

審査結果

第27回入選作品集

表彰式・プレゼンテーション
  平成30年3月28日(水曜日)に大阪府庁公館にて実施しました。
    受賞者の声、プレゼンテーションの記録 [Wordファイル/1.24MB]

 

このページの作成所属
都市整備部 住宅建築局公共建築室計画課 計画グループ

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