平成24年度第2回大阪府戦略本部会議 議事概要【議題2】

更新日:2015年8月5日

議題2 経営形態の見直し項目(A項目)について(病院)

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資料2 府市病院経営統合について

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※健康医療部から資料に基づき、説明

【総務部長】
・今の実情は別にして、概念的には、小児周産期医療を住吉市民病院と急性期総合医療センターでそれぞれ行っているが、急性期総合医療センターは広域的な役割をはたし、住吉市民病院は基礎的な役割を果たしているとなるのだろう。
・では、統合の時に、住吉市民病院が担っていた基礎的な役割の部分も含めて、急性期総合医療センターで受けるという理解でよいか。それとも、急性期総合医療センターで受ける以上は、広域的な部分だけを受けるということになるのか。
・公立病院における、広域・地域医療のあり方の検討の中で整理されるのだろうが、現時点でどのように考えたらよいのか。

【健康医療部】
・資料の28、29ページに両病院の小児科・産婦人科の入院・外来患者がどこから来られているか、というデータがある。
・住吉市民病院は住之江区と西成区が7から8割を占めている状況。急性期総合医療センターは、住吉区、阿倍野区、東住吉区、住之江区など市南部地域の患者が多いという実態がある。
・特に産婦人科については、住之江区と西成区には病院、分娩できる施設が一つもない。
・住吉市民病院については正常出産が多く、急性期総合医療センターではハイリスクの患者が多いという実態もある。
・南部地域には、周産期に対応できる病院がないという実態があるので、地域医療的な部分も急性期総合医療センターで対応していくということになると思う。分娩であれば、2割ほどが帝王切開になるので、そういった機能も含めて、急性期総合医療センターで担っていくことになると思う。

【知事】
・総務部長の話は、分娩以外の基礎的な医療についてもということか。

【総務部長】
・今の健康医療部の話は、他に病院がないので、基礎的自治体としての役割も急性期総合医療センターが担う、というのが今回の案ということ。

【綛山副知事】
・住吉市民病院を仮に地域住民や病院を利用しておられるみなさんの理解を得て、急性期総合医療センターに統合する場合のコスト論をきっちり、まとめのところで位置付けておいてほしい。
・政令市がなくなり都ができたときには、新たな財政秩序が働くが、この問題については、早く決断しないといけないので、都になる前に動かそうとしている。その場合、イニシャル、ランニング含めてコストは、すべて市の方で負担していただくというのが前提。今後府市間で協議するということだが、我々としてはそう考えている。
・加えて、連携によりストックの有効活用ができるようになる。住吉市民病院の1万6千平米の敷地があるので、仮に急性期総合医療センターのところに移転すれば、その跡地利用をどうするのか、それを利用するのは大阪市なのか、統合後の都なのか、統合後の区なのか不透明だが、ストックが残るということを意識に入れて、府として戦略本部会議で意思決定するときの前提として確認しておくべきと思う。


【総務部長】
・基礎的な部分も含めて、急性期総合医療センターに統合するということであれば、ある意味委託のようなことになる。それであれば、当然施設整備にかかるコスト、ランニングにかかる経費についても大阪市で持っていただくということを大前提に、協議していくということになろうかと思う。

【政策企画部長】
・市の戦略会議で、アクセスの議論が出ていたが、そこについては市で検討すると考えればよいか。

【健康医療部】
・基本的には市で検討すべきものと理解している。

【大都市制度室長】
・統合本部事務局としては、今月中に基本的方向性案をまとめたいと考えているが、当然その中でお金の話についても詰まったところはしっかりと出していきたいと考えている。

【小河副知事】
・21ページの府市病院統合のロードマップと、住吉市民病院と急性期総合医療センターとの統合との関係がよくわからない。府立病院機構と市立病院の全体を統合してから行うのか、それとも住吉市民病院と急性期総合医療センターの統合は先行して行うのか。

【健康医療部】
・急性期総合医療センターの中に新たに病棟を建てないといけないので、28年度の完成となる。それまでは、住吉市民病院が動いている状態である。

【小河副知事】
・住吉市民病院と急性期総合医療センターの統合は整理がすでにできているので、それを先行して進めようとしているのか、府市の病院統合といっしょに動かそうとしているのかがわからない。

【総務部長】
・今回の住吉市民病院問題は緊急対応だと思う。だから、基礎的な部分も含めて受けるという話。
・ところが、府市の病院全体を統合するということになれば、広域と基礎の部分をきっちり仕分けして、都になったときには、新たな区が担う病院があってしかるべき、と思う。
・今回の問題が、病院全体の統合の入口だという理解をしていないが、それでよいか。

【政策企画部長】
・大阪市は病院を独法化しようとしているが、一方で個々の病院のあり方についてどのようにしていくべきかという考えは、市にあるはず。住吉の機能統合はこの問題に特化して進めて行くという理解でよいか。
・府は非公務員化して、将来的に統合していく。一方で、市はトータルの病院のあり方についての考え方があって、独法化して非公務員化していくという手順でよいか。

【健康医療部】
・住吉市民病院の話は、整備できるのが28年度になるので、新たな大都市制度ができるあとになるという理解の中で、別々に書いたもの。
・市は、早ければ2年後にも独立行政法人化をするということなので、現在の住吉市民病院も診察をしながら、市の病院の独立行政法人化が進められていくということ。

【小河副知事】
・私も総務部長と同じ思いであったので、建て替え整備費を市からもらうべきと思っている。ただ、府市病院統合の組み立て方がちょっと違うのではないかと思う。

【総務部長】
・住吉病院と府市病院統合は切り分けて考えるべきと思う。

【大都市制度室長】
・住吉の問題とは切り分けて考えているので、府市の病院統合を19ページ以降のとおり第2ステップとしている。

【小河副知事】
・それであれば、この21ページの図は違うのではないか。

【綛山副知事】
・公立病院における広域医療と地域医療のあり方の検討という言葉が入っているので、そこで広域と基礎のすみわけをする。

【大都市制度室長】
・現行では、統合できるような規定もなく、どこを統合するのかといった議論も詰まっていないので、まずは府が非公務員化。市では独法化もしていないので、非公務員型の独法化をした上で、広域と基礎の切り分けをして、法改正をまって統合しましょうということ。
・決して無条件にすべての病院を引き受けるということではなく、精査をちゃんとしましょうということ。

【政策企画部長】
・今日の議論は、住吉市民病院の急性期総合医療センターへの機能統合について、その方向で検討していくが、財政負担については、市が機能統合を求める部分を市にお願いするということで集約したい。
・あと、府市の病院統合やそれぞれの病院のあり方、独法問題について、今日はどこまでつめるのか。今日は、府市の病院全体の統合を進めるという方向を確認するということでよいのか。

【大都市制度室長】
・これは基本的方向性案であり、知事と市長が議論して統合本部で決めた大きな方向性。
・その方向で進めて行くにあたって、指摘のあった課題をクリアしていかないといけない。6月以降、府と市で詰めていくことになると理解。

【総務部長】
・政策企画部長の言うように、住吉市民病院については機能統合するということを今日の戦略本部会議で決め、病院全体の話については一体化する方向で検討するが、中身はこれからというのが今日の到達点であるという理解でよいのでは。

【綛山副知事】
・27年以降に府市が統合したとしたら、広域自治体である都は一体どんな役割を担うのか、8ないし9といわれている中核市並みの区ができるとしたら、基礎自治体としての区にどういった役割を担ってもらうのか。病院でいえば、東京都では区立病院が一つあり、区立病院という概念は捨てられない。また、北市民病院が民間移管をしたといったことも含めて、大阪市の病院を21ページのイメージ図に基づいて整理していかなければならないと思っている。

【政策企画部長】
・その方向で、よろしくお願いする。

このページの作成所属
政策企画部 企画室政策課 政策グループ

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