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更新日:2011年4月25日

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平成23年度第5回大阪府戦略本部会議 議事概要【議題1】

議題1 府民牧場の廃止と無償譲渡等について

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資料1 府民牧場の廃止と無償譲渡等について

府民牧場の廃止と無償譲渡等について(PDF:150KB)

府民牧場の廃止と無償譲渡等について(ワード:60KB)

全体図(PDF:4,904KB)

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※総務部から資料に基づき説明。

【知事】

  • 2年前にこの話を初めて聞いて、一定の方向性は示したが、そこからよく調整してくれた。
  • 町民の皆さんから学校の統廃合について異論が出ていることが気になっている。無償譲渡後に話が変わることはないのか。

【総務部】
住民投票に関しては、有権者の5分の1程度の署名が集まったが、町議会で、条例制定については否決された。ただし、住民に説明をきっちりするようにとの意見がついた。町ではこれからも町民の皆さんに丁寧に説明していくというスタンスを持っている。

【総務部長】
これまでも町長が各地区を回って説明するなど努力をしていただいている。府としても町の努力を見守りながら、最終譲渡までには町民の同意を得ていただきたいと思っており、引き続き調整する。

【知事】
トータル450台もの駐車場を確保する理由は。

【総務部】
運営計画で、ここを地域住民の交流拠点と考えているので、駐車場をそのまま活かすという発想。

【政策企画部長】
今回は3つの理由に基づいて、特殊なケースとして無償譲渡を認めるとのこと。ただし、大阪府としての目標を達成するため、これまでは、補助金というフローの歳出を中心に考えてきたが、税収も厳しい中、これからは、ストックを有効活用するという視点を重視して府の施策を進めていくことも必要になってくるのではないか。そういう意味で、今後に向けて一定の考え方を整理しておくということが重要と考えるがどうか。

【総務部長】
府の現行の運用方針をどうするかということだと思うが、先ほど行政改革課長からご説明したとおり、条例上は無償譲渡ができる。しかし、過去から議会でもいろいろ議論があり、総務部長名で発出した通知の中では、無償譲渡は道路と事業継承に限定してきたという経緯がある。今回の案件を処理するに当たり、運用通知をどうするかという検討は部内で行った。例外的規定を設けるのか、政策企画部長の指摘のように、さらに積極的なストック活用という方向付けをするか議論をしたが、現時点でそこまで至っていないという判断をした。部長通知は変更することなく、今回の戦略本部会議で個別例外的にお認めいただく事例として処理をさせていただきたいと思っている。

【綛山副知事】

  • 結論については賛成。今回、能勢町は人口が減少し、子どもの数も減っているという中での長年の課題の解決に向けて取り組もうとしており、方向性としては正しいし、個別案件としては賛成。
  • ストック活用の思想については、これからの行政は大いに認識すべき。ただし、現実としては、個別案件を一つずつ、市町村がどういうことを考え、どういう方向をめざし、そこからどういう効果が出てくるかを見極めて処理すべき。本件であれば、能勢町も汗をかくということが入っている。そこはバランスの中で個別に考えていくのが一番いいのかという気がする。今回の結論には賛成だが、今後議論をするときは個別にきちんとチェックしていくべきということだけ言っておきたい。

【小河副知事】

  • 最初からこの問題にかかわっていた者として、ここまで上手く調整してくれて非常にありがたく思っている。
  • 子牛育成事業については、他の場所で展開するとのことだが、法律に基づいて実施している事業であり、財政的な支援も含めてよろしくお願いする。
  • また、野外活動センターはとても良い環境の中にある。みどりを守るとともに、活用していくために応援していきたい。これから十分協議をして進めていくとのことなので、よろしくお願いしたい。

【木村副知事】
こういう形で整理することは良いと思うが、政策企画部長が指摘した点は大事。同じように検討すべき施設等は他にあるのか。

【総務部長】
同種の施設ということではなく、市町村からは、学校の跡地などを無償で提供してほしいという要望が以前から多くある。

【木村副知事】
今回の場合は特殊な例であり、一般論にはならないという認識か。

【総務部長】
府の土地を、駅前駐車場など異なる目的の市の施設として活用する場合は有償で引き取ってもらっており、その原則を変えるつもりはない。今回の事例は、全体として、府の課題、町の課題がともに解決されるので、例外として認めたいと考えている。

【木村副知事】
要望のある他の市町村にとっては、今回を一つの例示として、同様に府の弾力的な判断を期待すると思うが、今後とも個別に議論するということか。

【知事】

  • 行政秩序と政治的価値のバランスのとり方が重要。今回の件は当初、町長から話を聞いて僕が方向性を示したあとで、行政が調整に入った。
  • 学校跡地や更地といった府の土地に、単に市町村の施設を作るから無償譲渡してほしいということでは駄目だが、こういうまちづくり全体としての案が出てくるきっかけとして今回の件を発信してもいいのではないか。原則としてはダメだが、今回の事例をもとに市町村から提案をもらうような形にすればいいのではないか。

【綛山副知事】
地域で知恵を出してもらうのはよいこと。以前から府営住宅のストックをまちづくりに活用していこうという議論がある。手段として有償無償を含め様々な議論が出てくるきっかけになると思う。ただ、一般論にするのではなく、個別に事例を検討すべきである。

【総務部長】
今回の件を認めていただけたら、運営方針で示しているもの以外に、例外が全く許されないということはない、ということは言える。ケースはさまざまなので個別に検討しなければならない。昔は無償や減額しての譲渡がしばしばあったが、それはおかしいという議論があったため、この方針を作った経緯がある。今後、この方針をさらに発展させる形で考えていかなければならない。

【知事】
2年前に町長から話を聞いて、案を見たとき、町民の皆さんの意向とは別に、僕はこういう施設はいいなと思った。他にも同様に市町村がプランを出してきているような案件があるのではないか。

【総務部長】
出てくれば、ご相談する。

【知事】
あとは、町民のみなさんのご判断。いい施設だと思うので、何とかうまくいくように。

【木村副知事】
府民牧場を楽しみにしている府民の方もいる。利用者の方の了解は得られるのか。

【総務部長】
公の施設は常にそうだが、廃止と決める時に全員賛成することはありえない。我々はそれを踏まえ、利用実態などを見たうえで判断した。理解を求めていきたい。

【小河副知事】
譲渡後も、動物との出会いの場は一部提供してくれる。府民の方にも開放される予定。

【木村副知事】
学校の中の一部なので、管理が難しいのではないか。

【総務部】
やり方はこれから町で考えていく。

【環境農林水産部】
畜産農家の方からは、厳しい中で、酪農業をやっており、府民牧場は心の支えだった。府は酪農の振興から手を放すのかという意見もあり、府民牧場廃止に対しては反対の声もある。

【知事】
畜産農家の声としては、府民牧場で、今やっている形態で、育成をやってほしいということか。

【環境農林水産部】
場所の問題というよりも、環境農林水産総合研究所では敷地が限られていることから、同じ機能を持つことは困難ということ。

【知事】
畜産農家にも配慮して、環境農林水産総合研究所でしっかりできるようにしてもらいたい。

【綛山副知事】
府民牧場は昭和35年から能勢にある、伝統のあるところ。以前、能勢農場を廃止して府民牧場にしたときも、広く府民の方に利用してほしいということでそうした。それを今回は、町の意向を受けて、教育財産へ転用するということ。

【環境農林水産部】
もともと試験研究機関の中でやっていたものを、一時、行政として取組み、また今回、研究機関に戻すという流れになる。

【知事】
能勢町の学校の問題は別の分野ではあるが、大きな課題であるので、全体の判断としてご了解いただいきたい。

【政策企画部長】
府民牧場は24年3月末で廃止することとし9月議会に条例を提出。府民牧場、野外活動センターを能勢町に無償譲渡する。以上を方針として決定する。

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