平成22年度第7回大阪府戦略本部会議 議事概要【議題1】

更新日:2015年8月5日

議題1 府民文化部長マニフェスト

※府民文化部長から資料をもとに説明

            資料名

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資料1-1 平成21年度府民文化部長マニフェスト評価・検証シート(案)

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資料1-2 平成22年度府民文化部長マニフェスト(案)

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【知事】
・資料1−2の重点課題5「脱お役所の戦略的広報と究極のオープン府庁の実現」について、役所らしくない広報はぜひやっていただきたい。その観点で、資料1−2の重点課題1「都市魅力の創造による、大阪の活力の向上」の「内外から人・モノ・資金をひきつけます」という副題について。一般的には「人・モノ・カネ」で定着しており、そこをあえて「資金」にするところが役所的。役所らしくない広報をめざすなら、そういう感覚を持ってほしい。
・資料1−1の評価・検証シートにおいて、府民になかなか伝わらないということを自己反省していただいているが、府民に「伝える」ということは本当に大変。かなり飛びぬけた取組みをやって初めて、少し伝わる。「カネ」という表現を「資金」に変えるといった意識が働いていると、メッセージは伝わりにくい。
・イベントについては、経済効果の視点が必要。府も財源を捻出でき、周囲も儲かったかということが必要。特に御堂筋イルミネーションについては、あれによって周囲がどれだけ儲かったかというと、イベント中もまわりは暗くて周囲の店は閉まっていた。

【府民文化部長】
・昨年度はそこまでタイアップできていなかったが、今年度は取り組む予定。アウトカム的に数値で捉えられるものについては捉えていきたい。

【知事】
・御堂筋イルミネーションについても、大阪の魅力発信だけではなく、府民の皆さんを儲けさせるという視点を持って、規制緩和など含めて考えてほしい。期間中、タクシーの売上げが上がったという話も聞く。たとえば期間中はタクシーの停車場所を臨時で設けるなどの方策もあるのではないか。
・市民マラソンなど他のイベントについても、楽しんでもらうことはもちろんだが、同様の視点を持って、「儲ける」というキーワードで周囲に配慮してほしい。

【府民文化部】
・御堂筋イルミネーションについては、交通規制が課題でもある。交通の流れを妨げないよう配慮が必要。

【知事】
・タクシー優先レーンの設置ということもあるのでは。

【府民文化部】
・タクシー協会からの協力も含めて検討が必要。

【知事】
・「儲けてもらう」という視点は全てにおいて徹底してほしい。

【木村副知事】
・就任してから、イルミネーション、万博、バイオファンド、ハートフル基金などでずっと、企業まわりや経済団体との調整をしてきた。企業にどこまで期待するかということについての整理が必要ではないか。たとえば御堂筋イルミネーションであれば、一方で大阪市も「大阪光のルネサンス」で資金集めをしている。昨年度は御堂筋イルミネーションにたくさんの寄附をいただいたが、仕組みとして再構築する必要があると思っている。
・一部の企業は、府がここ一年ほどやってきた金集めのやり方に不満を持っておられる。一方で、業績のV字回復で、今年度の御堂筋イルミネーションへの寄附をかなり好意的に捉えてくれている企業もあるようだ。そろそろ文化、都市魅力について、企業からの寄付にどういった期待感を持っていくか、そしてそれをどういった仕組でやっていくか、現在のように単発でテーマごとに企業まわりをするのではないサスティナブルな仕組をつくるべき。相談しながら、この一年で形をつくっていきたい。今のやり方がみんな受け入れられているわけではないという基本認識がいる。

【府民文化部長】
・府庁の中でも、いろいろな部署がいろいろな形で企業に行っており、企業側も困られる部分がある。いま次長会議の中で、総務部次長を中心に、統一的な窓口をつくることを検討している。情報も共有しなければ、ある企業に次から次へといろいろな部署が押し寄せると大変失礼。統一窓口を設け、経済界ともどういう形で進めるのが良いか議論をしていかなければならない。

【木村副知事】
・知事がおっしゃっているように全般に儲ける仕組みを組み込むとうのは大事だと思うが、それで全てが賄えるわけではないので、基本的に色々なところに協力をお願いすることになる。
・何かバラバラではないかという印象が一番怖いと思う。そういう意識を常に持ってしっかりとした仕組みを再構築するということ。旧来型の例えば21協やコンベンション協会でもきっちり使えば、だんだん世の中が良い方向に向いているので、それを逃さずにこの一年間仕組みづくりをするというのも大きなテーマだと思う。

【知事】
・メリット性があれば、かなりやってもらえる。市民マラソンなんかまさにそう。電通さんが全部パッケージで引き受けてくれるというのは収支が合うという話になっているから。イベント系というのは、これまでは実行することが目的であったが、これをやると儲かるという仕組みを出さないといけない。府がお金がないから継続できないと言い出した場合でも、そろばん勘定をはじいてお金を出してくれる企業もあるかもしれない。
・イベント系は、儲けてもらうんだという視点でやっていく必要があり、そういうイベントになっているのかどうか、かなり厳しく中身を問われてくると思う。
・ミュージアムや水都の関係なども、儲けてもらうことが大事。それに値するかどうかという視点で見てもらいたい。メリットがあれば企業は出してくれると思う。
・資料1−2の7ページで、「私立高校の専願志願者の人数を1000名増やします。」とあるが、これは平成23年度入試のことか。そうなら平成23年度の予算次第ということになる。

【府民文化部長】
・まず制度として議論し、できるだけ早い目にアナウンスしないと受験生が困るので、公私が自由に選択できるという方向性を早期に出したい。その上で、専願志願者の人数を増やすということを考えている。

【綛山副知事】
・この部分については、公私のあり方の議論をぶち上げましょうと、そのあり方論の決着目標をこのように置きたいということかと理解する。

【知事】
・マニフェストに書かれた事項と予算は、基本は今年度予算に対応しているということか。
・来年度予算に向けて「基本方針2011」に向けてこういうことをやりますというのはマニフェストの段階ではどのような取り扱いになるのか。

【政策企画部長】
・計画の策定やイノベーション系などは当然マニフェストの対象になる。次年度予算に依るものはまだ作れないということになる。

【綛山副知事】
・資料1−2の2ページの府民文化部の施策概要の部分で、13の目標設定のうちの重点として5つを挙げている。重点課題について、部の施策の1%の部分にあたるのか99%かの議論があったが、きれいにまとまっている。

【木村副知事】
・日常管理の中から引き上げるというような項目は今日の資料とは別になるのか。

【府民文化部長】
・例えば、パスポートの部分については、まさに日常管理の中からのものであり、土日開放や市町村への権限移譲等府民にとって最適な手続きについて、コストも踏まえながら議論していこうというもの。
・イノベーションというのは、まだ姿形のないものだと思うので、マニフェストに掲載して自分が責任をもってやるという性格のものとは違うのではないか。どちらかというといろんな法制度の制約や利害関係者の反対などを抜きにして、それぞれの部局長がやりたいと思うことは何か、あるべき姿はどんなものがあるのか、こう変えたいと思うところがないのか、そういったことを別途議論した方がいいのではないか。

【知事】
・マニフェストじゃないでしょうね、それは。

【小河副知事】
・イルミネーション開催時、たとえばバスで南まで来てもらってイベントするとかして南の賑わいも知ってほしいということがある。イルミネーションを伸ばすと同時に、ナイトイベントを合わせて企画する等検討してもらえないか。
・学校と絡んで、中小企業の後継者問題。中小企業の子どもが工科高校などに行っていたとしても、技能内容等が中小企業のまちの現実とセットになっていない。

【府民文化部長】
・職業教育は、教育委員会も巻き込んでやろうと思っている。

【知事】
・ここに載っていないがパスポートはよく言われること。パスポートセンターでしかできない事情があるのか。

【府民文化部長】
・二重パスポートになっていないかなどの照会・チェックが必要だが、外務省がトータルの運営をしており、府だけで自由にできない面がある。時間延長などの府民ニーズにより必要となるコスト、市町村にもっていく場合は制度上どこまでできるのか等、府民意識をリサーチして、メリットデメリットをきちっと分析したい。

【知事】
・幼児教育の振興も今年議論するのか。

【府民文化部長】
・それはある意味でイノベーション的なところがある。私は、幼児教育は、保育・市町村立の幼稚園と一体となって、地域できちっと判断してほしいと考えている。大阪府が、特に私学の幼児教育を担っていることは、地域主権が求められている時代から考えてどうなのかという認識を持っている。もちろんいろいろ議論はある。これからあるべき論を議論したい。

【知事】
・ホームページ。アクセス件数が月70万件というのは、企業水準や他の役所等と比較すると、どれくらいの水準か。目標を設定する場合は、他との比較が重要。前年が65万なので今年度70万ということなら、そうした目標設定はきわめて行政的発想。

【府民文化部】
・そういう観点からまだ検討していないと思うので、至急に他の自治体や民間企業との関係は調べてみる。

【知事】
・府民に伝える認識が足りないと自己評価していたが、発信媒体の力が影響してくるので、どこぐらいの水準を目指すのかが重要。

【木村副知事】
・アクセス数は魔物で、トップページをいったりきたりするだけでカウントするような場合など、ユニークユーザーの数になっていないことも多い。また、職員のスタートページにトップページを設定しておくだけで、アクセス数は飛躍的に伸びる。そのようにアクセス数を伸ばすことを戦略的にやっているホームページもたくさんあるので、公表されているアクセス数だけで一律に比較するのはリスクがある。

【小河副知事】
・各部へのホームページの入口に、部長の顔を掲載しているが、柔らかい内容を見たくてアクセスした一般の方が、顔写真を見て、中身に入る前にやめてしまうことにならないか。

【知事】
・役所のホームページで幹部の顔を載せているところは他にはない。
・発信方法の工夫として挙げている、ブログなどは、炎上を恐れずに。みんなに批判されないようなホームページにしてしまうと特色も出ない。批判を受けてもいいと思うので、明確なメッセージを出してください。お願いします。

このページの作成所属
政策企画部 企画室政策課 政策グループ

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