知事からのメッセージ(新型コロナウイルス感染症について_9)

更新日:2021年10月11日

府民の皆さんへ【(9)令和2年3月20日】  

 新型コロナウイルス感染症については、世界150を超える国と地域で感染が拡大し、とりわけ欧州での感染者が急増しています。国内においては、継続的に患者が増加し、最近は、海外からの移入との関連が疑われる事例が急増しており、国内陽性例の約1割を占める状況となっています。

府内においては、大阪市内のライブハウスを中心とした患者クラスター(小規模な感染者の集団)については、専門家の意見も聞きながら、各自治体等との連携による幅広い広報等の取組を行った結果、3月12日以降、ライブハウス参加者における新たな発症者は出ておらず、収束を迎えました。

一方、感染源がわからない感染者も徐々に増えてきており、感染の拡大が懸念される状況にあります。こうした中、国の専門家から、大阪府、兵庫県の全域において、感染源が不明の症例が増加していることから、見えないクラスター連鎖が増加しつつあり、感染の急激な増加が既に始まっていると考えられ、4月3日までに患者が3,000人以上となる試算が示されました。また、3月19日には、国の専門家会議の状況分析として「一部の地域では感染拡大が見られ、今後地域において、感染源が分からない患者数が継続的に増加し、こうした地域が全国に拡大すれば、どこかの地域を発端として、爆発的な感染拡大(オーバーシュート)を伴う大規模流行につながりかねない」「その可能性は、人が密集し、都市としての人の出入りが多い大都市圏の方がより高い」との公表がなされました。

これを受け、府では、3月20日の対策本部会議において、現在、中止または延期の方針としているイベント等や休館している施設は4月3日まで、府立学校における休業は4月7日まで継続することを決定しました。なお、それ以降の対応については、4月3日までに、今後の感染拡大の状況等を踏まえ、判断いたします。

府民の皆様には、「換気の悪い密閉空間」「人が密集」「近距離での会話や発声が行われた」という3つの条件が同時に重なる場を避けていただくとともに、大阪府、兵庫県の往来並びに府県内の外出について、この三連休中、不要不急の場合は、控えていただくようお願いいたします。また、2週間以内(3月5日から19日まで)に海外から帰国された府民の皆様には、3月20日から22日までの3連休中、外出を控えていただき、その後2週間についても健康状況に留意し、咳・発熱等の症状が出た場合については「新型コロナ受診相談センター(帰国者・接触者相談センター)」に相談いただきますようお願いいたします。

あわせて、引き続き、こまめな手洗いや、咳エチケットなどの予防対策をしっかりとっていただくとともに、発熱等の風邪症状が見られるときは外出を控え、体温を測定・記録してください。また、風邪の症状や37.5℃前後の発熱が4日程度(高齢者や基礎疾患等のある方は2日程度)続いている場合などは「新型コロナ受診相談センター(帰国者・接触者相談センター)」にご相談ください。

府としては、引き続き、医療機関や大阪健康安全基盤研究所をはじめとする関係機関、政令市や中核市等とも連携し、オール大阪で、感染拡大の防止に向けて、全力で取り組んでいきます。


※新型コロナウイルス感染症の詳細はこちらをご覧ください。

このページの作成所属
政策企画部 企画室政策課 政策グループ

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