知事からのメッセージ(新型コロナウイルス感染症について_10)

更新日:2021年10月11日

府民の皆さんへ【(10)令和2年4月2日】  

 新型コロナウイルス感染症については、欧州や米国で感染が爆発的に拡大し、医療崩壊により十分な医療が受けられない状況が起きるなど、世界の状況はより厳しいものとなっています。国内においては、東京や大阪といった都市部を中心に患者が急増し、クラスターの発生とともに、感染源が分からない例が増加しています。検査件数に占める陽性者の割合も増加傾向にあることから、市中における感染が拡がっている可能性があります。

4月1日の国の専門家会議では、大阪府は「感染拡大警戒地域」であり、本地域においては、「三つの条件が同時に重なる場」を避けるための取組みをより強く徹底する必要があることや、東京、神奈川、愛知、大阪、兵庫の5県において医療提供体制が切迫していることが指摘されました。

 こうした中、爆発的な感染拡大(オーバーシュート)や医療崩壊を防ぐためには、今後、3つの取組が重要だと考えています。

 まず1つめは、これまでの感染拡大防止策を徹底することです。必要な検査や早期診断の推進とともに、新たに判明したクラスターへの対策、濃厚接触者の特定などの疫学調査を引き続きしっかりと進めていきます。

 2つめに、感染拡大に備えた医療提供体制・療養体制の整備が喫緊の課題となっています。大阪府では、医療崩壊を防ぐため、現在、稼働病床と非稼働病床併せて約600床を確保するとともに、廃止病棟の稼働も含め、合計で1,000床の確保に向け、準備をすすめているところです。さらに、今後のオーバーシュートに備え、公的医療機関等に対し、まず重症者対応300床を含む3,000床の病床確保に向けた要請を行いました。また、軽症者や無症状者の自宅や宿泊施設での療養に備え、医療関係者や専門家による協議会を4月1日に立ち上げるなど、準備を進めています。今後、緊急事態宣言が発出された場合や、オーバーシュートが起きた場合に備えた準備も進めてまいります。

そして、3つめとして、府民の皆さまが一丸となった行動変容が重要と考えています。手洗いや咳エチケットなど感染防止策を徹底いただくとともに、「3つの密(密閉空間・密集場所・密接場面)」が重なる場を避ける行動をとっていただきますようお願いします。とりわけ、接客を伴う飲食店や夜間の繁華街への外出を控える、できる限り多人数で集まることを避ける、屋内での大声を出す・息があがる運動などの行為を避けるようお願いします。

また、府では、4月2日の対策本部会議において、府主催(共催)イベントの延期・中止、府有施設等の休館の措置を5月6日まで継続すること、府立学校について、4月8日から5月6日まで、子どもたちへのケアを行いながら臨時休業とすることを決定しました。なお、それ以降の対応については、4月中に今後の感染拡大の状況等を踏まえ、判断いたします。

今後とも、医療機関や大阪健康安全基盤研究所をはじめとする関係機関、政令市や中核市等とも連携し、オール大阪で、感染拡大の防止に向けて、全力で取り組んでいきます。

※新型コロナウイルス感染症の詳細はこちらをご覧ください。

このページの作成所属
政策企画部 企画室政策課 政策グループ

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