建設廃棄物の現状

更新日:2019年6月11日

  大阪府では、近年廃棄物の排出量が増大し、最終処分場の不足や不法投棄の多発など、廃棄物をめぐるさまざまな問題が深刻化しています。
 特に、建設廃棄物は、産業廃棄物の排出量や最終処分量に占める割合が高いうえ、不法投棄量の83.3%(全国ベース)を占めており、建設廃棄物のリサイクルの推進は重要な課題となっています。

1.産業廃棄物の排出量等 − 大阪府の産業廃棄物の排出量等
2.建設廃棄物の再資源化等率
3.建築解体廃棄物発生量の将来推計
4.不法投棄に占める建設廃棄物の割合 − 大阪府の 不適正処理に占める建設廃棄物の割合


1.産業廃棄物の排出量等

全国の産業廃棄物の排出量等(平成17年度)

 建設廃棄物は、産業廃棄物の排出量の18.2%に対して、最終処分量の25%を占めています。
棒グラフ 建設廃棄物の排出量は、廃棄物全体の18.2%を占めます。 棒グラフ 建設廃棄物の最終処分量は、廃棄物全体の25%を占めます。
出典:国土交通省、環境省調査


大阪府の産業廃棄物の排出量等(平成17年度)

 府における産業廃棄物に占める建設業の割合は、発生量の28%に対し、最終処分量の50%となっています。

円グラフ 産業廃棄物の業種別発生量。建設業は28%を占めます。円グラフ 産業廃棄物の業種別最終処分量 建設業が50%を占めます。 
出典:大阪府環境農林水産部循環型社会推進室資料

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2.建設資材廃棄物の再資源化等率


 建設発生木材の再資源化が遅れています。

棒グラフ 平成12年度における建設廃棄物全体の再資源化等率は、大阪府では86%、全国では84.8%。平成17年度における建設廃棄物全体の再資源化等率は、大阪府では92%、全国では87.5% 棒グラフ 平成12年度におけるコンクリート塊の再資源化等率は、大阪府では97%、全国では96.2%。平成17年度におけるコンクリート塊の再資源化等率は、大阪府では99%、全国では98.1%。
棒グラフ 平成12年度におけるアスファルト・コンクリートの再資源化等率は、大阪府では99%、全国では98.5%。平成17年度におけるアスファルト・コンクリートの再資源化等率は、大阪府では99%、全国では98.6%。 棒グラフ 平成12年度における木材の再資源化率は、大阪府では43%、全国では38.2%。平成17年度における木材の再資源化率大阪府では77%、全国では68.2%。
出典:建設副産物実態調査

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3.建設廃棄物排出量の将来予測

 建設廃棄物の排出量は、今後も増大することが見込まれます。
グラフ 平成22年度には全建設廃棄物排出量は9,800万トン(うち建築解体による排出量は2,800万トン)、平成27年度には全建設廃棄物排出量は9,900万トン(うち建築解体による排出量は3,100万トン)、平成32年度には全建設廃棄物排出量は1億トン(うち建築解体による排出量は3,400万トン)と予測されます。

出典:国土交通省調査

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4.不法投棄に占める建設廃棄物の割合

全国の不法投棄に占める建設廃棄物の割合

 建設廃棄物は、不法投棄量全体の83.3%を占めています。
円グラフ 不法投棄量全体のうち、建設廃棄物が89.3%を占めます。 写真 建設系混合廃材の山

大阪府の不適正処理の件数に占める建設系廃棄物の割合

 府内の不適正処理件数のうち、77%を建設系廃棄物が占めています。
円グラフ 府内の不適正処理件数469件のうち、360件が建設系廃棄物(大阪市、堺市、東大阪市、高槻市を除く。)
出典:大阪府環境農林水産部循環型社会推進室資料

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出典について

このページで使用しているデータは、下記より引用しています。(それぞれ、外部のページにリンクしています。)

平成24年度建設副産物実態調査結果(国土交通省のリサイクルホームページ)(外部サイトを別ウインドウで開きます)

産業廃棄物の排出及び処理状況等について(環境省ホームページ 廃棄物・リサイクル対策)

産業廃棄物の不法投棄の状況について(環境省ホームページ 廃棄物・リサイクル対策)

大阪府産業廃棄物処理実態調査報告書(平成26年度実績)(大阪府環境農林水産部循環型社会産業廃棄物指導課ホームページ)

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このページの作成所属
都市整備部 住宅建築局建築指導室審査指導課 開発許可グループ

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