室内の安全のためにしておくこと(家具の固定など)

更新日:平成28年6月14日

どんなに建物を丈夫にしても、地震のときに、タンスや食器棚が倒れてケガをしたり、逃げ道を塞がれてはどうしようもありません。また、今後、発生すると予想される南海・東南海地震では長周期の揺れが想定されており、概ね10階以上の高層階では家具の転倒・落下だけでなく、移動も発生します。地震から身を守るため、できることから取組みましょう。

≪目次≫

1.家具類の転倒・落下防止について 

2.長周期地震動に対する高層階の室内安全対策について 

3・家具固定に対する補助制度について 

家具類の転倒・落下防止について 

4つのポイント

4つの対策のポイントをチェックし、対策を行っていなければ、速やかに行い、わが家の安全性を確保しましょう。
特に家庭の大掃除や模様替え、引越しの時は絶好の機会なので、積極的に対策しましょう。
なお、実際の家具固定にあたっては、器具を購入するホームセンターや工務店、専門業者などに相談しましょう。

1.安全空間を確保する  

  • 寝室、幼児・高齢者のいる部屋にはなるべく家具を置かない。
  • 部屋の出入り口付近や廊下、階段等に物を置かない。
  • 地震時の出火を防ぐため、火気の周辺に家具を置かない。
  • 家具の上にガラス製品等壊れやすい物を置かない。

2.家具の正しい設置・使用を行う

  • じゅうたんや畳に背の高い家具を置かない。
  • 重い物を下の方に収納し、倒れにくくする。
  • 前のめりより、後ろもたれ気味に置く。

3.転倒防止器具等で固定する

  • 壁にL字金具等で固定する。
  • 壁や床に直接固定できない場合、2種類以上の器具で上下から固定する。【ポール式とストッパー式またはマット式】
  • 上下が分割している家具は必ず金具で連結する。【金具連結器具】
  • 壁への固定が困難な場合、天井との隙間を埋める。【高さ調整式の上置型収納ユニット】

4.収納物の飛散を防止する

  • 開き戸タイプの家具には開き扉ストッパーを取り付ける。
  • ガラス扉には飛散防止フィルムを貼る。
  • 扉のない収納家具には、ビン類落下防止具を取り付ける。
  • 吊り下げ式照明器具の補強を行う。
  • 防炎カーテンを取り付ける。

(参考)「家具類の転倒・落下防止ハンドブック」(東京消防庁)

家具類の転倒・落下防止対策について、詳しく説明されています。

http://www.tfd.metro.tokyo.jp/index.html (「家具類の転倒・落下防止」でサイト内検索してください。)

安全空間を確保する

家具の置き場所や置き方を見直し、室内の安全空間の確保をしましょう。

≪チェックポイント≫

□寝室や子ども・お年寄りのいる部屋には家具を置いていないか。

□部屋の出入口付近や廊下階段などに家具類を置いていないか。

□地震時の出火を防ぐため火気の周辺に家具を置いていないか。

□家具の上にガラス製品やテレビなど落下すると危険なものを置いていないか。

□重いものを下のほうに収納し、倒れにくくしてあるか。

□前のめりより、後ろもたれ気味に家具をおいているか。

主な転倒防止器具の種類と取り付けの際の留意点

○家具と壁を直接固定するタイプ

L型金具:金具で家具と壁を固定するタイプ

・壁の桟(さん)と家具の芯材が確実に入っている位置に、長めの木ねじを使用して取り付ける。

L型金具   L型金具とめ方

ベルト式器具、チェーン式器具:家具と壁をそれぞれねじ止めした金具を、ベルト、チェーンなどで結ぶタイプ

・壁や家具の取り付け位置にL型金具と同様の注意が必要

・家具の側面に30°以下の角度でピンと張る必要がある。たるみがあると効果がない。

ベルト式器具、チェーン式器具ベルト式器具とめ方

○家具と壁を直接固定しないタイプ

ポール式器具(つっぱり棒):家具と天井との隙間に設置する棒状のタイプ

・家具の両側の側板の位置に設置する。

・天井に家具を支えるだけの強度がないと効果が少ない。

・天井側に厚めの板を渡し、板・家具とポールをねじ止めすると効果的。

・家具と天井との間が大きく空いている場合や奥行きのない家具には効果がない。

つっぱり棒ポール式板

ストッパー式器具:家具の前方下部にストッパーを挟み、家具を壁側に傾斜させるタイプ

マット式器具:粘着性のゲル状のもので家具の底面と床面を接着させるタイプ

ストッパー式器具  マット式器具

家具転倒防止器具の効果

下の表は東京消防庁の実験に基づき、家具転倒防止器具の効果のイメージをまとめたもので、L型金具で家具と壁とを直接ネジで固定する方法がもっとも効果が高いことがわかります。

賃貸住宅にお住まいの場合などで、家具と壁を直接固定できない場合はつっぱり棒とストッパー式など2個以上の器具を組み合わせると単独で使用するよりも効果が高くなります。

なお、同じ器具を使用しても、壁や天井及び床の状況によってその効果は変わってきますので、必ずしも下の表のような効果の順番になるとは限りません。

 器具の効果

その他の注意点

その他の注意点 

 

長周期地震動に対する高層階の室内安全対策について

長周期地震動の場合、家具の転倒・落下に加え、「移動」が発生します。

ここでは、上記の家具の転倒・落下防止に加え、高層階(概ね10階以上)における対策などについて紹介していますので、できることから取組みましょう。

(参考)長周期地震動等に対する高層階の室内安全対策の概要 [PDFファイル/1.21MB](東京消防庁資料)

長周期地震動について

以下の3点の性質があり、平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震では、大阪府咲洲庁舎においても約10分の揺れが生じ、最上階では、片側最大1メートルを超える揺れが確認されました。

  • 短い周期の地震動に比べ、海の波のように遠くまで伝わる。
  • 地震動が終息した後も、建物が数分に渡って揺れることがある。
  • 建物や地域によって揺れの強さは異なるが、高い建物の高層階(概ね10階以上)が被害を受けやすい。

 (参考)http://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h27/82/special_01.html (内閣府HP)

長周期地震動による室内の危険について

  • 高層階では、低層階に比べ揺れが大きくなる傾向があり、家具類の転倒・落下に加え、「移動」が発生する。
  • 家具類の移動により、挟まれる、ぶつかることによる負傷や、避難障害が生じる可能性がある。

 

 

家具類の転倒・落下・移動防止対策

上記の家具の転倒・落下防止に加え、以下のような対策に取組みましょう。

キャスター付き家具類への対策

  • 頻繁に移動させる必要がある家具類は、キャスターをロックし、壁と着脱式ベルトなどで連結しましょう。
  • 頻繁に移動しない家具類は、キャスターに下皿を敷き、転倒防止対策を実施しましょう。

 

壁に接することができない家具への対策

  • フローリングの場合は、耐震マットなどで移動防止しましょう。
  • カーペットの場合は滑り止めマットなどで移動防止しましょう。

 

地震時の行動について

  • 緊急地震速報を受けたら、慌てず安全スペースへ退避しましょう。安全スペースとは、なるべく家具などを置かない寝室・廊下・ミーティングエリアなどのことです。
  • 身の安全を図りましょう。

   ・テーブルの下や物が倒れてこない、落ちてこない、移動してこない場所に身を寄せ、姿勢を低くしましょう。

   ・手すりがある場合には、手すりにつかまり姿勢を低くしましょう。

   ・手すりがない場合は、四つ這いになりましょう。完全に座ってしまうと、座ったまま転倒する可能性があります。

家具固定に対する補助制度について 

吹田市と河南町では、家具転倒防止器具の取り付け工事費を一部補助しています。詳しくは下記ホームページをご覧ください。

吹田市:http://www.city.suita.osaka.jp/home/soshiki/div-fukushi/koreifukushi/koureishien/011650.html(外部サイト)

河南町:http://www.town.kanan.osaka.jp/bosai_bohan/jishin/1394611814332.html

家具固定に関する相談について

詳しくは専門家にご相談ください。

(社)大阪府建築士会 : http://www.aba-osakafu.or.jp/soudaniinkai/sumai-soudan.htm

(社)大阪府建築士事務所協会 : http://www.oaaf.or.jp/01/2_online/index.html

このページの作成所属
住宅まちづくり部 建築防災課 耐震グループ

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