骨髄・末梢血幹細胞移植について

更新日:平成29年12月6日

ドナー登録について考えてみませんか?

1年間で約1万人の方が白血病をはじめとする重い血液の病気と診断されていることを知っていますか?

骨髄バンクは、血液の病気などのため「骨髄移植」などが必要な患者さんと、それを提供するドナーをつなぐ公的事業です。適合するドナーが見つかる確率は兄弟姉妹間でも4人に1人それ以外であれば数百人〜数万人に1人とまれなため、骨髄移植を受けられない患者さんが少なくありません。移植を希望するすべての患者さんがチャンスを得るためには、1人でも多くの方々のドナー登録への協力が必要です。

ドナーとは:移植を希望する患者さんに骨髄・末梢血幹細胞の提供を希望する方です。

骨髄移植・末梢血幹細胞移植とは?

血液の病気と治療

人間の体では、「造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)」が骨の内側にある「骨髄」の中で血液を造る働きをしています。ところが、血液の病気が原因で造血幹細胞が正常に働かなくなると、正常に血液を造れなくなり、免疫が機能せず感染症にかかりやすくなったり、出血しやすくなったりします。こうした血液の病気の治療法には、薬による治療のほか、病気に冒された造血幹細胞を健康なものに置き換えて正常な造血機能を回復させる「造血幹細胞移植」があります。この移植方法には、「骨髄移植」「末梢血幹細胞移植」の2種類があります。

骨髄移植骨髄移植

骨髄移植はドナーに全身麻酔をして注射器で骨髄液を吸引し、採取した骨髄液を患者さんに点滴で注入する治療法です。

※太い神経である「せき髄」に針を刺すことはありません。

末梢血幹細胞移植末梢血幹細胞移植

末梢血幹細胞移植は骨髄にある造血幹細胞の数を増やして血液中に流れ出すようにするための薬をドナーに注射した後、腕から採取した造血幹細胞を患者さんに点滴で注入する治療法です。

ドナーの現状

日本骨髄バンクのドナー登録者は全国で47万人に達し、移植を待つ患者さんの約96%に適合するドナーが見つかる状況であり、一見、充分なドナー登録者が確保されているように思えます。しかし、年々新規ドナー登録者数が減少傾向にある一方、ドナー登録取消者数は増加傾向にあります。さらに、現在ドナー登録者は40代が最も多く、若年層の登録が伸び悩んでいます。提供可能年齢が55歳以下であることを踏まえると、現在40代の方が55歳となり、ドナー登録が取り消された後、ドナー不足が発生し、移植件数の減少が懸念されます。そのため、さらなるドナー登録者の増加が課題となっています。

ドナー登録をするには?

骨髄バンクの役割

骨髄バンクは、患者さんに骨髄・末梢血幹細胞を提供してくれる方を募集し、ドナー登録者としてその情報を登録・管理しています。移植を必要とする患者さんがいると、ドナー登録者の中から患者さんと適合するドナー候補者を探します。ドナー候補者が見つかると、コーディネーターが移植に向けて必要な連絡と調整を行います。

ドナー登録ができる方の条件

□骨髄・末梢血幹細胞の提供の内容を十分に理解している人

□18歳〜54歳で健康な人(ただし、実際に提供できるのは20歳〜55歳)

□体重が男性45kg / 女性40kg以上の人

※血圧、病気の既往歴などによってはドナー登録をご遠慮いただく場合があります。

 詳細についてはこちら:日本骨髄バンクホームページ『ドナー登録をお考えの方へ』

ドナー登録の流れ

1 骨髄・末梢血幹細胞の提供に関する内容を十分に理解

基礎知識やドナーの登録条件、採取・提供の流れ、ドナー体験談などが分かりやすくまとめられている日本骨髄バンクのパンフレット「チャンス」に書かれている内容を理解します。

 詳細についてはこちら:日本骨髄バンクパンフレット『チャンス』

2 「骨髄バンクドナー登録申込書」に必要事項を記入

申込書は前述のパンフレット「チャンス」にあるほか、日本骨髄バンクのホームページや、献血ルームなどの登録窓口にも用意されています。

3 登録窓口などに「登録申込書」を持参、ドナー登録手続きの実施

◆登録窓口:府内保健所

大阪府では、府内4か所(池田・寝屋川・四條畷・富田林)の保健所において骨髄バンクドナー登録の事前受付を行っております。事前登録を完了されますと、当該保健所よりご本人様に保健所にお越しいただく日時調整(採血を含む)などのご連絡をいたします。

 保健所窓口についてはこちら:事前登録受付保健所一覧 [Excelファイル/11KB]

池田保健所(池田市満寿美町3−19 電話072-751-2990)
  インターネット申請申込書はこちら(別ウインドウで開きます)

・寝屋川保健所(寝屋川市八坂町28−3 電話072-829-7771)
  インターネット申請申込書はこちら(別ウインドウで開きます)

・四條畷保健所(四條畷市江瀬美町1−16 電話072-828-1021)
  インターネット申請申込書はこちら(別ウインドウで開きます)

・富田林保健所(富田林市寿町3−1−35 電話0721-23-2681)
  インターネット申請申込書はこちら(別ウインドウで開きます)

※インターネット登録申請に関しては、こちらのページをご覧ください。

◆登録窓口:献血ルームなど

最寄のドナー登録窓口は、日本骨髄バンクのホームページから検索可能です。

 詳細についてはこちら:日本骨髄バンクホームページ『登録受付窓口』

4 検査採血

腕の静脈から約2mlを採血し、HLA型(白血球の型)を調べます。ただし、感染症や健康状態を確認するような検査は行われていないほか、患者さんへの骨髄・末梢血幹細胞提供の公平性を保つなどの理由により、判明したHLA型を知ることはできません。

※検査費用は無料です。

5 ドナー登録完了

ドナー登録が完了すると、「ドナーカード」が渡され、その後、日本赤十字社から「登録確認書」が送付されます。

転居などで住所が変わった場合

住所変更のご連絡がないと、患者さんと適合したことをお伝えできなくなります。ドナー登録者の方のご意思を活かすために、転居や結婚で住所等が変更になった場合は、以下の方法で手続きをお願いします。

□年1回お送りする「骨髄バンクニュース」に同封の登録内容変更届を返送する。

□登録時にお届けしている登録内容確認書を返送する。

□最寄の日本赤十字ブロック血液センターに連絡する。

□「造血幹細胞移植情報サービス」のホームページから変更する。

 詳細についてはこちら:造血幹細胞移植情報サービスホームページ『登録内容の変更方法』

提供までの流れは?

1 ドナー候補者になったら

患者さんとHLA型が適合すると、日本骨髄バンクからドナー候補者に選ばれたことの通知とともに、提供意思を確認する書類が送付されます。本人の提供意思と家族の意向、面談や検査の日程、健康状態などについて、同封されたアンケートに記入の上、返信します。

2 確認検査

ドナー候補者との連絡調整を行うコーディネーターから採取(提供)についての詳しい説明と、医師による問診が行われます。また、骨髄および末梢血幹細胞採取のうち、ドナー候補者が承諾できない方法があるか確認します。提供の意思に変わりない場合は、健康状態を確認するための採血をします。

3 最終同意

ドナーに選ばれると、医師やコーディネーター、立会人の同席のもと、ドナー候補者とその家族の最終的な提供意思を確認します。(最終同意書へのサイン)

※最終同意の後は、患者さんの命に関わるため提供意思の撤回はできません。

4 健康診断 (提供の約1か月前)

採取する病院で健康診断を実施し、安全な採取に備えます。

採取はどうやって行われるの?

骨髄提供の場合

1 自己血輸血のための採血 (採取の1〜3週間前)骨髄提供

骨髄採取後の貧血予防のため、事前にドナー自身の血液を採取し保存します。

2 入院 (採取の1〜2日前)

健康チェックと採取に関する説明を受けます。

3 全身麻酔による骨髄採取

手術室でうつぶせになった状態で腰の骨(腸骨)に、皮膚の上から専用の針を数か所刺して骨髄液を採取します。採取量は通常400〜1200mlで、患者さんの体重に応じて決定します。所要時間は約1〜3時間です。

4 採取後の経過

採取後は通常2〜3日で退院し、日常生活に戻ることができます。退院後は、定期的にコーディネーターが電話で健康状態を確認し、また1〜4週間後に健康診断を行うなど、ドナーの健康状態が回復するまでフォローアップします。

末梢血幹細胞提供の場合

1 白血球を増やす薬(G−CSF)を注射 (採取前3〜4日間)末梢血幹細胞提供

3〜4日間の通院または入院で白血球を増やす薬を連日注射することで、全身の血液に造血幹細胞が増え、血液中に流れ出します。

2 入院

健康チェックと採取に関する説明を受けます。

(入院での注射の場合:4泊5日〜5泊7日 / 通院での注射の場合:2日〜4日)

3 造血幹細胞採取

腕に針を刺し、血液中の造血幹細胞だけを取り出し、残りの血液を戻します。採取した量が不十分な場合は、翌日、2回目の採取を行います。所要時間は約3〜4時間です。

4 採取後の経過

採取後は通常1〜2日で退院し、日常生活に戻ることができます。退院後は、定期的にコーディネーターが電話で健康状態を確認し、また1〜4週間後に健康診断を行うなど、ドナーの健康状態が回復するまでフォローアップします。

事業主の皆様へ 〜骨髄ドナー休暇制度の導入にご協力お願いします!〜

骨髄バンクを介して骨髄・末梢血幹細胞提供をする場合、患者さんとHLA型が適合してから採取後の健康診断に至るまでに合計8回前後医療機関に足を運ぶ必要があります。ドナー登録から提供までの必要期間は7〜10日程度となっていますが休業補償がなく、ドナーの方の負担となっているのが現状です。そのため、移植を待つ患者さんの約96%に適合するドナーが見つかる状況に対して、仕事上の都合などにより移植に至らないケースがあり、実際に移植を受けられるのは登録患者の6割程度にとどまっています。

「骨髄ドナー休暇制度」とは、提供までに必要な期間をドナー自身の有給休暇を使うのではなく、勤務先が特別休暇として認める制度です。ドナーにとって仕事を休める環境が整っていることは心強いバックアップになります。ドナーが安心して提供できるよう、骨髄ドナー休暇制度への理解が広がり、整備されていくことが望まれます。

 詳細についてはこちら:日本骨髄バンクホームページ『ドナー休暇制度導入企業』

もっと知りたい!関連リンク 

日本骨髄バンクホームページ

日本骨髄バンクホームページ『ドナーズネット』

造血幹細胞移植情報サービスホームページ

NPO法人関西骨髄バンク推進協会ホームページ

骨髄・末梢血幹細胞移植についてよくある質問

日本骨髄バンクに寄せられる、よくあるご質問に対する回答を各項目ごとに掲載しています。ご不明な点があれば、まずはこちらをご確認ください。

 詳細についてはこちら:日本骨髄バンクホームページ『Q&A コンテンツ一覧』

このページの作成所属
健康医療部 保健医療室地域保健課 疾病対策・援護グループ

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