乳幼児期

更新日:2019年10月1日

乳幼児期の歯と口の健康づくり

歯と口の特徴

  子どもの歯(乳歯)は、一般的に生後7から9ヶ月頃に生えはじめます。保護者の方から見れば、体重の増加などと並んで子どもの成長が見てとれる嬉しい変化の一つといえるでしょう。ところが、乳歯には、多くの困難が待ち受けています。そのひとつに「むし歯」があります。 3歳でむし歯のない幼児の割合は、増加傾向にあるものの、大阪府の値は全国値を下回って推移しています。口腔機能の発達、さらには生涯にわたる歯科口腔保健の推進のためにも、乳歯列が生え揃う時期である3歳児のむし歯予防のための取り組みは重要です。

乳幼児におけるむし歯のない人の割合

むし歯の対策 

  初期のむし歯の場合、むし歯の状態が良い方へ戻ることもあります。「歯を弱らせる要素」を減らし、「歯を丈夫にする要素」を増やしましょう!

細菌     【歯を弱らせる要素】   むし歯菌
      (1) むし歯菌が糖分を材料にネバネバした歯垢(プラーク)を作ります
      (2) 酸が作られ歯面にとどまります
      (3) 歯面からミネラルが溶け出し、さらに悪化してしまいます

素材2               【歯を丈夫にする要素】  唾液 ・ フッ化物
      (1) 唾液(つば)が幾分か酸を中和します
      (2) 唾液中のミネラル分で歯面が修復されます(再石灰化)
      (3) 身体に害を及ぼさない程度のフッ化物は、再石灰化を促進します

歯と口の健康づくりのために

  • 正しい磨き方で、歯垢(プラーク)の付着を防ぎましょう
  • フッ化物歯面塗布も予防の一つです。かかりつけ歯科医に相談しましょう
  • 歯を弱らせる要素を減らすため「おやつ」の選び方と与え方に注意しましょう 

素材3

 

○ 砂糖分が少なく、食べかすも残りにくいもの

○ 原材料に砂糖分を含むが、口の中に長時間とどまらないもの

○ 砂糖分が多く歯にくっつきやすかったり、口の中に長時間とどまる

 
  おやつの回数が多くダラダラと食べる習慣を続けているとむし歯になりやすいので食事とおやつの時間を決め、規則正しい食生活にしましょう。

歯医者さんからのお役立ち情報

歯磨きは、むし歯予防に有効ですが、正しい食習慣も大切です。まだ胃や腸が十分発達していない幼児にとって「おやつ」は大切な栄養補給にもなっています。歯や骨を丈夫にするカルシウムなどを含む食品を組み合わせるとよいでしょう。また、幼児期の味覚や嗜好は、その人の一生の味の基準になるともいわれています。食生活・食習慣の第一歩ともいえるでしょう。


このページの作成所属
健康医療部 健康推進室健康づくり課 総務・歯科・栄養グループ

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