赤ちゃんの栄養には、母乳と粉ミルクがあります。授乳のときの温かいふれあいと欲求をみたす心地良さが、赤ちゃんの健やかな心と食を育み、お母さんにも赤ちゃんと気持ちを通じ合う力、育児力を養います。
何らかの理由で母乳を飲ませることができない場合、「母乳をあげられない・・・」と赤ちゃんに申し訳ない気持ちになるお母さんもいますが、現在市販されている粉ミルクも、安心して与えることができます。母乳と同じ気持ちで、赤ちゃんを抱いて顔を見て話しかけながら飲ませてあげれば、きずなも育まれていきます。
母乳や粉ミルクにこだわらず、育児を楽しみましょう。
粉ミルクで育てる場合も、授乳は母子のスキンシップとしてとても大切です。授乳のとき、もちろん授乳以外のときも、しっかり抱いて、優しく声かけを行うなど、温かいふれあいを行いましょう。お父さんや家族の方も、お母さんが授乳のトラブルで育児に自信をなくすことがないように配慮してあげましょう。
母乳育児には、妊娠中から心とからだをリラックスさせることが大切です。お父さんや家族の方が、妊娠中から生まれてくる赤ちゃんについて話し合ったり、不安を受け止めたり、いたわりの声かけや、お産の付き添いをすることが効果的です。授乳期間中は夜間まとまった睡眠や休養が取りにくいため、育児や家事なども積極的に手伝い、ゆっくりやすませてあげましょう。
母乳が出ない場合も市販されている粉ミルクを安心して与えることができます。粉ミルクでも赤ちゃんとスキンシップをとって飲ませてあげることで、きずなを深めることができます。
赤ちゃんを託児所や保育所に預ける場合も母乳育児を続けられるよう、冷凍母乳を与えてもらえるか相談してみましょう。冷凍母乳を希望しても、生活の変化により分泌量が減少したり、職場環境などにより昼間の搾乳が困難な場合もあります。そのことで、お母さんのストレスにならないよう、必要なら粉ミルクで対応しましょう。
母乳育児は少なくとも12ヶ月、それ以降は赤ちゃんとお母さんが望む限り続け、自然に卒業するのを待ちましょう。
インターネットで販売される母乳に関する注意
授乳・離乳の支援ガイド(外部サイト) 2007.3 厚生労働省
このページの作成所属
健康医療部 保健医療室地域保健課 母子グループ
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