香港(8月)

更新日:2020年2月18日

『香港フード・エキスポ2016』に出展しました。(平成28年8月11日から13日)

   世界が注目する「食いだおれの街」大阪。
 大阪府では、今後一層の成長が期待されるASEAN食市場を狙い、府内企業の市場開拓を支援しています。

 今年度も昨年度に引き続き、「大阪の食文化・ブランド」をPRすべく、アジア最大級の食品展示会「香港フード・エキスポ」に出展。
BtoBを目的としてトレード・バイヤー向け展示会が開催される
トレード・ホールで、
府内16の企業・団体の方々が、来場バイヤーとの商談を行いました。
アジアだけでなく、世界各地から数多くのバイヤーが集った展示会の様子をご紹介します。

 参考:主催者サイト(英語)はこちら(外部サイト)

【展示会出展について】  

<出展者の様子>

・今回、大阪共同(大阪府・市)ブースとして、食品分野関連企業等とともに出展しました。
 さらに、
環境農林水産部と連携を図り、新たに大阪産(もん)事業者ブースも設けました。
 各ブースでは、洋菓子や健康食品、また食品サンプルなどの様々な商品により
“大阪の食文化・ブランド”をPRしました。   
    
大阪産(もん)とは
    
    大阪府内で栽培・生産される一次産品とそれらを原材料にした加工食品、
        そして大阪の特産と認められる加工食品(「大阪産(もん)名品」)のことです。


・大阪府をはじめとする日本の出展ブースには、世界各地から来場したバイヤーが押し寄せました。
 その中で、出展者の方々はバイヤーと商談を重ね、新たなビジネスパートナーの発掘に努めておられました。 

 大阪共同ブース出展企業の商談件数:345件

・試食・試飲の提供により、現地の人々の生の声を聞くことができ、味覚や文化の日本との違いが明らかになりました。
・試食に惹かれてブースを訪れたバイヤーが、出展品を気に入り、その場で商談に進むというケースも見られました。
・一般客にも開放された3日目は、来場客がスーツケースを手に、日本製品を大量に買い占める様子も見られ、
 出展者の持参した商品も次々に完売しました。

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<会場の雰囲気>

・会場には、大阪共同ブースを設けたトレードホールのほか、パブリックホールやグルメゾーンなど、
 複数のパビリオンが設けられていました。
・いずれのホールも大盛況で、行列ができるブースが数多く見られ、香港の食に対する人々の関心の高さがうかがえました。
・世界の地域別にエリアが区切られ、その中でも特に日本エリアは賑わいを見せ、非常に活気がありました。

<出展を検討中のみなさまへ>

・商品の展示方法に工夫を凝らすことで、バイヤーの目に留まり、関心を持ってもらいやすいようでした。
 
一目でどのような商品なのか分かれば、バイヤーがブースまで足を運びやすくなります。
 例えば、大きな商品写真のポスター・看板・動画などは、バイヤーの目を引きやすいようでした。
 展示とは、買い手に興味を湧かせ、購買意欲に直結するものだということを改めて実感しました。
・多くのバイヤーに関心を持ってもらうには、試食がカギとなります。
 試食をたくさん提供しているブースでは、他国・他府県も含めて、長蛇の列ができているところもありました。
 また、バイヤーを呼び込むためには、パンフレットも効果的です。
 パンフレットを受け取って
関心を抱いたバイヤーが試食をし、商品を気に入り商談に移る、という場面も見られました。

・大阪府が出展したトレードホールは、バイヤーとの商談が出来るだけではなく、
 最終日には一般客にも開放されるため、海外の一般消費者の生の声を直に聞くことができます。

 特に、トレンドに動きがある食品市場の生の声が聞けることは、出展の大きなメリットです。 
・現地には、事務局職員が同行したほか、府内大学の学生をインターンシップとして受け入れ、出展者のサポート体制を拡充しました。
 
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【香港の様子】 

<香港における日本> 

・スーパーマーケットやショッピングモールでは、日本産の食品が多く陳列されており、
 日本企業の物産展を開催しているところもありました。
 様々な日本食が取り揃えられており、日本の数倍の値段がつけられているものでも、
 現地の人々にとって価値があると認められたものは、値段に関わらず売れている様子でした。
・街には、寿司や居酒屋など日本食の飲食店も多くあり、日本語表記のメニューが置かれ、
 日本食の文化が受け入れられているように感じました。
大阪ブースに来場したバイヤーへのアンケートでは、現地での「大阪」への関心の高さがうかがえ、
 大阪を訪れたいと感じているバイヤーが数多くいるようでした。

<現地の交通事情>

・交通の便は大変良く、電車や地下鉄を利用すれば、移動には困りません。
・地下鉄では、移動時間がラッシュと重なると非常に混雑するため、出展をお考えの場合は注意が必要です。

 

 今回の出展を通じて、海外での新規販路開拓には、実際に現地に足を運び、人々の生の声に触れることが
非常に重要であるということを実感しました。
 香港市場の
トレンドは、スピーディーに変化しています。
昨年度とは異なる商品が人気であるなど、香港市場のトレンドの移り変わりの速さと、新しいものを求める傾向、
そして食の多様化により、現地の人々の味覚や好み・志向も変化してきていることが伺えました。
 香港では日本製品が多く出回っており、人々の「日本産」への関心は高く、「日本産」というネームバリューの強さがあることからも、
香港市場での販路開拓の余地は、まだまだあるように思われます。

 

※内容は、担当者の個人的見解を含んでいます。

このページの作成所属
商工労働部 成長産業振興室国際ビジネス・スタートアップ支援課 グローバルビジネスグループ

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