2013(平成25)年度の施策事業の毎年度サイクル点検評価の総括(平成26年度実施)
平成26年度に実施した、「大阪21世紀の新環境総合計画」の点検評価(毎年度サイクル)の結果については、以下の通りでした。
- <点検評価の概要>
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- 府による自己点検評価の結果について、以下の資料に基づき、環境総合計画部会で点検評価を実施。
・ 点検評価表 :主な施策事業の実績、進捗、自己点検評価結果・課題、改善の方向性等を記載
・ 施策報告「平成25年度における豊かな環境の保全及び創造に関して講じた施策」(案) :環境の状況、施策・事業実施状況を記載
・ 重点分野の施策実施状況報告 :各分野の目標、現状、施策の方向ごとの事業実施状況等を記載
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- <個別の施策事業(重点分野を除く)の点検評価>
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- 主な施策事業に係る点検評価表、「平成25年度における豊かな環境の保全及び創造に関して講じた施策」(案)をもとに点検評価を実施。
- 1. 施策事業は概ね順調に進んでいることが認められた。
- 2. 施策事業に関する主な意見、及びこれに対する府の回答は次のとおり。
- ・条例による事業者の省CO2対策など、低炭素のための施策事業について、CO2排出量削減量で効果を示されたい。
- →(府の回答)温暖化対策実行計画の進捗管理において削減量を把握している事業については示す。
- ・環境イベントは来場者数のみを評価するのではなく、環境意識の向上に役立っているかを見るべき。
- →多くのイベントでアンケートにより効果を把握しており、今後も環境意識の向上につながるイベントとなるよう内容の充実に努める。
- ・ヒートアイランド対策と省エネ対策の両方に資する施策など、複数の目的に対して効果が上げられるような施策について、それぞれの目的に対し効果が上げられるよう、うまく連携を図られたい。
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- <重点分野の施策事業の点検評価>
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- 「全てのいのちが共生する社会の構築」「魅力と活力ある快適な地域づくりの推進」の2分野について、重点的な点検評価を実施。
- 1. 重点分野の施策事業は概ね順調に進んでいることが認められた。
- 2. 重点分野の施策事業に関する主な意見、及びこれに対する府の回答は次のとおり。
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- 【全てのいのちが共生する社会の構築分野】(生物多様性の保全)
- ・ナラ枯れ対策(環境総合計画策定後に顕著となった問題であり、計画に記載が無い。)、及び放置竹林対策についてどのように対応するのか。
- →状況調査とともにナラ枯れ対策やアドプトフォレストによる放置竹林対策も進めており、計画の見直しに際しては位置づけを検討する。
- ・レッドリストで貴重な生態系を有する地域として示されたアカマツ疎林や広葉樹の二次林などの減少を踏まえ、府域の森林の将来像について検討されたい。
- ・レッドリストでは個別の動植物だけではなく、希少な野生動植物が生息している地域について「生物多様性ホットスポット」として指定しているが、指定後の対応についても検討を深められたい。
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- 【魅力と活力ある快適な地域づくりの推進分野】
- ・ヒートアイランド対策推進計画の目標達成(熱帯夜数の3割削減)は難しいのではないか。
- →計画では、地球温暖化による気温上昇分を除外した熱帯夜数(最低気温25℃以上となる日数)を、2025年までに3割削減する目標を掲げている。この日数は基準年(2000年)から2011年にかけて1.4割減少しており、施策効果がある程度現れた結果と考えられる。
- ・今後、緑地の評価について、量だけでなく生物多様性への影響など質的な指標も検討されたい。
- →生物多様性の保全に着目した緑地の評価方法については、今年度実施する複数年サイクルの点検評価の際に検討する。
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大阪府環境審議会 環境総合計画部会における点検評価
環境総合計画部会における点検評価結果の大阪府環境審議会への報告
豊かな環境づくり大阪府民会議における意見聴取
このページの作成所属
環境農林水産部 脱炭素・エネルギー政策課 戦略企画グループ