大阪府では、「大阪21世紀の新環境総合計画」において、環境リスクの高い化学物質の2020年度の排出量を2010年度より削減する目標を掲げ、PRTR法(特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律)及び府条例(大阪府生活環境の保全等に関する条例)に基づき、化学物質の排出量の削減に取り組んでいます。
また、府内事業所から届け出られたPRTR法及び府条例の排出量等の概要を掲載するとともに、事業所毎の届出データを集計し、公表しています。
PRTR法及び府条例に基づき届け出られた最新年度(2018年度)の大阪府域における化学物質の排出量等や、排出等削減の取組み事例をとりまとめています。なお、2009年度以前と2010年度以降では届出対象物質が一部異なりますので御注意ください。
大阪府域における2018年度の化学物質の排出量等について [PDFファイル/1010KB] [Wordファイル/455KB]
排出量は、長期的には減少傾向にありますが、近年は横ばいとなっています。
2018年度の届出排出量は11,412トンであり、2017年度比では0.7%増加、新環境総合計画の基準年度である2010年度比では4.0%減少しました。
排出先については、大気が94.9%、公共用水域が5.1%でした。
また、光化学スモッグの要因物質である揮発性有機化合物(VOC)の届出排出量は、全体の約9割を占め、2017年度比で0.2%減少しました。
2018年度の届出移動量は23,971トンであり、2017年度比で11.6%増加しました。
内訳については、廃棄物が98.7%、下水道が1.3%でした。
化学物質の適正管理のため、府条例に基づき、事業者は化学物質の管理計画書や、管理目標及び達成状況を届け出ることとしています。
管理計画書は、届出制度を開始した2009年度から2019年度までに、693事業所から届出がありました。
管理目標及び達成状況は、2019年度に833件の届出がありました。届出事業所の約4割の事業所がVOC総量を対象物質として選び、管理の改善方法は、排出量や取扱量の削減が中心になっています。
大阪府及び事務移譲市町村は、事業者の化学物質排出削減等の取組みを促進するため、届出排出量の多い事業所を中心に立入検査等により届出内容を確認し、排出等削減に向けた取組みの指導・助言や、具体的な対策事例の把握を行いました。2019年度の立入件数は、59件でした。
今後も引き続き、環境リスクの低減に向け、対策事例の情報提供等を行うことにより排出等削減の取組みを促進します。
府条例に基づく把握が始まった2008年度以降について、排出量及び移動量等の各種届出データに係る集計結果を掲載しています。(令和2年4月15日更新)
○排出量及び移動量
・市町村別
・業種別
・事業所規模別(従業員数の区分別)
・事業所別
○管理目標
・目標及びその達成状況
排出量及び移動量については、毎年度、前年度実績に係る届出を受理するとともに、過年度実績(5年間)についても変更届出等を受け付けています。2019年度は、2018年度実績の届出とともに、2013年度から2017年度までの実績について変更届出等を受け付けたため、2013年度以降のデータを更新しました。
【参考資料】
過去の毎年度の公表資料を掲載しています。上記の理由により、「過去のとりまとめ結果」に掲載しているデータは、掲載後に更新されているため、最新のデータは「大阪府域における2018年度の化学物質の排出量等について」または上記の届出データを御覧ください。
事業者からの届出状況、業種別・ 都道府県別の届出排出量・移動量の集計結果、届出外排出量の推計結果のほか、届出外推計資料、届出対象外の排出量の推計方法等を掲載しています。 | |
事業所から届け出られた化学物質の排出量・移動量(PRTRデータ)を地図上にわかりやすく表示するとともに、PRTRデータを検索・閲覧することができます。 | |
事業所から届け出られた化学物質の排出量・移動量(PRTRデータ)を地図上にわかりやすく表示するとともに、PRTRデータを検索・閲覧することができます。また、化学物質毎の排出量マップ及び濃度マップを公表しています。 | |
化学物質の排出削減に向けた取組事例集 | 大阪府では化学物質排出削減を促進するため、これまで各事業所で取り組まれてきた化学物質排出削減の取組事例集をとりまとめました。今後の取組の参考資料としてご活用ください。 |
このページの作成所属
環境農林水産部 環境管理室事業所指導課 化学物質対策グループ
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