用語解説(河川)

更新日:2010年5月21日

河川の環境に関する主な用語について、以下に説明をします(アイウエオ順)。

ジクロロメタン(CH2Cl2)
 揮発性有機化合物で芳香臭のある無色透明の非引火性・不燃性の水より重たい液体。
 トリクロロエチレンやテトラクロロエチレンの代替物質として溶剤に用いられるほか、ウレタン発泡助剤や冷媒等に用いられる。
 皮膚に触れた場合、刺激を感じるとともに薬傷を負うことがある。また、蒸気に麻酔作用があり、短時間に多量の蒸気を吸引す
ると急性中毒をおこす。
生活排水処理率
 生活排水を適正に処理している人口(水洗化・生活雑排水処理人口)が全人口に占める割合。
   生活排水処理率= 水洗化・生活雑排水処理人口/(住民基本台帳人口+外国人登録人口) ×100
生物化学的酸素要求量(BOD)
 河川等の水の汚れの度合を示す指標で、水中の有機汚濁物質が微生物によって分解されるときに必要とされる酸素量から求める。
 単位は一般的にmg/Lで表し、この数値が大きいほど水中の有機汚濁物質の量が多いことを示す。
鉛(Pb)
 方鉛鉱などとして産する青白色の軟らかい固体金属で、鉛板・鉛管として用い、蓄電池の電極、放射線遮蔽板などにする。まためっきやはんだなどの材料に用いる。かつては、印刷業、蓄電池製造業、鉛鉱山などで見られたが、過剰に摂取すると臓器不全などの
疾患を引き起こす。
ひ素(As)
 金属光沢があり、灰色で、鶏冠石、石黄、硫砒鉄鉱などに硫化物として含有されている非金属元素。
 砒素中毒になると全身発疹、高熱、食欲不振等の症状を呈す。
 水道水の砒素許容量は、0.01mg/L以下と決められている。
ふっ素(F)
 蛍石や氷晶石、りん灰石などの鉱石に化合物として含まれ、自然界に広く存在する。
 飲用水としての過剰な摂取による斑状歯の発生が知られているが、適量の使用によっては、虫歯予防にもなるとされている。
 工業用としては、ガラス加工や電子工業などで使用されるほか、ふっ素樹脂などにも用いられる。
ほう素(B)
 主としてほう砂や灰硼石などの鉱石に化合物として、自然界に広く存在する。
 工業用としては、ガラス原料やほうろう、陶磁器のうわ薬として使用されるほか、ほう酸として医薬品、めっき添加浴剤、防腐剤としての用途がある。
 農産物に必須の元素であるが、高濃度の摂取により、嘔吐、腹痛、下痢をもたらす。
ポリ塩化ビフェニル(PCB)
 PCBは、不燃性で絶縁性が高く化学的に非常に安定であるなど有用な物質として絶縁油、熱媒体、ノーカーボン紙、インク等の用途があった。しかし、カネミ油症事件の原因物質で、新しい環境汚染物質として注目され大きな社会問題となったため、昭和47年に製造中止となっている。
溶存酸素量(DO)
 水中に溶けている酸素のことをいい、その量はmg/Lで表します。溶存酸素量は、水の自浄作用や水生生物にとって必要であり、一般に魚が生息するために必要な溶存酸素量は5mg/Lといわれています。また、汚染度の高い水ほど、溶存酸素量は少なくなる傾向にあります。
BOD (Biochemical Oxygen Demand)   「生物化学的酸素要求量」を参照。
DO (Dissolved Oxygen)       「溶存酸素量」を参照。
PCB (Polychlorinated Biphenyls)   「ポリ塩化ビフェニル」を参照。

このページの作成所属
環境農林水産部 環境管理室環境保全課 環境計画グループ

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