調査事例

更新日:2009年8月5日

実態調査の事例から

家のイラスト

1月のこと。 病院で入院治療している乳児が、自宅に帰って泊まると呼吸状態が悪化し、帰院せざるをえない状況となると相談があり、保健所で室内空気中のホルムアルデヒドや揮発性有機化合物(VOC)を測定しました。

調査結果

1 その家では、換気に努めていましたが、ホルムアルデヒド濃度は、0.09ppmで、厚生省の指針値0.08ppmをわずかに超えていました。保健所からは、今後とも換気には留意するよう伝えました。

2 ホルムアルデヒドの室内濃度は、一般に温度が高くなると発生源からの放散量が多くなり上昇する傾向がありますので、8月にも測定を行いました。その結果は、0.11ppmで約20%増加していました。

3 一方、VOCでは、パラジクロロベンゼン(主に防臭剤、防虫剤の成分)が、1130μg/m3と厚生省が示している指針値240μg/m3を大きく超えていました。保健所からは、室内化学物質濃度は、その使用状況によって大きく左右するものと思われるので、留意するよう伝えました。

4 8月に再度パラジクロロベンゼンの濃度を測定したところ、防虫剤の使用を控えられており、その濃度は、9.3μg/m3となり、99.2%減少していました。

 (化学物質を含む日用品の過度の使用には留意し、換気を心がけてください。)

このページの作成所属
健康医療部 生活衛生室環境衛生課 総務・企画グループ

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