高次脳機能障がい支援ハンドブック はじめに

更新日:2023年10月17日

事故や病気により脳が損傷された結果、記憶、注意、遂行機能、言語といった認知面および感情や行動などに生じる障がいを「高次脳機能障がい」と呼びます。この障がいは日常生活や社会生活の場で色々な困難を引き起こしたり、外見上わかりにくいという特性から、周囲に理解されにくいということがあります。そういった高次脳機能障がい者を支援するために、現在、高次脳機能障がい及びその関連障がいに対する支援普及事業が全国で展開されています。

 大阪府では支援拠点機関である障がい者医療・リハビリテーションセンター(大阪急性期・総合医療センター、大阪府障がい者自立相談支援センター、大阪府立障がい者自立センター)を中心に支援普及事業を推進しております。特に、高次脳機能障がい者やご家族の方々を身近な地域で支援できるよう、協力医療機関や障がい福祉サービス事業者等と共同で地域支援ネットワークの構築に尽力しております。

この度、地域の支援機関の要望に応える形で、大阪府障がい者自立支援協議会高次脳機能障がい相談支援体制連携調整部会に、高次脳機能障がい支援体制整備検討ワーキンググループを立ち上げ、「高次脳機能障がい支援ハンドブック」を作成いたしました。ハンドブックには障がいについての基礎知識をはじめ、ワーキンググループ委員を中心とした地域の支援者および支援拠点機関が培ってきた支援技法や日々活用されている諸制度、当事者・家族会の紹介といった情報を網羅いたしました。また、医療でのリハビリテーションから地域での生活支援、就労支援まで、幅広い事例も多数紹介しております。

 このハンドブックが、高次脳機能障がい者を支える皆様の支援のヒントとなり、一人でも多くの高次脳機能障がい者とそのご家族、関係者の困りごとの解消や、より充実した生活に寄与できることを願っております。

 

平成26年3月

大阪府障がい者自立支援協議会高次脳機能障がい相談支援体制連携調整部会

 高次脳機能障がい支援体制整備検討ワーキンググループ

このページの作成所属
福祉部 障がい者自立相談支援センター 身体障がい者支援課

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