BNCTの実用化の状況

更新日:平成28年7月21日

1.国内

 BNCTの研究は、これまでに全世界の研究炉において1,000件以上の臨床研究が実施されていますが、研究実績の半数以上は日本が占めています。国内では主に関西、国立がん研究センター、筑波大学のグループなどで研究が進められています。特に、2012年秋から京都大学原子炉実験所に設置した加速器を用いて、再発悪性神経膠腫の治験が開始されており、2014年春には放射線治療歴を有する切除不能な局所再発頭頸部がん(扁平上皮癌)又は切除不能な局所進行頭頸部がん(非扁平上皮癌)の治験も開始されています。

2.海外

 海外では、アメリカが世界に先駆けて1950年代にBNCTの臨床研究を開始しましたが、現在は実施されていません。フィンランドでは1999年に独自に原子炉を改良し、BNCTを開始しましたが、現在では原子炉は停止中です。イタリア、アルゼンチン、チェコ、オランダ、スウェーデンでは2000年前後からBNCTの臨床研究は開始されています。また、2010年には台湾も臨床研究を始めており、韓国、中国も関心を示しています。

■原子炉を用いたBNCT実施件数(201411月時点)

施設

実施 件数

期間

日本

京都大学炉(KUR

510

-2014.5.22

フィンランド

フィンランド研究炉(FiR-1

318

1991-2012

日本

日本原子力研究開発機構(JRR-4)

107

1999-20072009-

アメリカ

ブルックヘブン

99

1951-61, 1994-99

スウェーデン

R2-0研究炉

52

2001-05

アメリカ

マサチューセッツ工科大学炉(MITR

42

1959-61, 1994-99

台湾

台湾研究炉(THOR)

34

2010-

オランダ

ペッテン研究炉(HFR Pettern)

22

1997-

アルゼンチン

研究炉

7

2003-

イタリア

研究炉

2

2002-

チェコ

LVR-15

2

2000-

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ※うち53件は京都大学原子炉の停止期間中に、京都大学Gと共同研究者が実施。

  1. 小野公二(京大炉)「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)、新たなる高みに立つ」, アトムサイエンスくまとりvol.12, 2012⇒(外部サイトを別ウインドウで開きます)
  2. 田中浩基(京大炉)「サイクロトロンを用いたBNCT用熱外中性子源の概要」, 大阪大学核物理研究センター(RCNP) 核データ研究戦略検討会, 2011,
  3. 公益財団法人 医用原子力技術研究振興財団HP

このページの作成所属
政策企画部 広域調整室事業推進課 事業推進グループ

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