春から秋にかけてマダニが活発化します。マダニに咬まれると重症熱性血小板減少症候群(SFTS)や日本紅斑熱などの病気になることがあります。また、つつがむしに咬まれると、つつがむし病になることがあります。山登りや野外活動等で、藪や草むらに入るときは、マダニやつつがむしに咬まれないよう注意してください。
※重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、日本紅斑熱、つつがむし病等のダニ媒介感染症は、ウイルスや病原体を保有した動物を吸血したダニの体内でウイルスが増殖、そのダニがヒトを吸血することで感染します。
感染症名 | 潜伏期間 | 症状 |
重症熱性血小板 減少症候群(SFTS) | 6日から14日 | 発熱、食欲低下、おう気、おう吐、腹痛、全身倦怠感など。 |
日本紅斑熱 | 2日から8日 | 発熱、頭痛、全身倦怠感など |
つつがむし病 | 5日から14日 | 発熱、赤黒く盛り上がったカサブタ(刺し口)、発しんなど。 重症化し、死亡することもあります。 |
マダニについて詳しく知りたい方は、「マダニ写真展」をご覧ください!
人は、病原体を保有しているマダニに咬まれ、感染します。
マダニは家庭内に生息するダニと種類が異なり、山林や草地といったシカやイノシシ、野ウサギなどの野生動物が出没する環境に多く、民家の裏山や裏庭、畑、あぜ道などにも生息しています。
マダニが活発に活動する春から秋にかけては特に注意が必要です。
山林や草地などマダニが生息しているような場所に立ち入る際や農作業を行う際には、
マダニに咬まれないように以下を参考に対策をとってください。
(1) マダニから身を守る服装 | |
・長そで長ズボン、長靴等を着用し、できるだけ皮膚の露出を避ける | |
(2) マダニから身を守る方法 | (3) 虫よけ剤の使用 |
| ・マダニに対する虫よけ剤が2013年から新たに認可されました。マダニの付着を完全に防ぐわけではありませんが、マダニがつきにくくなる効果があります。
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ダニ類の多くは、長時間(10日以上のこともある)吸血します。吸血中のマダニを無理に取り除こうとすると口器が皮膚の中に残り、化膿することがあるので皮膚科等の医療機関で適切な処置(マダニの除去や消毒など)を受けてください。
マダニに刺されて数日後に、発熱、頭痛、発疹等の症状が出た場合は、医療機関を受診し、医師にマダニに刺されたことを相談しましょう。
また、山林や草地に立ち入って、1から2週間してから発熱などの症状が出た場合にも、念のため医療機関を受診しましょう。なお受診の際には、山林や草地に入ったことを医師に申し出て下さい。
このページの作成所属
健康医療部 保健医療室感染症対策企画課 防疫グループ
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